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しっかり者に女子旅に連れて行かれた。前編

〇〇)…はぁ?付き添い?

遥香)せや!どうせ暇なんやしええやろ?
〇〇)…いや、女子の中に紛れ込むのはちょっとなぁ…

どうやら遥香が、さくらと史緒里と旅行に行くらしく、なぜか俺も誘われた。
遥香曰く、道案内要員らしい

〇〇)今時携帯さえ見れば時刻表とかなんの電車に乗ればいいかとかわかるだろ?
遥香)…いいから!来てもらうで!今回はあれや!日本海や!日本海!

〇〇)日本海?
遥香)さくが米を食べたいとか言ってるから山形の庄内って所にいくで

〇〇)…米…

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遥香)…と、言うわけで道案内要員で〇〇連れてきたから迷わず行けるで!!

〇〇)どうも

史緒里)〇〇君!よろしくね!

さくら)それで、どの新幹線に乗るの?

〇〇)…新潟までなら上越新幹線だな…
遥香)指定席ならすでに私が確保してるで!!

どうやら指定席は遥香が確保してたらしい
しかしここで思わぬハプニングが…

さくら)〇〇、遅いね…
史緒里)どこ行ったんだろ…
遥香)トイレにしては長すぎるで…!

突然便意に襲われて、トイレに入ろうとするもまさかの行列
そして、やっと出ることができたと思えば…

〇〇)あっ…あ〜っ!

目の前で新幹線が発車。
〇〇)…

俺だけ乗り遅れた

〇〇)…マジかよ…仕方ない次ので追いかけるか…

その頃新幹線の中では…

遥香)…ったく、何しとんねん〇〇の奴!

遥香がキレていた。

さくら)…どうするんだろ…私たち新潟に着いたらどうしようもないじゃん…
史緒里)かっきーはなんか知ってるの??

遥香)…〇〇がいないとわからへん…

その頃…東京駅

〇〇)…よし、これで追いかけるか…

俺が乗り込んだのは「とき311号」大宮の次は新潟まで吹っ飛ばす最速達便らしい
調べたところ、乗り遅れたヤツよりも早く着くみたい。
つまり、先回りできるのだ

〇〇)…なんとか追いつけそう

その頃、遥香はずっと不機嫌のまま新幹線に乗っていた

遥香)…
さくら)かっきー、そんなに怒らなくても
遥香)だって…
史緒里)…あ、〇〇君、次の電車に乗ったって!

さくら)あ、乗れたんだよかった〜
遥香)…ホンマ?!


『次は終点新潟です。』

〇〇)…

大宮出てると新潟まですっ飛ばす
そして途中…

〇〇)あっ

遥香たちの乗った新幹線を追い抜かした

ゴォォォ…ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン…

遥香)…ん?

そしてあっという間に新潟県に入る

〇〇)…速すぎて草…あ、佐渡島だ。奈央に送ろっと…あいつ今頃どこら辺にいるんだろ

越後平野を見ながら、あっという間に新潟に到着。
奈央は最近電車に乗りどこかに行っている。

〇〇)よし、先回り成功

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『まもなく、終点新潟です。信越線、羽越線、白新線、越後線はお乗り換えです』

遥香)…
さくら)準備しよ

降りる準備をする3人

〇〇)あ、キタキタ

そしてホームで3人を乗せた新幹線を迎える俺、本来乗る予定だった号車が止まる位置に立っていた

キィィィ…キィィィ…
プシュー…

ドアが開くとトップバッターで遥香が降りてきた

遥香)…わーっ!?へっへっへっ?!
〇〇)よ!

遥香)〇〇?!なんでおるん?!
史緒里)え?!
さくら)どうやってワープしたの?!

〇〇)あ〜次の電車に乗ったら、たまたまお前らの事追い抜かしちゃった

遥香)…あー!あの抜かされた新幹線に乗ってたんやな!
〇〇)…ごめんな遥香。

遥香)…〇〇…それにしても〇〇きしょいで?きっしょ…でも…さすが〇〇や…///

そして…

遥香)きっしょ!やっぱりきしょいで!〇〇!

ハプニングが起きたものの、無事に合流はできた。
駅で時間を潰した後…

史緒里)いなほ?
さくら)白新線ってどっから乗るの?
〇〇)マジでなんも知らんのか…

コイツらマジで方向音痴すぎるだろ…

〇〇)ほら、あそこ!

遥香)あ!いた!懐かしい〜
さくら)…あ、思い出した!

〇〇)…史緒里?

史緒里)〇〇君いてくれて助かる…ありがと///
〇〇)史緒里///

遥香)おぅい!

4人で乗り込み、椅子を回転させて向かい合わせる

遥香)はぁ〜グリーン車がよかったなぁ
〇〇)グリーン車だと仕切りがあるから無理なんだよ

遥香)…あ、そろそろ発車するで
〇〇)だいたい1時間半ぐらいか〜

電車の中で談笑していると、しばらくして海が見えてきた

遥香)日本海や!日本海!
〇〇)荒れてるな…

念願の日本海を見てはしゃぐ遥香だったが、この時期の日本海の波は荒れることが多く、波がテトラポットに打ち付けられていた

遥香)すごい波…
〇〇)ここら辺笹川流れっていう有名なところよ

さくら)へぇ〜
〇〇)多分そろそろ山形県に入るはず

そして山形県に入り…

遥香)あつみ温泉到着や!
さくら)待って、雪降ってきたんだけど!

〇〇)すっげぇ、白くなってる。はっきりわかんだね。

雪がちらつく中、駅から旅館まで歩く

〇〇)そういえば史緒里は?
史緒里)ここにいます
〇〇)あ、いたいた

チェックインを済ませて、部屋に行く

さくら)だわぁ〜

部屋にあるこたつを見つけた3人はこたつに入る

遥香)…明日新庄から帰らへん?
史緒里)せっかくなら青森まで行きたいな〜
さくら)青森か〜
遥香)あ、せや…私、まだ東北で青森行ったことないんやった…〇〇!明日青森から新幹線で帰るで?!

〇〇)青森?!新潟でいいじゃん…
遥香)青森に1票
史緒里)1票
さくら)新庄でもいいよ?!

〇〇)…はいはい…あ、明日その代わり早起きしないと青森いけないぞ?

そして温泉に浸かり夕食の時間

さくら)お米…美味しい…
〇〇)…

さくらが美味そうに米を頬張っていた

遥香)山形ええな〜
史緒里)明日も道案内よろしくね!

〇〇)はいはい…

どうやら女子旅の添乗員としての役割は明日も続きそう…

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