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拾った猫はまさかの美女でした。1

ポツポツポツ…ザーッ

ある雨の日…

〇〇)はっ…はっ…はっ…

傘を忘れた俺は鞄を傘がわりに、走っていた

〇〇)雨が降るとか聞いてねーぞ!

買い物をするために外出した時は、快晴だったが…突然天気が変わってしまったのだ。

〇〇)くそ…ん?

すると、電柱の陰に黒い猫がいた

〇〇)…うわっ黒猫かよ…不運だな…

よく見るとその猫は足を怪我をしていた

〇〇)…とにかく…他の人に助けてもらうんだな…

猫にそう言いかけて立ち去ろうとすると

猫)ニャー!
〇〇)…わかったよ…とりあえず、雨が止むまで俺の家に置いてやるから

俺は黒猫を抱えて、俺が住んでいるアパートへ

〇〇)…よーし鍵鍵…あった!

ガチャ…

〇〇)はぁ酷い目にあった…とりあえずここにいろよ!な!?

猫を玄関に置いて、着替えをした後家にあった缶詰を猫に与えた

〇〇)お食べ〜
猫)にゃ〜

〇〇)猫拾ったのは良いけど…どうしよ…大家さんに言うのもアレだし…

猫が缶詰を食べているのを見た俺は、ベッドに横になって漫画を読み始めた。

そしてそのまま、漫画の本を顔に被せ眠りにつく

〇〇)…zzzz

そして…

〇〇)…ん〜っ…あぁ…よく寝た…

すると…

ゴトッ…ガサガサガサ…

〇〇)?!

玄関の方から怪しい物音が聞こえた。

〇〇)…なんかいるのか?!

近くにあった木刀を持って、玄関の方行くと…

??)…いたた…

〇〇)…えっ?

俺は持っていた木刀を落とした。
なぜなら…

そこには美女がいたからだ。

〇〇)えっ?えっ?!

??)…にゃ?
〇〇)…ど、どちら様??

和)私は和。井上和。
〇〇)…井上和?でもさっきまで猫だったよな?!

和)…あぁ、君が助けてくれたんだね
〇〇)…

和)…ふわぁ〜…眠い…寝るところある?
〇〇)えっ…て言うかその怪我!!

和)ん?あ、これ舐めればなんとか…あれ?届かない…

〇〇)…
和)あ、そうだった。私今人間態だったんだ…
〇〇)ちょっと待ってて

部屋の奥にある救急箱から絆創膏を取り出して、和の患部にはる

和)…ありがとう。
〇〇)別に〜、君飼い主とかは?
和)飼い主?

〇〇)うん、飼い主とかいないの?

和)私、飼い主なんていない
〇〇)…そうなのね…

ポンッ!!

和)にゃっ?!
〇〇)えっ?!

和の頭に猫耳が生えた

和)嘘…もう時間切れ?!

ポンッ!!

〇〇)うわっ!!!

突然煙に包み込まれる

〇〇)…なんだよもう!

そして煙が晴れると…

和)にゃー…

和は元の猫の姿に戻っていた。

〇〇)…まぁとりあえず、俺の家に置いてやりますかね。

俺は和を抱き抱える

和)にゃ〜!にゃ〜!(ちょっと!放しなさいよっ!)

〇〇)まずは、お風呂に入れてあげますよ

和を抱きかかえて浴槽の中に入れて、シャワーで和の頭を洗う

シャ〜…

〇〇)ほら気持ちいいだろ?
和)にゃっ!にゃっ!にゃ〜っ!!!

そして…

ポンッ!!

和は再び人間に

和)…ったく!何すんのよ!!

ボコッ!!

〇〇)がはっ…!

和にパンチを食らった。
これぞ猫パンチ。

こうして人間になることができる猫、和との共同生活が始まったのである。


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