【第29回特典】2020年度試験対策厳選問題~調査・診断編

問題

モルタル仕上げ外壁の診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 幅が1㎜以上のひび割れがあり、屋内に雨漏りする恐れがあると診断した。

2 外壁の一部のみにコケが確認されたが、日当たりの良い部分であるため大きな問題ではないと診断した。

3 幅が比較的小さいひび割れが広範囲に確認され、単なる劣化以外に施工不良などの疑いなどが考えられるため原 因究明のためには2次診断が必要であると診断した。

4 サッシなどの開口部周辺にひび割れが多く確認されたため、建物に歪みが生じている可能性があると診断した。

【画像データ】解答Note差込画像

解答

正解 2

1 適切である。モルタルのひび割れが防水下地まで及んでいること が考えられ、下地の施工状況によっては雨漏りする可能性がある。

2 最も不適切である。日当たりの悪い北側などでは外壁面が乾燥 しにくくコケが発生しやすい湿潤状況が生じることは考えられるが、本来乾燥しやすい南面などの日当たりが良い外壁面でコケが 生えているのは何らかの原因で湿潤状態であることが懸念され問題がないとは言い切れない。

3 適切である。一つずつのひび割れ幅が小さくても、広範囲に渡っ てひび割れが生じている場合は、単純な劣化以外に施工不良などの疑いがあるため、理由を含めて報告することが望ましい。

4 適切である。開口部周りは、一般に外壁でも弱くなりがちな部分 であるが、ひび割れが多く確認されて場合は、建物に歪みが生じている可能性も考慮することは適切である。


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