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#トレンドクリップまとめ 2023/9/1

Twitterメディア「#トレンドクリップ」編集・発行人の計盛です。
今週のまとめを貼らせて頂きます。

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#トレンドクリップまとめ  2023/9/1
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⚠️Twitterメディア「 #トレンドクリップ」ではトレンドの波及び潮目、時代の変化のサキガケなどの視点でネット情報をウォッチして日々発信しています。そして今週のTweetからユーザー反響の高い25項目のTweetに絞って、分析して、本号の「まとめ」を発行しています。全てのTweet及び情報ソースを確認したい方は最終行に記載のURLリンクでTwilogにアクセスしてご確認下さい。

 今週のポイントは生成AIの動向に関する情報が活況でした。コーディング専用AIやAIによるリアルタイムアニメ生成技術。また、AI拡散モデルLDM3Dや画像生成AIの応用も進んでいます。次世代デジタルヒューマン「ENHUMAN」も市場化されます。AI技術の社会的影響に関してはAIとBI(ベーシックインカム)の組み合わせが提言されています。ネイチャー関連トピックでは、都心の大型猛禽類と鳥たちの闘いに注目。通信では5Gのミリ波市場について。映画界のミニシアターの変革も話題です。山形のバス会社の斬新な戦略や米国での自動運転タクシーの問題。日本の小売りや飲食業でのロボットの活用についても言及されています。
 インテリジェンス関連情報では、中国資産家の米不動産売却行為に警鐘が鳴らされています。Meta社のメタバース「Horizon Worlds」のWeb版や建築系メタバースの活路が話題です。電力データを活用した高齢者の見守りサービスも紹介されています。地方分権トピックでは、人口減少とインフラの縮退課題です。テレワークとオフィスワークの組み合わせが注目され、人事マネジメントとして、IT設計でNFTを導入する施策などが話題です。リテールメディア広告の重要性が強調され、日本でも広がりつつあると述べられています。教育関連トピックでは、AIの浸透に対する教師の役割変化を提言しています。


⭐️生成AI関連トピック

⚪︎新技術

 Metaが最高性能のコーディング専用LLM「Code Llama」を発表。商用利用可能で性能の高いコーディング専門の大規模言語モデルを公開しました。この流れで進めば、従来プログラムのように専用LLMを目的別に、あるいは業種・業態ごとに開発する事が開発の主流となりそうです。
 AIがリアルタイムでアニメにしてくれる技術が登場しました。iPhoneで撮影しながらリアルタイムにアニメ画像を生成できます。これは私などナマの顔出しに自信の無い人がYouTubeやTikTokに登場する気になるツールです。
 インテルがBlockade Labsとの協業で、AI 拡散モデル LDM3D を発表しました。Blockade Labsとの協業で、360度の画像と深度マッピングをテキストプロンプトから生成する AI 拡散モデルです。3Dコンテンツが簡単に生成できるので、メタバース復活のキッカケになるかも知れません。

⚪︎技術の応用・市場化

 落合陽一絶賛のデジタルヒューマンが誕生しました。SAFEHOUSEは、Unreal Engineを採用したリアルタイムで動く次世代デジタルヒューマン「ENHUMAN(エンヒューマン)」の販売を開始しました。いよいよ、デジタルヒューマンが市場投入される段階に来ました。
 画像生成AIが3Dホログラムに革命を起こすかも知れません。裸眼立体視デバイス「Looking Glass Portrait」と画像生成AIの相性が良いのです。Stable DiffusionにDepth(奥行き)情報を付加する仕組みがあります。裸眼立体視デバイスではレンチキュラーレンズで複数深度の画像を処理する事ができ、画像を立体的に見ることができます。この立体感でキャラクターがスムーズに動けば、立体視ディスプレーが市場テイクオフするかも知れません。課題は普及価格の立体視デバイスの登場です。
 OpenAIが大企業向けにChatGPTをデータ保護で使い易く提供するとの事です。しかし、昨年末のサービス一般公開の折に、入力データを追加学習に使う目的からデータ流用を宣言していました。これでユーザーに情報漏洩リスクが織り込まれてしまっているので、リスクを嫌う日本ではマイクロソフト版が選択されるでしょう。

⚪︎技術の社会的影響
 駒澤大学 経済学部 井上智洋准教授はAIが既存産業にもたらす影響や、そこから派生する人間社会との関連について独自の視点を持っています。減る仕事と折り合いをつけるにはAIとBI(ベーシックインカム)が必要と提言されています。
 また、前回のAIブームの折に出版されている東大名誉教授の西垣通氏の書籍「AI 言論 神の支配と人間の自由」講談社刊に再注目です。「AIは素晴らしい技術ですが、万能ではありません。AIを上手に活用するには、工学的な発展だけでなく、哲学や社会学といった幅広い分野からの検証が必要ではないでしょうか」とのアドバイスが今回でも古びていません。


⭐️SDG・ネイチャー関連トピック

 カラスの天下が終わる…都心制圧を目指す大型猛禽類…天敵と手を組む小鳥たち…都会鳥による「仁義なき戦い」 と題された記事が話題です。ハヤブサは高度差のある崖にとまり、眼下を飛ぶ野鳥を急襲して捕食します。六本木ヒルズなどのビル群に巣を作っているとの事なので、今後は高層ビルには営巣のデザインを組み込むようにした方が良いでしょうね。


⭐️放送・出版・音楽・通信・広告・SaaS(BtoC)・SNS・アプリ関連トピック

 5Gの鍵「ミリ波」だからできる“3つの用途”を解説との記事がありました。調査会社はミリ波は長所はあるものの、基地局の設置に必要な投資額に見合うほどのメリットは現状ではないと結論付けています。僅かに工事現場などの重機の遠隔操作用などでしょうか。
 映画業界では、ミニシアターが転機を迎えています。コロナ支援策も尽きて撤退する劇場と、デジタル化で台頭する新世代劇場があります。鳥取県湯梨浜町の「ジグシアター」。東京都世田谷区に開館した「シモキタエキマエシネマ 『K2』」も新世代のミニシアターです。業務用ブルーレイなどを活用したり、権利元とダイレクトな放送権を交渉するなどしています。
 音楽配信アプリの国内の勢力図が変わりつつあります。アマゾンミュージックは、有料会員向けの仕様変更が利用者の不興を買い、首位から陥落しました。一方、音楽配信の市場規模は5年で2倍弱に拡大との事です。音楽で生活するアーチストの為に、さらなる成長に期待が掛かります。


⭐️運輸物流・自動運転・ロボット関連トピック

 "減便時代”に大増便!?山形のバス会社の戦略とはとの題した記事が話題です。地方においては路線バスの維持は共通の課題となる中、あえて、新路線の設置と増便に踏み切ったバス会社が山形県内にあります。12人乗りの、小型車両を8台導入し、多頻度で運用した結果、ユーザーに好評を得ています。まさに逆転の発想です。
 ドライバー不足の解決策として期待されている、ロボタクシー導入で問題続出です。米カリフォルニア州サンフランシスコ当局が運行台数を制限しました。自動運転タクシーが関わる事故が相次いでいるようです。直近の事故では、緊急出動中の消防車と衝突しました。米国各地で自動運転車サービスは導入されていますが、問題も相次いでいる様です。
 急速に進化する人工知能・ロボットが小売りや飲食業の現場を変えようとしています。今では配膳ロボットも当たり前になリました。近い将来、店長も社長もAIに変わってしまい売り場を運営する主役となるかもしれません。


⭐️インテリジェンス関連情報

 中国企業が欧米不動産を急ピッチで売却…名物投資家が警鐘との情報に注目です。この動きは、不気味です。中国の投資家達は、ロシアのウクライナ侵攻に際して欧米によるロシアの資産家の資産凍結を見ています。中国による台湾侵攻が近いと、共産党から情報を得ているのかも知れません。


⭐️Web3・AR・空間コンピューティング関連トピック

 Meta社のメタバース「Horizon Worlds」スマホ版のクローズドβ開始やWeb版もサービス開始へとの事です。 メタバース本家もVRゴーグルの固辞放棄です。Web版などを公開します。日本でもClusterがWeb版で集客に成功しています。PCモニターでも没入感は得られるとの市場判断です。次の課題はモーションキャプチャーでしょう。
 一般消費者向け市場では、撤退の相次ぐ企業系メタバースですが、建築系は活況です。大和ハウスグループ3社はメタバース空間「D’s BIM ROOM」で設計業務の効率化目指します。 商業施設や事業施設などの建物の3DモデルをXR技術で併せて活用します。メタバース空間現実を可視化させる事で、遠隔の建設関係者とも打ち合わせができるようにします。


⭐️医療・介護・見守り関連トピック

 中部電力は三菱商事と協業して、電力データ活用し、全国で高齢者の見守りをサービス展開します。法改正で10月から一般企業による電力データの利用が可能になる事を活用しました。第1弾として高齢者の見守りサービスを提供します。日常生活に関わるビッグデータを用いた新たなデータビジネスの創出が動き出します。


⭐️地方分権・自立関連トピック

 「全国一律」いつまで、人口減で迫る転機との記事が話題です。 生活の基礎となるインフラで人口減の弊害が目立ち始めたのです。JR肥薩線などは災害後の復旧のめどがついていません。全国に行き渡る通信や放送も、過疎を前提にした見直しの議論が相次いでいます。縮む日本に見合った姿が求められています。これは上手く処理しないと、地方行政破綻の旭川に並ぶ事になります。道路や、橋など公共施設も再検討です。


⭐️IT・Sier・SaaS(BtoB)・企業マネジメント関連トピック

 テレワークをやめたら社員が辞めた―「週5出社」に戻した会社の末路とのタイトルに驚愕した人事部の担当者もいる事でしょう。安心して下さい、米国ベンチャーの話です。 意識調査を実施した結果、従業員はテレワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークを圧倒的に支持していることが浮き彫りになったそうです。参考にして下さい。
 日本的な技術者の人材確保としては、大手の日立系が始めたIT設計情報開発でNFTを付与する施策が参考になりそうです。開発したプログラムソースコードにブロックチェーン(分散型台帳)を使って所有を証明するNFT(非代替性トークン)の仕組みを導入し、ソースコードが社内で使われると価値が高まるメリットがあります。本来ならば、業界団体、特に労働組合が個人を護る為に系列を超えて推進するべきと思いますが。どうでしょうか。
 オフィスワーク用アプリに変化の波が来ている様です。先週も複数のワークアプリを合体させたアプリのLarkが話題でした。今週はSlack版Notionと目される 新機能「Slack canvas」です。社内、社外の関係者と連携しながら働くスタイルが浸透し、「Notion」など新たなコラボレーションツールが登場しています。今回Slackにも新たなコラボレーション機能が追加されたとの事なので、評価しましょう。


⭐️小売・EC・マーケティング関連トピック

 小売業者はリテールメディアネットワークの構築を目指していますが、依然に Amazonがトップです。米Glossyの調査では、マーケターの38%がリテールメディア広告を利用していると回答しており、このチャネルの人気はディスプレイ広告やソーシャルメディアの利用に次ぐものとなっているとの事です。この波は日本にも広がり始めています。日本のZ世代などはTVをほとんど見ないのでマス広告の効果が期待できません。そこで広告露出先をリテールメディアに振り向けるワケです。時代の変わり目です。


⭐️教育関連トピック

 AIが学校の授業に浸透するとき、教師はどのように向き合えばいいのか? という命題が提示されています。AIは親密な人間関係を築くために必要な人間性は、AIに置き換えることはできない。すべてはわたしたち自身にかかっているとの回答です。教師は統べからくTeachingからCochingに役割変更する必要があります。



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