考察:カラミット

この記事は昔DARK SOULSシリーズをプレイしていた筆者がとある斧脚に影響されて書いたうろ覚えな考察です、またこの考察は「上級騎士なるにぃ」氏の考察動画を元に書いているので先にそちらを見るのをおすすめします。なお筆者は文を書くのが苦手なため、文法や日本語がめちゃくちゃな事をご容赦下さい。

まず始めに考察するに至った経緯、なるにぃさんの考察動画に影響されたから、昔何も考えずにプレイしていた自分にとってその内容は衝撃だった、そこで自分にも何か考察出来ないか考えた結果今回の考察に至った、うろ覚えだが。

さてそろそろ本題に進もう、《黒竜カラミット》をご存知だろうか、初代DARK SOULSのDLに登場する黒き竜で、王家の森庭を進む主人公の前に突然現れて此方を見た後直ぐに飛び立った奴である。ストーリー上倒す必要が無く、寄り道する事で戦う事が出来る隠しボス的な立ち位置で四騎士の一人《鷹の目ゴー》の助力があってもなお主人公を圧倒する強さを誇る強敵である。その強さは神の都である《アノールロンド》ですら見逃す程である。そんな強敵を相手に主人公は正面から挑む事になる。何度も死にながらも勝利し、《鷹の目ゴー》の元に戻ると称賛の言葉と共に《ゴーの大弓》を貰うことで《カラミット》と《ゴー》の物語は終わりを迎える。多分こんな感じだったはずである。

さて、ここまで思い返して思った事がある、「あれ?カラミット倒せちゃったけど…何でアノールロンドはこいつ倒せなかったの?」と言うことである。確かにカラミットは強かった、だが思い返してみると主人公とゴーの二人で倒せるならアノールロンドだけでも倒せるはずである、アノールロンドの戦力はどう考えても主人公以上である、少なくとも四騎士や銀騎士や巨人騎士が居る、これだけでも主人公以上である。更にアノールロンドの神々に黒騎士も居たことを含めるとその戦力差は圧倒的であり、どう考えても主人公はおろかカラミット以上である、戦った瞬間竜狩りの大弓で蜂の巣からの騎士達の滅多切りの後に神の力で灰になる未来しか見えない。そもそも主人公がカラミットに出会った時の状況ですら絶望的である、何せ四騎士の内の三騎士が近くに居る上主人公までやって来たのだ、まさにカラミットにとって四面楚歌であり余りにも憐れである。

しかし現実ではカラミットは元気に空を飛び回っていた、しかも三騎士は一人深淵に呑まれてるわ、墓参りしてるわ、隠居してるわで誰もカラミットに手を出して無いのである、状況を考えると無傷なのはおかしい、例え目的が深淵だったとしてもどう考えてもカラミットは邪魔である、にも関わらず無傷だったのは何故だろうか。うろ覚えながらも自分なりに色々考えた結果一つの結論に至った、「カラミットって《デーモン》だったんじゃね?」。

さて、ここからはカラミットがデーモンだったと思った理由を並べていく。まずカラミットの居た環境から考える、先程も言った通りカラミットの周りは三騎士+主人公の四面楚歌である、その内カラミットに挑んだのは主人公とゴー(助力)だけである、他の二人は深淵に呑まれたり墓参りしてて手伝ってくれなかった、仕方ないのでゴーに撃ち落として貰った後に一人で挑む事になった、そう、《一人で》である、鷹の目の援護くらい欲しいものである。それでも一人で挑み何度も死にながらも何とか勝利してふと思った、「いや倒せるのかよ…これで倒せるなら三騎士で倒しとけよ…」と、ゴー+主人公で倒せるなら別に主人公ではなく《アルトリウス》や《キアラン》でも良かったはずである、なんなら三騎士で襲いかかればカラミットを倒せても不思議ではない、ゴーの援護射撃の中アルトリウスとキアランが突っ込んで来たら例えカラミットといえどひとたまりも無いはずである。そもそもアノールロンドが全力を出せばカラミット程度瞬殺されていてもおかしくない、にも関わらずカラミットが生きていたのは何故だろうか。それはおそらく《空の刑》のせいである、空の刑とはかつて《グヴィン》が受けた刑であり、神にとっては死刑に等しいものである、詳しくはなるにぃ氏の動画を参照、別に説明めんどかった訳ではない、いいね。グヴィンが空の刑を受けた理由はデーモンを殺したからである、つまり空の刑がある限り神はデーモンを殺せないのである、神の都であるあアノールロンドがカラミットを見逃したのはそれが理由だと思われる、そりゃ見逃すわな誰だって死にたくないもの。同じ理由で三騎士がカラミットを攻撃しなかったのは空の刑のせいだと思われる、殺したらグヴィン同様自分も空の刑を受けるのだから仕方ない、四騎士といえど死にたくはないはずである。ゴーがカラミットを落としたのはおそらく自身や身内が殺すのがダメであって部外者が殺すのはセーフだったからなのだろう、殺さなければ攻撃しても良いのかまではわからない、正直基準がわからん、助けて考察者。ちなみにゴー自身もカラミットが竜ではない事をほのめかす様な事を言っている、おそらくこう言う者も居るだろう、「いやいや、ゴーさん『竜に挑むは、騎士の誉れよな…』って言ってたじゃん。」と、確かにそう言っていたがこうも言っていた、「《兎》がいなければ、よい《猟犬》も不要なものだ」と、《兎を竜》とすれば《猟犬は竜狩り》を指すのだろう、竜を狩り続けた鷹の目ゴーらしい格好いいセリフである。ただし目の前にカラミットが居なければの話である、いやいやいや目と鼻の先に兎居ますやん、とんでもない大物がすぐそこに居るのに呑気に隠居してる場合か、不要どころか現在進行形で必要だよあんた。これ以上続けるとゴーさんの話になりかねないのでここで区切らせていただく、本当はゴーさんの考察もしたのだが今はカラミットの考察を優先させていただく。

さて、ここからはカラミット自身からデーモンである根拠を考察していく。まずカラミットの吐く《黒炎》、闇魔法同様物理を含む炎である、闇は混沌の炎と同じく人間性によって性能が変わる特徴がある、混沌と言えばイザリスの炎でありデーモンもイザリスの者である、つまり混沌に近い闇の炎を吐くカラミットはデーモンなのではないかという考えである。そういえばプレイヤーが使える黒炎は呪術である、もしかしたら黒炎は闇魔法よりも混沌に近いのかもしれない。

次に《黒竜の大剣》、カラミットの尾を斬ることで手に入る武器でドラゴンウェポンの一つである、「ドラゴンウェポンならカラミットも竜じゃないのか?」と思う者も居るだろうがちょっと待って欲しい、黒竜の大剣には他のドラゴンウェポンとは違う点が一つある、《エンチャント》である。普通ドラゴンウェポンはエンチャントが出来ない、しかし黒竜の大剣のみエンチャントが可能である、もし黒竜の大剣が本当にドラゴンウェポンならばエンチャントが出来ないはずである、更に言うならばデーモンの武器(大槌や大鉈)はエンチャントが可能である、そのため黒竜の大剣はドラゴンウェポンよりもデーモンの武器の方が近いと思われる。

最後に《ドロップ品》、屍を築き上げ苦労してカラミットを倒すと手に入るドロップ品、ここまで強いのだからさぞ強力なアイテムが手に入るのだろうと思って見ると《災厄の指輪》と呼ばれる指輪が手に入る、これは装備者にカラミットが使ってくる被ダメ二倍のデバフを永続に付与する効果がある、全くと言っていいほど苦労に見合って無い、そもそも何でカラミットの力を持った指輪がドロップするのか、お前は百足のデーモンか。そう、百足の《デーモン》である、自分の記憶が正しければ竜が指輪を落とした例は無く、デーモンには有るのである。しかもカラミットの力を持った指輪がカラミット自身から落ちるのである、これはカラミットが《爛れ続けるもの》や《百足のデーモン》同様指輪から産まれたからだと思われる。

以上がカラミットがデーモンだと考察した根拠である、正直他にもある気がするが筆者の頭ではこれが限界だった、後は他の考察者に頼る他無い、助けて。

最後にあとがき的な物、DARK SOULSの考察をしていると他の考察者がどれだけ凄いのか実感する、どっからその情報持ってきたのか、どうやってたどり着いたのか、どうやって結びつけたのか、考えても分からないし分かる気がしない。それと見比べると筆者の考察は他の考察者の導きだした考察の欠片を集めて作った歪な物、先駆者の火に比べるとあまりにも小さく弱い火である。それでも自分なりに薪を見つけて灯した火である事には代わり無い、後は誰かに見つけてもらい、誰かの考察の種火になれたなら嬉しいし、それがもっと大きな火になって自分の火よりも確かな灯りとなって、さらに他の考察の種火になってくれたならば、自分の小さな火が灯った甲斐があったというものである。もしもこの小さな火がなるにぃ氏の目に止まり、少しでも考察の力になれたなら、これほど嬉しい物は無いだろう、多分灰になる。最後にこの小さな火を見つけてくれた人へ、DARK SOULSの考察は一人では絶対出来ない難解な物である。もしこの考察を見て少しでもやってみようと思ったなら、その考察を形にしてくれると嬉しい、例えそれがどれだけ小さく歪な火であろうとそこからヒントを経て更なる真相へと近づく足掛かりになることもある、小さな火も集まれば大きな篝火になると信じている。

筆者:羽兎牙

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