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退職エントリ

2024年5月をもちまして現職のエンジニアを辞めて別のエンジニアに転職することになったため退職エントリを書きます。

私は人生のプレイングに関する真面目な話をするのが嫌いです。積立NI〇Aとかキャリアプランとか終活とかそういった単語を見るだけで虫酸が走り、一生(少なくとも表面上は)「アニメがさぁ!ゲームがさぁ!」と言いながら生きていたいため、本当はこんなの書きたくありませんでした。

ただ退職エントリは、多少時代が変わってきたとはいえ未だに終身雇用が主なこの日本において、そのレールから自ら逸れたはぐれ者を嘲り笑う自虐エンターテインメントのため、仕方なく筆をとりました。対戦よろしくお願いします。

あとちゃんと書いておかないとX上で「ニート」と表現しているのを見てマジモンのニートになったんだと思われても困るし。

きっかけ

端的に言えば「ここで定年まで働くのが無理そう」と思ったからです。

前段で終身雇用がどうこう言ったのをいきなり覆すのですが、私は前職がゴリゴリの小規模ベンチャーのため、どちらかと言えば転職するのはやや順張り寄りでした。
少なくとも他のデカイ会社に比べると、定年まで働くパターンは少ないと思います。

とはいえ、労働は楽であればある程よいとおもっている私にとって、前職の労働環境(フルリモート、完全週休二日、仕事内容も緩め)はかなり魅力でした。
その分自ら資格勉強とかしないとスキル習得みたいなのはあまり期待できないのですが、ここで働く上では特段スキルなんかいらないし最悪ここに骨を埋めればいいか…と思ってました。

ところが、全社会議の度にノルマ達成出来てない数字を見せられたり、入る新卒は1桁代なのに今年辞めるやつが2桁に達してたり、一部部門が物理出社必須になっていたり、下っ端雑魚である私がところてん式に押し出され特にやること変わってないのにリーダー候補になろうとしてたり、その影響で資格ノルマが必須(しかも難易度高め)になってるのを見て、もしかしてあんま経営状況がよろしくないんじゃねーか?と思い始めました。

まぁ下っ端雑魚の私が経営の全てを見据えてるはずはなく、そう簡単に会社がつぶれるわけもないのですが、だとしても今のユルユル労働環境が激変したら嫌です。
無スキル中年になってどこにも転職できず詰む前に、ギリ第二新卒といえなくも無い今の内に多少つぶしがきく場所への転職を考えるかとしぶしぶd〇daに登録しました。この時点で2023年11月くらい。
d〇daにした理由は転職を思い立ったときにCMでめっちゃ流れてたからです。ちょろいですね。

とはいえ始めは「己の市場価値探ってみて待遇良さそうだったら新たな寄生先として考えてやるか」程度でした。
ただ転職エージェントに「お前のスキルと年齢だと今逃したら転職チャンスないぞ(意訳)」とマジレスされたので半ば強制的に転職活動スタートとなりました。

Tips: 転職エージェントは人を転職させて儲ける仕事なので、転職しようか悩んでて~みたいなモチベで行くと当然転職を煽ってくる。

転職活動中

エントリーシート記入

前述のとおりそこまでモチベ高くない状態で始めたので、まあ待遇悪くなりそうだったら内定切って最悪前職骨埋めルートかなの気持ちでした。

まず一番始めに書かされるのがエントリーシートなのですがこれが一番しんどかったです。モチベそんな無いのに前職での経験とか資格とか転職理由とかまとめなきゃいけないのがまぁめんどいのなんの。学歴書くだけの新卒エントリーシートの方が一億倍楽でした。

そもそも自由時間が無限な大学時代(個人差あり)に適当にやってた新卒就活と違って、転職活動は仕事をしながら片手間で進めないといけないというのが苦痛でした。フルリモートじゃなかったら耐えられなかった。

転職理由は「現職がもうダメそうなので」なんて書けるわけがないのでキャリアアップのためみたいな歯の浮く理由で誤魔化しました。嘘では無いしね。

そんなこんなで苦戦しながら「なんかフィードバックもらってから書き直せばいいや」と適当に第一稿を仕上げて提出したところ、文句なしと言われそのまま各企業に送られることになりました。
「文句なしなわけねーだろ」とキレそうになりましたが(逆ギレ)、特にスキルもなく転職しようとしてるやつに期待しているラインなんてその程度なのかもしれません。または普段noteで駄文書いている経験が生きたということか。

求人選び

エントリーシートを書き終わったら、次は転職先選びです。エージェントから無限に投げつけられる求人をちぎっては投げちぎっては投げしながら、好みのものに片っ端から応募していきます。
新卒と違って転職の場合は内定承諾をそんな長い間待ってもらえないものらしく、応募の時期をそろえないといけないため1週間程度で一気にやりました。

リモート可・残業少な目・オープン言語使用・今より年収上がるとかを指標に選別してました。本当はフルリモートがよかったけどそんなものないよって言われて無理やり一部リモートに妥協させられました。

エージェントから投げつけられる求人の中にはbotが関連しそうなものを勝手に送り付けてくるのも含まれるため、ここの仕分け作業は地味に面倒でした。エンジニアだって言ってるのに営業とか事務とか送ってくんなと思いましたが、お前は絶望的にプログラミングに向いてないから諦めて刺身にタンポポ乗せる仕事でもやってろというAI様のお達しだったのかもしれません。

現職と近い同業他社にしか応募していないのもあるとは思いますが、新卒の時と比べると次選考まで進む率はそれなりに高かった気がします。

試験・面接

試験は凝ったものはなく、性格診断とかSPIモドキみたいなのがほとんどなため、大卒のコスプレするだけで難なく突破できました。英語とか怪しいかもと思いましたが意外と覚えているもんですね。

ただし面接はそうはいきません。相手もプロのためこちらがなんとなくで転職活動している低意識キモ・オタクであることを暴いてきます。ここはやっぱりかなり落とされました。エントリーシートである程度取り繕ったものの、無スキルであることを暴かれて落とされるパターンが特に多かったです。そりゃそう。

エントリーシートと同様に、ここでも働きながら並行して面接を進めないといけないのがしんどかったです。フルリモートじゃなかったら耐えられなかった。(2回目)

通過率はあんま覚えてないですが、エントリーシート提出20件くらい→次選考突入15件くらい→内定4件だったと思います。新卒時代はもっと多くエントリーシート出して内定これより少なかったので思ったよりはちょろかった手応えがありました。

最終的に今より年収上がって環境もそれなりによさそうな一社があったため、ここなら転職してやってもよいかと思い立ち転職活動は終了しました。この時点で1月でした。

転職活動終了後

ここまで会社に何も言わず転職活動を行っていたため、内定先が決まった段階で会社に辞めます宣言しました。
1月に言ったので遅くても4月くらいには辞められるかなと見積もっていたのですが、今忙しくて引継ぎ先がいないって言われて5月まで引き延ばされました。
その間にも俺より偉い人含めぽつぽつと人が辞めていったため、ゴネたら4月で通ったのかもしれない。
とはいえ、上記以外は特に後腐れなく退職できました。

また、同期で集まる機会があったのでそこでも辞めることをカミングアウトしました。ここで私の給料が同期に比べてあんま上がってない事実を知ってへこんだのですがそれはまた別の話。

後は適当に引継ぎをやって終わりです。特別重要案件を任されているわけでもないので引継ぎ自体は一瞬でした。

現在は残った有給使って長めのGW中です。
休み最高~~~~~~!!!!!!!
働きたくね~~~~~~!!!!!!!

最後に

そんなわけで退職エントリは以上です。終わってみれば山も谷もなく平々凡々な結果でしたが、こんなヤツもいるんだな程度に思っていただければ幸いです。

来月からは新しい職場になります。「スキル無しオタクの成り下がり~今更前職に戻りたいと言われてももう遅い~」で退職エントリを再度書くはめにならないよう祈るばかりです。


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