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ラブアタックは突然に… 20

修学旅行を終え、無事に家に帰ってきた。

〇〇)ただいま

気がつけば、両手はお土産で塞がっていた。

〇〇)…楽しかったな〜

旅行の余韻に浸りながら携帯を弄る。

〇〇)…和…

_________________________

次の日、振替休日で学校は休みだった

〇〇)…

振休でもいつもの週間からか、朝早く目を覚ましてしまう

〇〇)…ん〜…あ、そうだ

桜はまだ寝ているので、外に出てみることにした

〇〇)…寒っ!

庭にある落ち葉を軽く箒で掃き掃除をして、窓を開ける

〇〇)あ〜爽快

ソファに寝転がりテレビをつける。
これは姉ちゃんと同じだ。ま、姉ちゃんはポテチ食べてるけど

〇〇)…桜のやつ起きてこないな

俺は桜を起こしに行く…

〇〇)桜〜、そろそろ起きろ…どうしたの?
桜)…はぁ…はぁ…はぁ。

部屋に入ると苦しそうな表情をしている桜が呼吸を荒くしていた

桜に手を当てると…

〇〇)…熱?!

体温計を持ってきて、桜の熱を測ると…

〇〇)…39.7…嘘…
桜)…〇〇…
〇〇)あ〜、桜!起きちゃダメ!寝てろ!

家にあった冷えピタを持ってきて、桜のおでこに貼る

桜)…ありがとう…
〇〇)…もしかして何処かで拾ってきたの?
桜)わかんない…もしかしたらそうかも…

〇〇)…全く…あれ?

俺も額に手を当てると…

〇〇)…熱?

体温を測ると…

〇〇)38.7…マジか…

俺も熱があった。

_______________

〇〇)…あぁ…せっかくの休みなのに…

俺も自室のベッドで横になっていた
さっきよりはマシになったかもしれないが、倦怠感は相変わらずだった  

すると和からLINEが来た

『〇〇、今日さ映画見に行かない?』
「無理」
『なんで?』
「熱ある。桜と風邪引いたみたい」

『えぇ?!』
「だから無理。ごめん」

すると和は…
『今から家に行くから、ちょっと待ってて!』

おいおい看病しに来てくれるのか…

そして今度は瞳月から

『〇〇♪しーの家で遊ばへん?』
「熱あるから無理。」
『え?!』

「ごめん。」
『今から家に行って、〇〇の事看病してあげる!』
「いや、風邪移るからやめとけ。桜もいるんだから」

瞳月に既読がつかなく、そのままだった  

〇〇)…

しばらくすると…

〇〇)…39…いよいよヤバくなってきた…

熱が上がってきた

ピンポーン!
〇〇)…あ…


和)ドリンク材に解熱剤とか持ってきたけど、これでいいのかな…

玄関の前でビニール袋を持った和が立っていた
すると…

瞳月)あれ?和ちゃんやん。

和)瞳月ちゃん!?
瞳月)何しとるん?

和)あ、〇〇と桜の看病しにきたんだけど…
瞳月)〇〇の看病?!
和)うん…具合悪いらしいから

ガチャ
〇〇)…あ、和…
和)〇〇大丈夫なの?!

〇〇)…まぁね…って…瞳月もいるのか…
瞳月)当たり前や!しーが〇〇の事治したる!

〇〇)俺はまだマシな方だけど、桜が…
和)〇〇もふらついてるよ?!
〇〇)…あぁ…そう…大丈夫だよ

_____________________

〇〇)…
和)全く無理しすぎなのよ

和に抱えてもらいながら、ベッドへ

〇〇)…
和)色々持ってきたの。解熱剤飲む?
〇〇)うん…それより桜の方がひどそうだからどうにかして…

和)桜にはちゃんと飲ませてきたから
〇〇)…そう…
和)おかゆ作るね!

〇〇)あ、お願い…

和が下に降りていくと、瞳月が…

瞳月)〇〇?
〇〇)なんだよ
瞳月)しー、熱出てきたかも…

〇〇)だから言っただろ?移るって
瞳月)でも〜、〇〇とくっつけば代謝上がるやろ?つまり熱が下がるやん?

〇〇)…なんだそれ
瞳月)んふふ!

瞳月)暑いなら服脱がへんとな…

瞳月が服を抜き始めた

〇〇)バカ…やめろ
瞳月)…むぅ…どうして和ちゃんと桜ちゃんとはエッチするのに、しーとはシてくれへんの?!

〇〇)誰に聞いたんだよそれ…
瞳月)桜ちゃん!
〇〇)…あっそ…なら、桜の看病してやれば?仲良いんだからさ

俺は瞳月に背中を向けた

瞳月)…

瞳月はシュンとした表情で部屋を出ていった

〇〇)桜の奴、何余計な事言ってんだ…
和)〇〇!おかゆできたよ!
〇〇)あ、ありがと…

和)どこかで拾ってきたの?
〇〇)…わかんない…

おかゆを食べながら和と受け答えする

〇〇)マスクしなくていいの?
和)あっ…そうだった

マスクをつける和

〇〇)せっかくの休みだってのにさ〜
和)今日が休みでよかったじゃん!
〇〇)それも…そうか…て、座っていいのかよ移るぞ?
和)別にたいした事ないじゃん
〇〇)それもそうか…あははは

ガチャ

瞳月)…
〇〇)瞳月?

瞳月)…しー、ホントに熱あるかも…
〇〇)ほら言わんこっちゃない
瞳月)〇〇の風邪がしーに移って治るならしー嬉しい!

フラ…
〇〇)おっと!

俺は咄嗟に瞳月を抱える
瞳月)…ははは…
〇〇)はははじゃないよ、全く

しばらくして熱が下がり始めた

〇〇)…よかった…和のおかげだよ
和)…私は別に…///

瞳月)〇〇…しーは?
〇〇)あ、瞳月も
瞳月)なんやそのついでみたいな言い方…

熱が下がったので、和と瞳月の2人と桜を看病することに

桜)…3人で来なくてもいいのに

〇〇)とりあえず明日学校休めよ
桜)…うん…そうする…
〇〇)それと

桜)?
〇〇)あまり瞳月に余計な事言わないで…
桜)…
〇〇)あいつ、何するかわからないからさ…
桜)わかった…

〇〇)んで…その瞳月が…

今度は瞳月がベッドに横になっていた

〇〇)全く
瞳月)…zzzz

そして俺のベッドに横になれて幸せそうに眠っている

〇〇)…案外可愛いくなったじゃん

「しー、大きくなったら、〇〇のお嫁さんになる!!」
「僕も大きくなったらしーちゃんと結婚する!」
「約束だよ?!」
「うん!」

そういえば、そんな事もあったっけ
まぁ今更思い出してもってか

瞳月の寝顔を見ていると、和が入ってきた

和)〇〇…?!
〇〇)ん?あ、和

和)何、瞳月ちゃんの顔見てるの…
〇〇)いや…ただボーッとしてた
和)むぅ…私、そろそろ夜遅いから帰るね

〇〇)うん
和)また明日…お土産、私と〇〇で遥香先輩達に渡そう…ね!!!

バタンッ!!

和は扉を勢いよく閉めた

〇〇)…嫉妬?

次の日…

〇〇)おはよ、和
和)おはよ

桜、瞳月はこの日欠席。

〇〇)…ねぇ和?
和)ん?
〇〇)…怒ってるの?

和)怒ってなんか…ないしっ///
〇〇)…和…
和)何よ…

〇〇)こっちきて…

和を廊下に連れ出して、階段の陰に連れて行く

和)こんな所に連れてきてどうするn…んん…

俺は和の口を塞いだ

咲月)…っ!!

たまたま咲月が通りかかり、手に持っていたものを落とした音が廊下に響いた

〇〇)どう?治った?
和)…///
〇〇)可愛いね、和
和)か…揶揄わないでよっ///

To be continued…

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