思春期に年の近い異性と暮らしてはいけないという話

はじめに

 このお話は事実ですがそれ故に生々しい嫌~~~な内容も多分に含むので留意してみてください。

幼馴染が同居人になったワケ

 時は私が高3のとき、両親にある日突然「〇〇ちゃん(父の職場の同僚のの娘さん、以下【同居人】と呼ぶ。)、高校生の間は家に泊まる事になったから」
といわれ、思わず間の抜けた声が出てしまいました。
 なんでも私の家に近い高校に通うことになったらしいのだが、彼女の家が遠く、また彼女がすごく小柄で自転車通勤だと大変すぎるという2つの理由でうちが預かることにしたというのです。
 私は驚きましたが、実を言うと少しだけ面白そうと思っていました。なぜならライトノベル等でしか見れないようなファンタジーが実際にあるとは思っていなかったからです。しかし、現実は得てして人間の予想というものを裏切るのです……

思った以上のファンタジーとリアルが襲う

 さて、彼女と久しぶりにあって、最初のうちはしばらく会っていなかったものですからちょっと距離感がありました。しかし、なれると同居人は安心したのか本性をあらわにします。これにより僕は苦悩することになりました。

 ファンタジーな苦悩は、同居人が異常な距離バグ族だったということです。パーソナルスペースが0なんてもんじゃ足りません。野郎にも構わず抱きつくのは普通、あぐらの上に乗られた時は、ヤバかった。それに波状攻撃をかけるのが無防備なところです。胸元のゆるい服やもはや尻が見えるほどのショーパンを毎日飯のときに見せつけられる身にもなってください。狂います。ラノベ主人公の理性の硬さが身にしみてわかりました。
 リアルな苦悩は自分の本能です。この話に関してはあまりに気持ち悪いエピソードがあるのであまり話しませんが、性欲と理性との葛藤で無限に鬱になりました。特に恋愛的に好きというわけでもないので付き合う気はありませんでしたが、無防備で距離が近い異性を五感に浴びると人間は気が狂います。
 悪い妄想は何度も考えたし、その度に自分の思考に吐き気がして一時期はミサンドリー的思想に片足を突っ込んで自分の睾丸を摘出しようかというところまで考えていました。

 

葛藤の日々

 そんな中で、特に同居人の距離感はうちの家族も流石にやばいと思ったようで、距離感矯正作戦を行い、徐々に距離感については治っていきました。しかし一方で無防備の方は治らなく、勇気を出して何回か注意をしたのですがその場限りで数日後にはすっかりです。それによって僕の罪悪感は更に増すのです。距離感については誰が見てもおかしかったから良かったけれども、無防備さについてはこちらの気にし過ぎで、自分が悪いのではないかという思考です。(今もまだ少しは残っている)性欲も自分で解消しろ、という話なんですが、やってもあまり意味を成さないからだめなのです。
 性欲は無限に有り余って眼の前に対象もいるのに手を出せない苦悩で僕は高校生の時点でレス夫に共感するようになりました。また、これに関しては非難もあるかもしれませんが、性犯罪者に対して義憤よりある種同情的視点を持つようになりました。気が狂うのはわかるけど、それでもどうにかして踏み止まれなかったのかと。なんとも言えない気持ちでニュースを見ています。

 

そこから得た教訓

 結局同居人とは二年半、自分が二浪もしてしまって結局苦しみ続ける羽目になったわけですが、そこから得たものも多分にあります。
 人間は思った以上に動物的であること、それに対して無理やり倫理を当てはめると更に苦しむので自分に許しを与えることです。
 人間はたしかに社会的動物で、規範をある程度守り社会的営みをしていますがやはり生物である以上の限界はあり、社会から逸脱するような思考などは持ち合わせてしまうものだと思います。しかしそれを無理やり今の倫理で自分を矯正しようとすると、罪悪感などでおかしくなります。なのでまずは自分にそういった不倫理な思考があることを認める、ということが重要だと思うのです。そうすることで、少なくとも自分は自分が許している、自分の中にそういった居場所がないと抑圧されたものはいずれ歪な形でおかしくなってしまうと実体験からそう思うのです。
 しかしそれとは別に、同居人とは家族的関係は気づけていたし楽しい日々でした。彼女ももしかしたらこちらに色々思うことはあったやもしれませんが、きっとお互いが妥協し会える範囲で言挙げせずに和するというのも人間関係なんだろうなとも思っています。散文的で要旨は伝わらないかもしれませんが、最後に一つ。

 男女七歳にして同衾ダメゼッタイ!!!!!!!!!!

 以上です。お目汚し失礼しました。


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