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ウマイの尺度

『詩人の詩、書家の書、料理人の作った料理』
-江戸時代の歌人・書家 良寛の好まぬもの三つ-

エゴといいますか虚飾といいますか
不自然であざとい感でちゃってない?
とのコトだと思いますが

でも整理整頓されたプロには無い生々しさは
素人モノが匂わすリアリティにムラムラっとあるし
ちょっとわかる気がします

実録シリーズなんかは
最たるもんです
団地妻とかNTRとか

あくまで芸術性についてですが
刺激されます

時すでに料理人ではなく
アルバイトの学生さんや機械が調理する時代
この話はもう少しこじれそうです

そんなこんなに悶々としながら
米を研ぎ、菜を漬けたり飯屋の準備をしていると
ある想いがふとループしたのです

「美味しい」ってそもそも何なんでしょうか?

当たり前ですけど
味覚って人それぞれで

さらには
食べる人の気分や環境で変わっちゃって、
美味しい不味いのジャッジはなんて自分勝手で曖昧なのかと

順風満帆の時は何食べたって美味しいだろうし
浮気がバレた時なんかは豆腐も喉に詰まるし。。

昨日と今日はカラダが欲するモノも違う訳で

美味しいって一体‥

そんな美味いのゲシュタルト崩壊寸前の私に届いたのは
魯山人先生の言葉 

「空腹にするのが一番だ」

これは「ものをうまく食うにはどうすればよいか」と
無神経な質問を投げかけてきた雑誌記者を言下にあしらった答えらしいですが

まあ、腹が減ってればなんでも美味しいと思います。。

でもこれはアタマでループしている問いの出口とはちょっと違い
禅問答的といいますか‥

さんざん悩み考えましたが
結局のところ「美味しい」が不確かな原因は
ワガママな人心に、そもそもあるんじゃないでしょうか‥

だとしたら、人それぞれ「美味しい」の基準を決めておけば
メンヘラ&カマチョなハートに振り回されないのではと思いました

あなたの「美味しい」は何でしょうか?

でも大人の皆様、
何が美味しいですかと聞かれて「魚」とか答えられても
初めての土地の道案内で「そっち」と教えられたのと同じなんで
もう少し詳しくお答えくださいね♡

どうぞよしなに

天晴レにっぽん!







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