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阿賀北ノベルジャムとは何だったのか

阿賀北ノベルジャムの応募が締め切られた数日後、私はNEWSのツアーに参戦する長女とともにサンドーム福井に向かっていたのである。その途上だった。
昨年の参加者MさんからDMが入った。欠員が発生して追加の参加者を探している、興味があったら運営に連絡してはどうかというのである。私は考えた。おりしもSANJO PUBLISHINGさんに貸棚を開くなど、地域に片脚をつけた活動を模索していたからである。地元のイベントだし、まあ一肌脱ぐか(偉そう)、それが間違いの元だった。いや、結果的に間違いではなかった(と思う)のだけれど、短いスパンでは明らかに間違いだったと言わざるを得ない。

(ここで阿賀北ノベルジャムの詳細について、HPのリンクでも張るのが親切というものなのだろうが、どうもその気になれない。理由は察しろください。わからなくてもスルーしろください)

さて、首尾よく参加が許可されて、とはいえ開会式にはアクセス出来なかったので、開設されたDiscordのチームスレッドに行ってみたのだが、誰もいない。まあ週末ですしおいおいなどと言われて待つも、来ない。

どういうことだ。え、ドッキリなの?こんなに地味なドッキリ聞いたことねえよ、とぐちぐち言っていたら来ました。デザイナーの犬藤さん。どうやら連絡が行ってなかったらしいのですね。そもそもチーム分けだって連絡が来たわけじゃない、どこに発表されてるんだと探し回ってやっとわかったような次第。

「来ませんね」
「来ませんねえ」
「どうなってんですかね」
「どうなってんですかねえ」

などと話していると、そこに入って来た衝撃の事実。どうやら作家枠で来るはずのもう一人、来ないらしい。は?

そ も そ も 応 募 す ら し て い な い 人 だ っ た の で す !

そんなことある?なんか運営の話だと、昨年の参加者とメルアドが似ていたから当人だと思った、みたいな話だったと思うんだが、その似ていた人はどこ行ったんだよ。

参加者の米田さんの話だと、自分も以前そういう目にあったとのことで、なんだろう、進歩しようぜ。人類の進歩と調和、大阪万博何年前だよ。そうか、ウチは作家自分だけか。まあ、いいか。孤独だなんてのは友達にいじめられた小学生が吐く台詞よ。

だが。

編集が来ない。いつまで経っても来ない。いや、一度来たことは来たのである。Discordに登録して名前はあるのだ。だが、それだけ。いや運営さん、これチーム戦ですよね、これじゃあもし来たとしても信頼なんか出来ませんよ、チームとして成立しませんよ、と再三訴えるも「もう少し待ちましょう」との回答。いやだから、来たとしても一緒に出来ませんって言っとるやないか。
なんかね、毎日連絡してるんだけど無反応なんだって。

そ れ ダ メ で し ょ ど う 考 え て も !

他のチームもウチがこれではスタート出来ない、再編成するなりなんなり、動ける状態にしろとの苦情が殺到、したかどうかは知りませんが、まあ聞こえては来るよね。犬藤さんもいなかったら「なんじゃいこのイベントはあああ!」と叫んで辞めてましたよ。

結局、来ませんでした編集。来ませんでしたというより、犬藤さんと「切ってください」とお願いしたんですけどね。ああ、わかった。わかりましたよ。編集も自分がやればいいんだろう。楽勝だ。自分がよければそれでいいのだからなあああ。イベントの主旨?

知るか!

ところがその間にもなにやらとある人が(知ってるけど敢えて秘す)裏で動いていたようで、事態は突然動く。

心労「俺の出番だ」
げんなり「僕も出るよ。何すればいい?」

聞 い て ま せ ん け ど !?

そう、チーム3「いぬねこ出版」がスタートするまでには、そんなことがあったのです。その後もいろいろとあったのですが、スタート前に比べればたいしたことじゃないです。と思います。

◯げんなりさんが「僕も書きたい」と言い出す
◯編集に送ったWordデータのルビ付文字がすべて消える
◯イベントがそこそこ進んでいるのにどこでどんな形で出版するのか決まってない
◯隣チームの悪の編集者N氏の暗躍と陰謀
◯プロット発表会での頭を抱えてしまう本当に読んだんですか的な審査員コメント(本審査では激賞していただきました。いろいろ言ってしまってごめんなさい。まあネット見ないらしいのでセーフ)
◯げんなりさんが編集とは何をする仕事かをやっと勉強し始める
◯ようやく発表されたフォーマットが違ってた
◯製本は5冊ずつ。あとは勝手に作って好きに流通しろと言われる(その場になって!)
◯突然あらすじを提出せよと言われるも、その規定字数がころころ変わる
◯この期に及んで審査の基準が決まっていない
etc.(カードが挿入されていません)

すごいでしょ?いやもう途中から腹も立たなくなって、冬月先生のマネで「今度は何だ」と言うしかありませんでした。
「学生が運営の主体でね。卒業しちゃうでしょ。ノウハウの継承がないんですよ」
ある人が教えてくれました。ない、じゃねえよ。しろよ継承。『シン・仮面ライダー』観ろよ。
「閉会式でひと暴れしなきゃ終わらねえ!」と言ってた人もいますが、そこは大人なので何も起きませんでした。

いやね、でもなんやかやで出てよかったと思ってはいますよ。思いがけずヒット作も出来上がりましたし、若い人に届けたいというコンセプトを立証したような「学生賞」もいただきましたし、おっさん3人の中でやりづらかったであろう犬藤さんがデザイン賞も獲りましたし、参加賞もらいましたし、表彰式で豪勢な料理も…えー、見せていただきましたし(ゆっくり食わしてくれよ食事くらい!)

さて、チーム「いぬねこ出版」ですが、解散はしません。敏腕編集者げんなりさんを代表とする出版ユニットとして名前と連絡手段を残します。何か面白いことを思いついたら、また集結するかもしれません。その時にはこれを読んでいるあなたにも声がかかるかもしれませんので、ご協力よろしくお願いします。
まあ一番の収穫は、このチームで最後までやれたことですかね。楽しかったですよ。他のチームから見たら、アイツらふざけてんのかってくらいマイペースでしたけども。そんなんメンツ見たらわかるじゃんw ご期待通りちゃんと盛り上げたつもりですが、こんなもんでよかったですか、Yさん?(笑)



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