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布を被せられた家具について
使わなくなった家具や小型の家電などにおいて、仕舞い方のひとつに、布を被せておくと言うのがある。
ちなみに私の家ではコーヒーメーカーと豆を挽くミルに布が被さっている。手軽なインスタントを重宝しているが、そろそろゆっくりミルの取っ手を回す時間をつくっても良いかもしれない。
布を被せるだけの仕舞い方はとても簡単だ。
埃のかかって欲しくない物に布を乗せるだけ。けれど簡単な分、守れる程度もそこまで広くな
いい感じの石 手頃な石
河原や海辺などで、なぜか目につくいい感じの石というものがある。
丸っこかったり 魅力的な角が立っていたり
食パンの様な見た目をしていたりする。
何が良く感じるのかはその時々によって違う。
以前、唐突にその場で紙の束を押さえておく為の重しが必要になった事があった。そして幸いにもそこは花壇や中庭があったりする施設だった。
一緒に居た方(iさん)が外で手頃な石を見繕ってきてくださるとのことで、私は別
コンクリートブロックの花壇 その2
先日見かけたコンクリートブロックの花壇が変化していた。
土と植物が新しくなっており、中身がごっそりと入れ替わったようだった。
新鮮そうなふかふかの土に植わる植物は柔らかそうで、和やかな気分になる。しかし、この土に刺さっている竹筒のようなものの正体が分からない。忍者の水遁の術を思い浮かべてしまったが、空気を土の中に取り込む役割でもあるのだろうか。
けれど穴は透明なビニールで覆われているので通気性
prayer room #15 これからのお知らせ
最初の記事 (#0)でもお知らせしました通り、本来ならば2020年5月15日より「prayer room」は開催されている予定でした。
国内外を含む周囲の状況の変化によって今回の延期は決まりましたが、私が必要だと思い判断致しました。
事態が落ち着いた後に再開される展示は、「prayer room」とは異なるものになるでしょう。
その時に何も残っていないのは少しさみしいなと思ったので、文章にして形
prayer room #14 黒い犬と鉢植え
以前、バイト先へ行く時に決まって通る道沿いのお家に黒い犬を飼っているところがあった。
玄関横のスペースに寝転がっていることが多く、道との境界にあるフェンスの隙間越しにその姿を見ていた。また起きている時に目が合えば寄ってきて隙間から鼻先を出すような、人懐こい犬だった。
仕事へ向かうなんの面白みもない道すがらに小さなオアシスを見つけた気分で心を潤してもらっていたのだ。
いつからかその子の姿をいつも
prayer room #13 ゴミ収集ネットとボロボロのカゴ
先日、県内の某所にて、ある光景を教えて頂いた。
ゴミ収集用のネットと、ボロボロになったカゴである。
曰く、ここは近隣の方が共同で利用しているゴミの収集場所で ある時どなたかがネットを仕舞う為にカゴを置いた。しかしカゴはその後管理されずに風雨にさらされ、経年劣化でもはや影も形もない状態になってしまったのだそうだ。
今まで何度かその道を通りながら見向きもしなかったくせに、事情を知ったあとに見てみ
prayer room #12 ぱっと見の犬
物事がどのように見えるかと言うのは、見る側と見られる側 それぞれの状態が作用し合う関係にある。と私は思っている。
何が見えたかはその時々によって簡単に移り変わってしまうのだ。
だから遠くに見えた茶色い犬が、大きめな切り株に見えたとしてもどちらも完全な間違いでは無いのだと信じている。
もしも切り株を"見る"前に後ろの『犬に注意』のはり紙が目に入っていたならば、私は最初から犬を見ていた可能性が高い
prayer room #11 猫の視点でみてみる
散歩をしていると猫に会うものである。
町ですれ違う猫は思い思いに過ごしていて、つい足を止めて眺めてしまう。
目が合う子もいれば、どこか別の方をじっと見つめたままの子もいる。違う猫が居るのかと思えばそうでもない。何が見えているのだろうか。
私と同じ道を歩いている猫を見かけて、何となく後を追いかけてしまうのも仕方がないことなのだが、いつも最後は人の足では踏み込めない場所で別れてしまうのである。
prayer room #10 色々な鉢
ひとくちに植木鉢と言っても沢山の種類がある。
ホームセンターへ行っても豊富な品揃えを見ることが出来るだろう。
鉢は、材質や植物の生育段階によって様々に使い分けられていると言う。苗が育つにつれて根の張りかたや植物の好む環境に合わせて植え替えをするのだ。
例えば 陶製の鉢は通気性、保水、排水のバランスが良く、直射日光や水分に強くて丈夫であるという利点がある。多くの植物が好む環境を作れる上に、見た目
prayer room #9 持ち上げられた鉢植えと坂の上に建つ家について
わたしたちの生活が祈りだなんて 大げさだろうか
鉢を数センチ持ち上げる事と、土地を補強して傾斜の上に建物を建てる事はまったく規模の違う出来事だが、私はどうにも似ているという印象を受けてしまった。
なぜそんな風に思うのだろうと考えていて、そう言えば昔の通学路に、アスファルトの道と剥き出しの地面とが混在している場所があるのを思い出した。 アスファルトの道が至るところで整備されていて、家や学校まで
prayer room #8 さまざまな鉢の持ち上げ方
鉢を地面にそのまま置くのではなく、少し傾けたり高く持ち上げる事に理由があるのがわかった。
一旦注目してみようと思って町中を歩くと、たくさんの持ち上げ方のバリエーションを見つけられる。 鉢を持ち上げるための太い針金で出来たようなスタンドを使って外観に気を遣ってあるものや、コンクリートブロックの上に置いてあるもの、自作らしい棚に並べられているものもある。
たくさん見ていると、ガーデニングの一部とし
prayer room #7 ゴミ収集ネットの待機のしかたについて
ゴミを捨てる場所に必ずと言っていいほど置いてあるネット。カラスにゴミを荒らされるのを防ぐ目的があるため、防鳥ネットと呼ばれる商品だそうだ。
このネットの使われていない時の置かれ方が気になって、ちょっと考えてみた。
ゴミを捨てる日には全てのゴミ袋を覆えるように大きく広げられているが、そうでない時には邪魔にならないように簡単にまとめられている。
捨てられるゴミの種類を示した看板に被せてあったり、
prayer room #6 コンクリートブロックの花壇
ひとつだけ短く斜めになっているコンクリートブロックがあった。周りのブロックたちがある程度真っ直ぐに並んでいるなかに紛れているので、自然と目立って見えた。
通り過ぎた後もなんだか収まりが悪いような気がして、頭の中でこの短いブロックを動かしてみたのだが、真横にしても縦にしてもあとちょっとだけ幅が足らなかったり 逆に微妙な隙間が出来てしまったりするのではないかとの結論が出てしまう。
半端に見える
prayer room#5 壁にあいた穴
擁壁(#3)には必ず穴があいている。
これは壁の向こうにある地面の中の水分を排出するための水抜き穴なのだそう。
思い返せば雨が降った日に、コンクリートの壁に付いたパイプの穴から水が流れているのを見たことがある。
擁壁とは滑り出してしまう土壌を抑えて高低差を維持してくれている。土地の横圧に耐えられるように作られているとは言っても、そこに雨などの水分による圧力が断続的に加われば、いずれ限界が