私たちの不安

　眠る前に考える人も多いかもしれないが、私は人間の生死という壮大なテーマについてふとしたときに考える。私たちが一番恐れていることは、後悔しながら永遠の眠りにつく瞬間を迎えることではないだろうか。

　人生で大事にしたいことは色々思いつくけれど、生活の中で人と出会い経験を重ねることで、一つの軸にたどり着いた。それは「想像」することだ。確かに、生き続けていれば後先考えず気持ちだけで突っ走ることが必要な時も訪れるだろう。しかし、できる限り行動した後の相手の表情、感情を想像してみることも大事なのではないだろうか。

　そして、自分の気持ちが置き去りにならないようにすることにも気を遣うべきだ。ここで自分と相手、どちらを優先すべきか立ち止まってしまうことがしょっちゅうだ。私の場合、自分よりも相手の気持ちを察することができれば心が満たされている気がする。完全に自己満足ではあるが。

　そうだ、すべては自分に繋がっているのだと唐突に気づく瞬間がある。そのことを真ん中に置けば一呼吸置いて後悔の無い決断ができると信じることにした。

　毎日、身体の不調や様々な事情を抱えながらも全力で息を切らして走り続ける人たちに心の片隅で拍手を送っている。