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私はシルバー労働者

仕事でお客様先に向かってる途中の
道で、不覚にも笑ってしまった。

ビル下の地下駐車場から出てくる
車の誘導員が、ぶんぶん誘導棒を
これでもかと振り回していたからだ。

ちょっと目線を下げたら
さらに笑みが溢れた

膝は90度に曲がり、
しっかりと腰を落としている

一回回せばいいものを
もうそれはそれは、ぶんぶん

白髪のその人は
最高の笑顔と
勇ましい、ぶんぶん。

きっとシルバー雇用なんだろうな
というほどにはお年を召している

だけど、ただなあなあと
こなしてるわけではなく

役があることを
心から楽しんでいるように感じる

自分を最大限に活かして仕事をしている

なんとも見事な、ぶんぶん。

心から素敵だと思った。
笑ってしまった自分を
恥ずかしくも思った。

私も心に、ぶんぶん、を持って
働こう。

私はシルバー労働者。

歳なんて関係ないんだろう。
その人の生き様を見せてもらった気がする

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