prayer room #2 持ち上げられた鉢について

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ふと、気になって鉢植えを持ち上げる理由について調べてみた。

鉢の底に風を通して水はけを良くするほかに、苔むしたり害虫が居着いてしまうのを防ぐ目的もあるそうだ。なるほど植物によっては多湿を好まない種類もあるだろうし、鉢をどかした時に何が出てくるか分からないのは避けたい気もする。

植物は自分で自分の鉢を動かすことが出来ない。だから私の目撃する鉢の状態というのはほとんどの場合において人の手が介入しているはずなのだ。

その前提で町中の鉢植えを眺めると、どうしてその様になっているのか。現状に至るまでの経緯を想像すると楽しくなってくる。

また人も、人の都合ばかりで鉢を動かしている訳ではない。自分で最適な環境を探して移動することが出来ない鉢植えの中の植物に代わって、なるべく育ちやすい場を整えてあげなければいけないのだ。

鉢植えはそれだけで完結することはなく、周りの環境との組み合わせで日々変化をしていくものなのだろう。

持ち上げられた鉢も 日なたにある鉢も、そこにある"必要"を思うと興味が尽きない。



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