prayer room #15 これからのお知らせ


最初の記事 (#0)でもお知らせしました通り、本来ならば2020年5月15日より「prayer room」は開催されている予定でした。
国内外を含む周囲の状況の変化によって今回の延期は決まりましたが、私が必要だと思い判断致しました。

事態が落ち着いた後に再開される展示は、「prayer room」とは異なるものになるでしょう。
その時に何も残っていないのは少しさみしいなと思ったので、文章にして形にしてみました。

ご興味を持って読んで頂けたのならとても嬉しく思います。

この投稿をもって、いったん prayer roomに関する文章を区切りと致します。とりあえず31日まで更新は止めて、その後は不定期に、次の展示に向けた準備運動の様なものとして続けていけたらと思っております。


ちょうど展示の開催をどうするか悩んでいた頃、世界中に広がる混乱と非常事態の勢いに不安が強くなったのを覚えています。
けれど、この事態が起こる前の私は盤石だったのだろうかという疑問がわきました。いえ、それよりも私は何をもって安定としていたのか。

前にも同じ考えを浮かべたことがあるのを思い出しました。それは大学へ入学し、親元を離れた生活を始めたりと 私個人の世界が大きく広がった時期でした。
そして今。どちらともに共通していると言えるのは生活様式を変えざるを得ないほどの大きな環境の変化でしょうか。


恐らくこれまでもずっと私は不安定でした。
強い不安は、周囲の変化によってそれを自覚した現れなのでしょう。不安定が常であるなら、不安の種もまた消えません。もしも四六時中不安に苛まれたら困ってしまいますが、そうでない限りで自分の中に満たされない部分があるというのは考える原動力になります。
そして私にとって、考えることは自分で自分を救う手段でもあるようです。


今は、普段の生活から離れて大きく宙に浮いた現状からどのようにすれば少しでも良い着地が出来るだろうかと頭をひねっています。そして烏滸がましくも、他にも同じように着地点を探している人がいるなら どうかその方の納得のいく場所が見つかるようにとも思ってしまいます。

その先へ日常を繋げていくためにも 引き続きお身体に気をつけてお過ごしください。





酒井  薫     2020.05.15.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?