ある朝、目を覚ました時、これはもうぐずぐずしてはいられない、と思ってしまったのだ。
こんにちは。はじめまして。東京の妖精とともに新宿御苑前の片隅で過ごしている、取締役COO兼人事部長の大塚です。
株式会社東京は「エレベータ広告」を展開している企業です。ここ数年、特に東京でタクシーに乗ると後部座席前にサイネージがついていますが、それの都心オフィス版みたいなものです。
↑タクシーのタブレットで映像が放映されていますよね。思わず撮ってしまいました。
これまで代表の羅の登壇や取材では広告媒体としてのお話が多かったですが、この事業は実のところ、不動産業界の皆さん(いわゆるデベロッパーやJ-REIT・不動産ファンドのプレイヤー、不動産管理会社など)に如何にサイネージとして設置・活用していただけるか、という部分にも懸かっています(この話はいずれどこかで詳しく)。
2018年のサービスリリース以降、コロナ禍や半導体不足といった外部ショックを受けながらも、着実に設置台数を増加し、シリーズ累計で1000件を超える設置を達成しました。2019年には三菱地所株式会社とのJV設立(spacemotion株式会社)を経て、2021年には通期黒字化を達成しました。
リクルートスーツを捨てた
大学時代は人並みに就職活動をしようとしており、大手企業に応募を出した時期もありましたが、とあるサマーインターンの直前に、ある本を読んでしまいます。
ルポライター沢木耕太郎が著した「深夜特急シリーズ」の冒頭の文章です。デリーからロンドンまで乗合バスでユーラシア大陸を踏破したいと思い立った26歳の〈私〉がすべての仕事を投げ出し、各都市の熱気と退廃に呑み込まれながら放浪をする旅行記なのですが、大学卒業後出社1日目の通勤途中で踵をかえしてそのまま退職してしまったという沢木自身の体験とその後のルポライターとしての日々が綴られていました。
そう、私もまた、遠い熱狂を心のどこかで欲していたのです。それは蜃気楼に過ぎないのかもしれないですが、その向こうにある「大陸」を歩いてみたい。あまりにも安直に影響されてしまった私はその晩から突然の高熱を発して、インターンをキャンセルしてしまいました(人事担当の方は本当に申し訳ありませんでした)。こうして、「就職」の2文字を、リクルートスーツと共に捨てました。
それからは自分で教育ビジネスをしたり(結局ビミョーに収益化しただけで事業を大きくすることができずクローズしましたが)、詩を書き散らしたり、会計士資格だけは少なくとも取得しておこうと勉強したり、真夜中に急な強迫観念に襲われて大掃除をはじめたりと、悶々とした日々を過ごしていました。
そんな時、大学の友人だった代表の羅から「会社をつくったから遊びにおいでよ」と連絡を受けました。五年前の夏です。そこには、熱気すら、なかった。事業もプロダクトもありませんでした。あるのは領収書の山と、ぐちゃぐちゃの帳簿だけ(羅は「ちょっと簿記勉強してちゃんと帳簿つけはじめたんよ〜」と涼しい顔をしていました)。
思い返せば、離したら空に吸い込まれてしまうであろう風船を手にしながら、その空の高さを恐れ続けているような日々でした。しかし、そのときの”東京”の「なにもなさ」を眼前にして、「世界のかたちを知るために、デッカい気球を飛ばすことができるかもしれない」と思い立ったのです。
「これはもうぐずぐずしてはいられない」
心がフッと軽くなる思いがしました。私は、喜んで自らの風船を手放し、その空いた両手で、気球に火を点しました。
東京のカルチャー
気球の中では、逃げ場がありません。だからこそ、チームとして目指すべき姿があります。結論から語ります。
これを読んでくださっているあなたに、もし同じ気球に乗り込みたいと言っていただけるなら、下のリンクからお話しする日程を選んでください。ぜひ。
この文章をここまで読んでくださった方のほとんどは、まだ20代だと思います。同じように、私も、沢木が旅に出た時とちょうど同じ、26歳の〈私〉に他なりません。どうか一緒に、遠くへ行ってみませんか。
東京にはさまざまなメンバーがいます。平均年齢は26歳です。
なぜこれほどまでに若いメンバーからなる組織なのかというと、弊社がもともと学生起業であり、いまもインターン生が活躍するとともに、毎年のようにインターン生が社員としてそのまま入社していたりするからです。
京都の大学から単身で東京に乗り込み、イチからセールスの世界に飛び込んだみなさんと同年代の大学生が、やがて働きながら卒論を書き、いまでは営業責任者としてバリバリの活躍をしています。
彼女は何者なのか。
こちらから、彼女の体温を感じてください。
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