夢と夢

今年小学生の頃から夢見ていた特別支援学校の教師になることができた。

大学を卒業して、社会人1年目。

期待と不安を胸に張り切って始まった新生活だった。

しかし、2週間ほど経ち、新型コロナウイルスによって全国に緊急事態宣言が出され、1ヶ月の臨時休校となった。子どものいない学校に行き、在宅勤務も始まり私はこれからの生活に期待よりも不安を感じた。

社会人になってから、学校でも家でもずっと学校のことを考えるようになった。

逆を言えば覚えることがたくさんあって、毎日充実している。

子どもたちのことを考えていることが何より幸せだと思えた。

でも、いくらあたまの中でたくさん考えても現実は甘くなく、子どもたちとの関わりの難しさにぶち当たっては砕け散っていた。

日に日にやらなければならないことが増えていって家に帰っても次の日の準備をする。早く寝たいのに眠れない。あー、自分が学生だったとき、きっと先生もこんな気持ちだったのかと思うとありがとうと言いたい。

ありがとう。


こんな私はよく夢を見る。

ほとんどが学校の夢。

夢の中のニュース番組では、「ゆとり教師」の特集をしていた。

「ゆとり教師」とは、長引く休校による教師経験の少ない新卒教師のことだ。

周りから「お前はゆとり教師だから」「これだからゆとり教師は」などと言われる。いつもそんな言葉を言われたあたりで目が覚める。なんて目覚めの悪い朝なんだろう。

目覚めの悪い朝に、日中の仕事、帰ってからの仕事。

負のスパイラルとやらじゃないかこれは。

これがきっと社会人のあるべき姿で現実なんだろうと思うと頑張らないといけないことはわかっているつもりだ。

でも、「明日から休校」、「来週から学校再開」などたしかに誰も予測できない事態でみんなが大変なこともわかっているつもりだけど、モチベーションが上がらない。気持ちがついていけない。

今はこんなもんもんとした気持ちで過ごしている。

夢が叶ったはずなのに、




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