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【レポート】山をつかったまちおこし!八幡浜市地域おこし協力隊の仁禮誠さんに地域活動の秘訣を聞いてみた!

2020年9月11日、みなと交流館では「地域で活躍している、あの人のエネルギーの秘密に迫る」というテーマのもと、トークライブ”まちトーク”を開催。

まちトークはゲストのエネルギーの秘訣を紹介し、参加者に、

「私もできるかも」
「やってみよう」
「地域活動って楽しそう」

と思っていただくことが目的のイベントです。

当日はコロナウイルスの流行を考慮して、Facebookを使ったオンライン配信限定の開催となりました。


今回のゲスト仁禮誠(にれい まこと)さんは、八幡浜市の地域おこし協力隊員

※地域おこし協力隊とは...
人口減少や過疎化が進む市町村が、都市地域からの移住者を「地域おこし協力隊員」として任命して、地域協力活動をしてもらう総務省の制度

参考:地域おこし協力隊について(出典:総務省資料)


今回のまちトークでは、秋田県で約4年間、林業へ従事していた仁禮さんに、

・八幡浜で地域おこし協力隊になった理由
・林業時代に気づいた経験談
・今後の八幡浜での展望

以上をお話していただきました。

ここから、その様子をレポートしていきます!

2020年第2回「まちトーク」はオンライン限定の開催

まちトーク仁禮さんアイキャッチ

今回のまちトークは、前回に引き続き、新型コロナウイルス対策のため、交流館の会場からオンライン配信。

参加者のぼくは、市内の家からFacebookのリアルタイム配信を見ました。

配信画面にはゲストの仁禮さんと、モデレーターの濵田さんが映っています。

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画面だけを見ると、となり同士で座っているように見えますね...!

実際には、ゲストとモデレーターお互いが距離を取って会話を進めているので、ご安心を。

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仁禮さん経歴紹介(林業、八幡浜で地域おこし協力隊になった話)

ライブ開始直後の仁禮さんは、「結構緊張してます(笑)」とのこと。

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ここから、トークセッションが進むにつれて、だんだんと持ち前の気さくさが表にでてきます。

この日のまちトークは、これまで開催した中でもっとも参加者(視聴者)が多い回になりました!

八幡浜で、仁禮さんの存在感が増してきている証拠です!

「去年の9月に八幡浜市の地域おこし協力隊になりました!

それまでは、秋田県で約4年林業をやっていたこともあって、山間部の日土東(ひづちひがし)地区で活動してます。

いまの活動としては、出石寺という大きいお寺へのお遍路ルートづくりや、地域の木材をつかった食器づくりワークショップなどを企画してますね!」

協力隊員としての活動は、以前はたらていた林業の知識が活きているんですね!

人生グラフ

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トークセッション中には、仁禮さんの人生グラフ(ゲストの人生の浮き沈みを図表にしたもの)を紹介。

高校でドラム演奏をはじめ、大学のジャズ研究会で全国大会に出場。
(実際に仁禮さんのドラム演奏を聴きましたが、本当に上手い!! さすがでした!)

「ドラマーには太ってる人が多いんですよ!

オレはもうこのときに太っていたので、体型でドラムを選びました。」

トーク中には、しばしば笑いのある話がでてきました(笑)

大学以降は、林業をするために秋田県へ。

社会人生活を通して右肩上がりの人生は、愛媛は八幡浜へ来てからさらに加速。

「愛媛では毎日、新鮮な出会いがたくさんあるんですよ!」

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地域の人からすると「遠いところからよくぞ!」と、うれしい気持ちになりますね!

大学で里山保全を学んだことも影響して、卒業後の職場としては林業を選んだという仁禮さん。

「知り合いも親戚も友人もいない秋田にひとりで行って、その土地でないと出会えない人たちと出会って、一緒にお酒を飲んだりがとても楽しくて。

このままずっと秋田にいてもよかったんです。

だけど、ふと思い返した時に”西日本ってぜんぜん行ったことなかったな”と。

”西日本に行きたい!””温かいところに行きたい!”という気持ちが止められなくなって。

また新しい人たちとのつながりを求めて、西日本の愛媛へ移住を決めました!」

”人と話すのが好きだ”という仁禮さんだからこそ、住む場所をゴロッと変えても、すぐに現地へ馴染めるそう。

そんな仁禮さんが「秋田」と「愛媛」、2つの土地で経験したユニークなできごとを、次から紹介するパネルトークで話してくれました。

パネルトーク

パネルトーク 仁禮さん

まちトークのメインコーナーが、パネルトーク。

配信画面に表示された12個の項目から、視聴者が選んだものに答えていくコーナーです。

この中から、個人的に感心を持ったテーマを紹介していきますね。

まずは、「55個上の先輩」というお話から。

「55個上の先輩というのは、林業時代の師匠にあたる人で。

自分が林業をはじめた24歳のときに、当時79歳の先輩といっしょに山へ木を切りに入ったんですよ。

その先輩に仕事ぶりを褒められたんですけど、その後に、

”給料をもらっている以上、木を切るのが上手だろうが下手だろうが、その仕事はプロがやったものだと見られるってことを意識せえよ”と言われたんです。

先輩からは”未来の世代に笑われるような仕事をするな”としょっちゅう言われていました。」

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「林業では、一度山へ入って作業した後、次におなじ山に入るのが数十年後になるんですよ。

数十年後、未来の世代に切り株を見られたとき、”コイツ下手クソだな”って思われたくないじゃないですか。

先輩からの、この言葉が八幡浜に来てからも影響していて。

まちおこしも、いまさえ楽しければいいわけじゃない。

八幡浜市が存続することを見据えて活動しようと思えるのも、この先輩のおかげなんです。」

先輩からの、厳しくも本質を突いたアドバイスが、いまの仁禮さんの仕事に影響を与えたんですね。

厳しくも本質を突いたアドバイス。
孫ほどに年齢の離れた後輩の人生を成長させる言葉。

会場には先輩ご本人がおらず、しかも画面越しなのに、ぼくの心にも、急に丸太を持たされたようなズシリとした重さが乗っかりました...!


つづいて、縁のなかった愛媛移住のきっかけになった「ケンミンショー」というお話。

「みのもんたさんの”秘密のケンミンSHOW”って番組があるじゃないですか?

あの番組を秋田で見たとき、映った瀬戸内海がメチャメチャ綺麗だったんですよ!

波の立ってない静かな海に感動したんです。
海の向こうに多くの島が見える環境も、神奈川や秋田にはなくて。

島がポツポツ見える四国らしい景色を知って。
そこで”あっ、つぎに行く場所は四国にしよう!”って思ったんです。」

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おなじく、瀬戸内海の美しさに魅せられた人間として、このコメントは共感しかなかったです(笑) ※この記事の筆者も半年前に四国初移住

車を走らせれば、瀬戸内海の多島美がすぐ身近にある!
これはとても幸せなこと...!

それでは、四国・愛媛県のなかで、八幡浜を選んだ理由は何だったのでしょうか?

「もともと林業をやっていたので、山に近いところがいいと思っていて。

とくに山が活用されていない地域がよかったんです。

八幡浜の山は、間伐もされていなくて、植林もしっ放し。
山の木が放置されていたんですよ。」

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どうやら、仁禮さん、山が放置されていたほうがよかった模様。

「山がすでに整備されている地域に住んだら、秋田にいたころと変わらない生活になってしまう。

山がまったく手入れされていない地域から、森林の大切さを伝えたいという思いがあったんです。」

いままですでに積み重ねたことを守るだけじゃなく、新天地で開拓していくチャレンジ精神も、仁禮さんのナイスなところですね!

「四国・愛媛県の各地域を調べていくなかで、八幡浜市を見てみると...。

みかんが有名で、魚介もおいしい、ちゃんぽんもある。

だけど木材に関しては、どこにも情報が載っていなかったんですよ。

あらあら、これは...!
もしかしたらあまり森林を活用できていないんじゃないの?
と、予測して現地に行ってみたら、実際に山が手入れされていなくて。

それで、”八幡浜へ来よう”と決めました!」

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仁禮さんにとって、八幡浜の魅力は独特の地形にもあるそう。

「ぼくは山も好きなんですけど、海も好きで。

八幡浜の、山と海の距離が近いことにも感動したんですよ!

”ウチの地域(担当している日土東地区)から車で20分も走らせればすぐに海に出れんじゃん!”と。

山のアクティビティ、海のアクティビティ、両方が楽しめる八幡浜のポテンシャルの高さが気に入りましたね。」

八幡浜の自然環境にコミュニティづくりの可能性を見出した仁禮さんに、協力隊員として、どのような活動をしているのかをお聞きしました。

「出石寺までの整備されていない林道で、将来的に植物学者の方などを招いて、地域の大人と子どもが生態系を学べる場所をつくっています。

他には、キャンプ体験だったり、地域の木材をつかった食器づくりワークショップだったり。

あと、今後はSDGsのテーマも含めて、”山と海って別々なようでいて、実はひとつにつながっているものなんだよ”ということを教えていきたいですね。」

※SDGsとは...
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能でよりよい世界を目指す」国際的な目標

参考:SDGsとは?(出典:外務省公式サイト)



そんな仁禮さんの活動を見た地域の人たちの反応はというと...?

「林道をいっしょに整備してくれたり、活動で本当に助けられてます。

”地域の財産を、もう一度掘り起こして光を当てたい!”という思いを持って動いて、情報発信をして...

そうして、外の人に来てもらえるように動きつづけたら、地域の人たちが反応してくれて。

”オレもあの道歩いてるから! あそこはこんな風にすると楽しいよね”と共感してくれるようになりました!」

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いまでは、すっかり地域に溶けこんでいるんですね!

では、日土東地域の人たちが応援してくれるようになったキッカケはなんだったのでしょうか?

「もうとにかく元気に○○する!

”うるせえな!”と思われるくらいに○○すると、地域で無視する人はいないですね!」

その答えは、トーク・セッションの一番最後のパート「まちと暮らすとは?」でまとめてくれました。

仁禮さんにとって”まちと暮らす”とは?

トーク・セッションの最後に、仁禮さんにとって”まちと暮らす”とはなにか?をお聞きしました。

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【        挨拶(あいさつ)        】


「挨拶(あいさつ)は、まちと暮らすには必要不可欠ですね!

どこに行っても挨拶ができることは基本ですし、それができるだけで印象が大きく変わる!

必要なのは...


笑顔! 挨拶!! 大声!!!

地域に関わろうとする人は、まず挨拶からはじめたほうがよさそうですね!

秋田で積み重ねてきた、山での経験を持って愛媛へ移住した仁禮さんは、八幡浜の海という新しいフィールドも活用していきたいとのこと!

八幡浜の自然を活かした、これからのご活動が楽しみです!

仁禮さん、ご出演ありがとうございました!

↓アーカイブ動画はこちらです



オンライン上からもゲストの地域活動へのエネルギーが伝わってくる「まちトーク」

次回の開催は2021年1月予定です!
お楽しみに!

▼みなと交流館では、八幡浜を元気にする地域活動を応援しています。詳しくはこちらをご覧ください。


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