【第35回特典】2020年度試験対策厳選問題~調査・診断編
問題
区分所有者向けマンションの住宅診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 外壁塗装面に著しいひび割れとエフロレッセンスが認められたため、大規模修繕工事の計画を管理組合に確認するように報告書へ記載した。
2 外壁タイルにひび割れが見受けられたが、打診棒によ る調査を実施したところ他のタイル面と同様の打音で あり、他の変化は特段認められなかった。しかし念のた め、管理組合へ劣化状態の確認と経過観察、または部 分補修の検討を依頼するよう報告書に記載した。
3 バルコニーの鋼製手すりがさびて腐食している状況が 確認できた。専有部分なので診断依頼者(区分所有者) へ安全上早期補修の必要性がある旨を報告した。
4 玄関ドアに劣化が見受けられた。診断依頼者(区分所有者)は交換を希望していたが、共有部に該当するので 管理組合へ相談の必要があることを報告した。
解答
正解 3
1 適切である。外壁部分は共用部分であり、共用部分の劣化や不具合については管理組合が修繕を実施する。
2 適切である。著しいひび割れと共に打診棒による音の変化があればタイルの浮きを疑うが、音に変化がない場合、タイルは浮いていない。ただし、ひび割れがある以上、経過観察は必要。
3 最も不適切である。バルコニーは共用部分であり、区分所有者 自身が補修できない。管理組合に修繕を申し入れるようアドバイスするのが望ましい。
4 適切である。玄関ドア・サッシなどは共用部分であり、交換・補修には管理組合の許可が必要
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