【第21回特典】2020年度試験対策厳選問題~調査・診断編

問題

木造住宅の傾斜の調査に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① 洋室の西面内壁傾斜をオートレーザーにより測定したところ、壁面からレーザーまでの距離が上部測定点 で「53㎜」、2m離れた下部測定点で「47㎜」であった。 よってこの壁は西側へ3/1000傾斜している。

② 洋室の東西方向の床傾斜をオートレーザーにより測定したところ、床面からレーザーまでの距離が西側測定 点で「53㎜」、3m離れた東側測定点で「47㎜」であった。 よってこの床は西側へ2/1000傾斜している。

③ 築年数が比較的新しい住宅の壁の傾斜が6/1000の以上の場合は明らかに施工不良である。

④ 傾斜測定の結果、部屋ごとの壁の傾き方向が一様でなくそれぞれ異なっており建物がねじれている状況であったため、そもそもの構造計画や地盤に起因するものが原因として考えられると判断した。

【画像データ】解答Note差込画像

解答

正解 3

① 適切である。(53-47)/2000=6/2000。従って、壁の上部が西側方向へ3/1000傾斜している。

② 適切である。(53-47)/3000=6/3000。従って、床が西側 方向へ2/1000傾斜している。

③ 最も不適切である。施工不良のほかに地盤沈下や構造部材の傾 斜などの可能性もあるため壁の傾斜だけで判断することはできな い。よって、2次診断を行うなど、詳細な調査の上で対応すること が望ましい。建設住宅性能評価解説4章6-④-共通2

④ 適切である。設問のとおり。

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