prayer room #11 猫の視点でみてみる


散歩をしていると猫に会うものである。


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町ですれ違う猫は思い思いに過ごしていて、つい足を止めて眺めてしまう。
目が合う子もいれば、どこか別の方をじっと見つめたままの子もいる。違う猫が居るのかと思えばそうでもない。何が見えているのだろうか。


私と同じ道を歩いている猫を見かけて、何となく後を追いかけてしまうのも仕方がないことなのだが、いつも最後は人の足では踏み込めない場所で別れてしまうのである。

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よくそんなに狭くて不安定だったりする所を歩くなぁと思っていたのだが、ふと猫にとってはそうでもないのかも知れないと気づいた。

人によっても、体格や年齢など沢山の要因で世界の感じ方に違いがあるだろう。
それが種族間になればどれ程の差異があるのか。


道路も建物も街中のものはほとんど人によって作られていて、大きさや建造物同士の兼ね合いなども人間基準で考えられている。
けれど猫にはそんな思惑を理解する必要がない。


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同じ町のなかでまったく違う事情で生きている存在が居るというのは、意識してみるとなんとも不思議な気分だが、自分には無い新しい見方を想像するきっかけになったりしてとても面白い。



たまに 猫と人との視点を行き来して、改めて周りを見つめてみるのも散歩中の楽しみのひとつになってしまった。


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