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ラブアタックは突然に… 2

家に帰宅した後、ダンボールを運ぶ手伝いをさせられた。

母)桜ちゃんの荷物、美月の部屋に置いて〜
〇〇)は〜い…よっこいしょ…

桜の荷物が入っているダンボールを姉の部屋に置く
〇〇)…

思い起こせば、最後に桜と遊んだのは10年前ぐらい…桜がアメリカに行って以来中々会うことがなかった。

俺の家庭は父親が単身赴任、姉は東京でモデルやらなんやらしてて、俺と母さんと2人っきり。

桜)…よいしょっと…

〇〇)…ねぇ母さん
母)なに?
〇〇)どうして桜がこの家に住むのよ?だって…叔父さんや叔母さんいるでしょ?

母)叔父さん達は、まだ帰国する見込みがいつになるかわからないから、それまで桜ちゃんをこの家に住ませてくれってさ

〇〇)…そう…

母)さて、夜ご飯にしましょうか

〇〇)うん
桜)…はい

〇〇)いただきます
桜)…いただきます

いつも2人だけの食卓なのに、俺の隣には桜がいる。

母)そうだ…母さん、お父さんの所行かなきゃいけないの
〇〇)…え?

母)だからその〜…母さんしばらく家開けるから
〇〇)ぶーっ!!げほっ…げほっ…!

母)桜ちゃんいるから別に寂しくないでしょ?ねぇ〜桜ちゃん?

桜)え…///

母)まぁ2人で仲良くやんなさいよ!
〇〇)…は、はぁ…
桜)…

次の日の昼

和)…上手くできたかわからないけど…食べてみて?
〇〇)うわぁ…

俺は井上さんと屋上で弁当を食べていた

和)…
〇〇)あむ…ん〜…これ美味いよ!
和)ホント!?よかった!

クールなイメージがあるけど、結構お茶目な部分もあるんだな

〇〇)ねぇ井上さん?
和)ん?

〇〇)井上さんがさ、もし男の人と一緒に住む事になったら…どうする?
和)え!?な…なな…何言ってるの!?///

〇〇)いや…ただどうするのかな〜って
和)…うーん…どうするって言われても…

和)ただお風呂の時間をずらすとか…洗濯物をずらすとか///

〇〇)…なるほどね…ありがと!!
和)〇〇君…誰かと一緒に住むの??

〇〇)え…いや別に?

まぁ、桜と住むんだけどね

和)…ごめんね!変な事聞いちゃって…
〇〇)…ううん、大丈夫。教えてくれてありがとね!
和)…うん

__________________

家に帰ると、お母さんの姿はなく、桜との2人だけの生活がスタートした。

〇〇)…よろしく///

桜)…よろしく///

〇〇)まぁ…そうだなー…

とりあえず、桜との間でルールを決めた。
・お風呂は先に桜が入る。
・洗濯物は別々
・掃除は当番制
・それぞれ個人の部屋には立ち入らない。

などなど…

共同生活が始まり、お互い尊重しようという事で話がまとまった。
でも、それと同時に桜が細かい女だという事もわかった

桜)ちょっと!!
〇〇)ん?

桜)ズボンにティッシュ入れたまま洗濯したでしょ?!信じらんない!
〇〇)ん?あぁ…ごめん…
桜)あ〜もう!靴下脱ぎっぱなしにしないで!

〇〇)…あぁ…ごめん…

そして桜との生活が始まって1週間後

〇〇)…よし

俺は自分の分と桜の弁当を作って、弁当に詰め込んでいた

〇〇)行ってきます。

桜の弁当をテーブルの上に残して、俺は先に学校に行く

桜)…あれ?

桜が下に降りると、テーブルの上に弁当箱が目に入った。
パカッ…

桜)すごい…桜より上手いかも…



和)あ〜ん

〇〇)あ〜…あむ…
和)美味しい?

〇〇)うん、美味しい!
和)よかった〜!こうしてると私達カップルみたい!
〇〇)そうかな?
和)…ねぇ〇〇君、私の事…井上さんじゃなくて、和って呼んでくれない?

〇〇)…え?
和)…井上さんより…和の方が良いっていうか…なんていうか…///

〇〇)…わかったよ、それじゃ和って呼ぶね。
和)ホント?!
〇〇)それじゃ、俺の事も〇〇で
和)うん!わかった!

美空)あれ?2人ともいつのまに仲良くなったの?

美空が会話に入ってきた
美空)〇〇いいの?さくたんの事ほっといて

〇〇)まぁ俺が干渉する事じゃないし、桜は桜だよ。
美空)ふぅん…あれ?そのお弁当…
〇〇)?

美空)さくたんと同じじゃない?
〇〇)え!?
和)!?
〇〇)あ…いや…
和)〇〇…?

〇〇)…あ、いや…これはお母さんが作ってくれたんだよ!俺と桜の分!
美空)そうなんだ〜

和)…

そして放課後
転校してきた桜の噂は校内中に広まり、男子生徒からの視線の的になっていた。

桜)ちょっと…やめてください…
男)いいだろ〜別にちょっとだけ

男2)君最近転校してきた女の子だよね?

桜)ちょっと…困ります…!

〇〇)…あの

桜)〇〇…
男)あ?なんだお前
男2)なんだよ

〇〇)この子、俺の女です。手を出さないでください

男)なんだよ、彼氏持ちかよ…行こうぜ
男2)おう

〇〇)…大丈夫?
桜)…うん

そして偶々そこに和が通りかかった…

和)…ん?あれは…

〇〇)大丈夫?怪我ない?…帰ろっか。
桜)…うん…助けてくれてありがと。

和)…(ちょっと付けてみよ…)

俺と桜は2人で帰ることに

〇〇)…今日の夜何にしようか…
桜)…なんでもいいよ
〇〇)…そうか

和)…(どういう事?!)

和は俺と桜を家まで尾行する。

ガチャ

〇〇)ほら入りなよ
桜)…ありがと…

ガチャンッ

和)嘘…あの2人…!!

俺は家に帰るなりエプロンを巻いて夕食を作り始める

〇〇)さて…今日は…唐揚げでも作りますか…小麦粉…小麦粉…

桜)シャワー浴びてくるね
〇〇)うん。

桜は夕ご飯ができるまでの時間でシャワーを浴びることにした。

桜)…そういえば、シャンプー切れかけてたな…

桜がシャンプーの容器をつかむと

桜)あれ?補給されてる…〇〇がやってくれたのかな…

そしてシャワーを浴び終えた桜を俺は夕食をテーブルの上に並べて迎えた

桜)…
〇〇)ほら、夕飯できてるから

桜)…
〇〇)どうしたの?ほら、早く食べろよ
桜)いただきます…

桜は味噌汁に手をつけると…

桜)…美味しい…
〇〇)…よかった〜…とりあえず、今週なんか足りない家具とかあったら買いに行こう

桜)え?
〇〇)ほら、姉ちゃんの部屋机とベット以外なんもないからさ…あと、服も買いたいなら付き合うよ

桜)…〇〇…
〇〇)んじゃ俺も食べるか〜

…夕食が終わり、皿洗いも終えた俺は風呂に入って自分の部屋のベッドで横になっていた

〇〇)ふぅー疲れた〜

なるべく桜に負担を負わせないように、配慮してきた。

〇〇)明日も俺がご飯作らなきゃ…
ガチャ

〇〇)…?!

ドアの前に、下着姿の桜が立っていた

〇〇)さ…桜!?

何か桜怒らせる事したっけ?
しかし桜は無言で部屋に入ってきて、俺をベットに押し倒す
そして…

桜)チュッ…

桜)…私〇〇の事…好き…チュッ…
〇〇)んん!?

正直訳がわからなかった。

桜)…いいよ…私の事…好きにして…?
〇〇)桜…
桜)和ちゃんには負けない…来て?

〇〇)…
俺は桜をベッドに押し倒した。

いつもより色気が増している桜。その瞳は透き通るようだった。
そして、桜の下着の中に手を侵入させる

桜)…んあっ…!

桜の甲高い声が部屋に響き渡る。
だが、この際理性とか従兄妹だろうが、どうでもよかった。
俺は桜と身体を重ねた。
俺の部屋は俺と桜の匂いで充満していた。
念願の童貞卒業といけた訳だが、これが後々影響してくるとは思わなかった。

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