prayer room #6 コンクリートブロックの花壇
ひとつだけ短く斜めになっているコンクリートブロックがあった。周りのブロックたちがある程度真っ直ぐに並んでいるなかに紛れているので、自然と目立って見えた。
通り過ぎた後もなんだか収まりが悪いような気がして、頭の中でこの短いブロックを動かしてみたのだが、真横にしても縦にしてもあとちょっとだけ幅が足らなかったり 逆に微妙な隙間が出来てしまったりするのではないかとの結論が出てしまう。
半端に見える置き方だが、てっとり早く解決するには最適なのかも知れないと納得してしまった。
どうしても斜めになっているのが気になる場合、私ならば全体を動かして丁度いい間隔を作ろうとするだろう。けれどこの花壇を作った方は、少なくとも作業をしていた当初は、それをしなかった。なにか出来ない理由があったのかもしれないが、なんとなく場当たり的な雰囲気が否めない。
それをしよう。 あれをこうしたい。思ったことを実現させたくて 達せられたなら、その人は願いの叶え方を見つけたという事なのだろうか。
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