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一緒に遊んでいた女の子は、実は女神でした 5

〇〇、美空、奈央の3人は紫龍に巨蟹宮を託し、第5の宮獅子宮の前に来ていた

〇〇)ここが獅子宮か…

美空)美月さんなら直ぐに通してくれるし、早く行こうよ
美月)…誰が通すって?

獅子宮の暗闇の中から美月が現れた

〇〇)美月!ここを通してくれ!
美月)…
〇〇)…美月?

美月は〇〇を睨みつける。
それはどことなく、怒りを感じるものだった。
美月)教皇様の命令により、お前たちを抹殺する。

〇〇)なっ…?!
美空)えっ…?!
奈央)…!!

美月は〇〇の前に瞬間移動をして、〇〇を獅子宮の柱に目掛けて投げつける

〇〇)ぐわぁ!!!
美空)〇〇!

〇〇)…美月…どうしたんだよ…俺たちはお前に言われた通りに…
美月)言われた?何が?
美月は失笑する。

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紫龍)…ここは…

紫龍が目を覚ますと、目の前には多くの人が列を作り坂を登っていた
紫龍)…これは一体?!
史緒里)黄泉比良坂。

史緒里)この坂を通って、冥界へと旅立つの。
紫龍)…冥界だと?!
史緒里)あ、そうか。今頃君の仲間がここにいるかも知れないのか
紫龍)なに?!

史緒里)私にはわかる。1人は天秤宮で氷漬け。そして残りの3人は獅子宮で…でも心配しないで、君もそっちに送ってあげるから
紫龍)ふざけるなッ!
史緒里)井上和…菅原咲月…あの子達も後から送りつけてあげるから

紫龍)…!
史緒里)さぁ!絶望しなさい!貴方達には勝ち目がない!ここで降参して、大人しく冥土に行くか!それとも私に八つ裂きにされるか!
史緒里は紫龍を蹴り飛ばす

紫龍)ぐわっ!!
史緒里)ふふふ…あはははは!!
紫龍)…貴様…それでも聖闘士か?!
史緒里)聖闘士?だから何?
紫龍)くそっ…
史緒里)その生意気な口聞かせられないようにトドメを刺してあげる。

史緒里が、片手を上げたその時…
ガシャンッ!
史緒里)なっ…く…聖衣が!!

史緒里から聖衣が離れて、史緒里は肌着の状態になる。
史緒里)…どうして?!
紫龍)どうやら…自分の聖衣に見放させたようだな!
史緒里)…今まで行くたびの戦いを戦い抜いた聖衣なのに…!
紫龍)次はこっちの番だ!!

そして紫龍も聖衣を脱ぎ捨てる
史緒里)このぉっ!!
紫龍)終わりだ史緒里!”廬山昇龍覇”!!

紫龍の拳から龍が現れて、史緒里を襲う
史緒里)ぐっ…うわぁぁぁぁぁ!!
史緒里は、黄泉比良坂に落とされ周りには沢山の亡霊が群がる
史緒里)ううっ…ああっ…嫌だっ…やめてっ…離してっ…嫌ぁぁぁっ!!

史緒里が飲み込まれると、紫龍は元の世界に引き戻された 
紫龍)…早く獅子宮へ!


ズドォォォォン!

その頃獅子宮では…
美空)ぐっ…
奈央)うぅ…強すぎる…

美月)…
〇〇)…美月の目が赤い?!
美月)…
〇〇)喰らえ…美月!”ペガサス・流星拳”‼︎
美月)… “ライトニング・プラズマ”!!
美月と〇〇の光弾がぶつかり合う。

〇〇)うおおおおお‼︎
美月)…その程度の小宇宙では、私の黄金聖衣に傷ひとつもつけられない!!
美月の強大な小宇宙の前に、〇〇は圧倒される

〇〇)うわぁぁぁぁ!!
美月)まずは貴様からあの世に送ってやる…!

美月が拳を上げたその時…
『やかましいわ!美月!』
美月)…?!

〇〇)誰だ?!
美月)…菜緒…!
すると、〇〇の前に黄金聖闘士が現れ美月の拳を掴んだ。

〇〇)…お前は?
??)乙女座、ヴァルゴの菜緒。
〇〇)菜緒?
美空)貴方も黄金聖闘士?!
菜緒)せやで〜、せっかく処女宮で昼寝してたのに獅子宮が騒がしいと思って来てみたら…何をやっとるんやアンタは。

美月)何?!
菜緒)…なんや?ウチとやるんか?ウチとやれば”千日間戦争”は避けられへんで?
〇〇)黄金聖闘士同士が戦うのか?!
菜緒)まぁそうなるね

美月)…菜緒…貴方まで逆賊に加担すると言うの?!
菜緒)何寝ぼけてんねん!この人達を信じるって言うたのアンタやろ!
美月)なんですって?!
菜緒)…やっぱり、洗脳されとるわ。
奈央)洗脳?!

菜緒)ここは私に任せて、はよ行きや!次の処女宮と天秤宮は無人やから簡単に通れるで!
〇〇)ありがとう!菜緒!

〇〇達は菜緒に美月を任せて、先を急ぐ。
美月)…逆賊に加担するなら…例え千日間戦争を起こしてでも、貴方を抹殺する!

美月)”ライトニング・プラズマ”‼︎
菜緒は目を閉じた
菜緒)…カーン!
菜緒の前に結界が貼られ、美月の攻撃を防ぐ
美月)くそっ!
美月は結界を破ろうとするが…
菜緒)無駄やで?
美月)くっ…!
菜緒)ええ加減に目をさましたらどうなん?
美月)何?!
菜緒)…オゥム…

美月)…菜緒に小宇宙が集まってる?!
菜緒)…″天舞宝輪〝!!!


…その頃、教皇の間…
教皇)…美月の奴、何を手こずっている…!
『…どうやら、アンタの読みは外れたみたいやな』
教皇)なんだと?!
『青銅聖闘士達は、とうとう半分の宮を突破した。ムウ、祐希は井上和に寝返り、アンタの傀儡の白銀聖闘士あやめと史緒里は青銅に倒された』
教皇)うるさい!うるさい!お前は黙ってろ!
『どうやら、美月と菜緒も井上サイドに寝返るで?アンタは次第に追い込まれていく。』
教皇)黙れ!お前は下がっていろ!!
教皇は、自分の中にいるもう1人の人格を押し殺した。

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美月)…うっ…ぐっ…
和)…よかった!起きてくれた!

菜緒の攻撃を受けた美月は気絶して倒れていたが、それと同時に洗脳は解けていた
祐希)この女の子が、美月の傷を癒してくれたっちゃ!

獅子宮には、ムウ達が集まっていた
美月)…私は何を…て言うか、〇〇達は?!
菜緒)なんも覚えてへんのか…まぁ仕方ないわな
ムウ)…何があったんですか。貴方ともあろう者が〇〇達に襲いかかるなんて

美月)…私は教皇に会いに行った…そして教皇の顔を見た…
祐希)え?!
菜緒)顔を見たってこと?!
美月)顔を見てから、頭に何か打ち込まれてそこからの記憶がない…
ムウ)…(…まさか、幻朧魔王拳?)

すると美月は、和の方を向く
美月)…ほんとに来てくれたんだね…

和)…私、自分の事知りたくて…だから美月さんの言う通りに…

すると美月は和の前に膝をついて…

美月)…和ちゃん…いや、”アテナ”…これまでの非礼…お許しください…
和)あっ…そんなに硬くならないでください!
菜緒)ほな、私たちも跡を追うか

ムウ)彼女達が〇〇達に応じてくれればそれでいいんですが…
菜緒)仕方あらへん、黄金聖闘士は個性は揃いやからな
美月)…兄さんが守り抜こうとした、アテナを…私たちが守るんだ!!

ムウ)急ぎましょう、先へ 
和)…行こう、皆んなで!

和の意志は堅かった

その頃…〇〇達の元に紫龍も合流。
処女宮を無傷で通過し、次の天秤宮へとやってきた

〇〇)…本当に天秤宮も無人か

美空)早く突破して、次に行こう?!

4人が天秤宮に入ったその時…
奈央)…っ!!
紫龍)奈央?どうした
奈央)…あれ…氷河が…氷河が!

〇〇)氷河!?
美空)氷の中に閉じ込められてる?!

4人がみたのは、蓮加によって氷の中に閉じ込められた氷河だった。

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