見出し画像

焼き肉美味しかった

「お夕飯は何が食べたい?」

買い物には行けなかったから、外食決定だ。

「特にお腹もすいてないし、食べたいものもないから決めて良いよ」

今日はお休みの旦那さんは、ゲームをしながらそう言った。

私は生理前でスタミナが欲しかったし、この間はお寿司を食べに行った。

だから肉かな…ってなったのだ。

我が家は、あまり外食でお肉をチョイスしない。

外食するときは、お寿司が圧倒的に多い。

自分の好きなものを好きな量食べられるからだ。

薄味が好きな私は基本的に外食に行くと

「しょっぱい」と言うので、お寿司はちょうどいい。

だけど、今日はお肉が食べたい。

歩いていける焼き肉屋さんに行く。

まだ17時過ぎ、店はガラガラだった。

焼き肉屋さんだし、コロナ禍だし換気がすごくて寒いくらいだった。

彼は席についてもメニューを見なかった。

私がじっくりとメニューを見てる間はスマホをいじっていたくらいだ。

「何か食べたいものはないの?」と聞くと

「あなたが食べたいものを選んで良いよ、それで足りなかったら頼むから」と言われた。

そのときに「カッコいいな」と思ってしまった。

安い訳ではない焼き肉屋さんだった。

値段とか気にせず、好きなものを選んで良いよと言うから。

ちょっとびっくりしてしまったのもある。

思ったままに伝えたら、彼は逆に不思議そうにしながら

「だって、焼き肉食べたいって言ったのはあなたでしょ?
だから、食べたいものを食べたら良いじゃない。」

そのときに「とても幸せなことだ」と感じた。

今日は洗濯はしたけど買い物には行けなかった。
何だか体がダルくて、お昼ご飯も作れなかった。
あぁ、ダメだなぁ。とちょっと自分を責めていたから。

上ロースに、上ハラミ、桜ユッケに、トマトサラダ…

遠慮なく食べたいものを注文する。

それに彼はプラスしてハツ刺とタン塩を頼んだ。

美味しいお肉が体に染み渡る。

お店は相変わらず寒かったのでスープまで食べた。

幸せだなぁ
ありがたいなぁ
嬉しいなぁ

旦那さんは洗濯物を干した後の私に「ありがとう」って言ってくれた。

お昼ご飯が作れない私に素麺を茹でてくれた。片付けもしてくれた。

夕飯を作れないから、焼き肉を食べに行ってくれた。

私は今日はダメダメだったのに。

彼にしてみたら「ありふれた1日」かもしれないけど。

私にとっては「焼き肉記念日」にしてもいいくらいだ。

手を繋いで焼肉屋から帰った。

きっと明日は大丈夫。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?