ラブアタックは突然に… 3

ﾁｭﾝ…ﾁｭﾝﾁｭﾝ…

〇〇)んん…朝か…

山下〇〇、17歳。
昨日、念願の童貞卒業を果たした。

俺と桜は生まれた時と同じ状態で、ベッドに寝ていた。

桜)zzzz…

静かな寝息をかきながら眠る桜…

〇〇)…

何故か起きた時の俺は賢者モードだった
賢者モードでありながらも服を着て、桜より先に下に降りる
今日は俺が朝食を作る日だからだ。

〇〇)…えっと…卵…
桜)…おはよ〜…

〇〇)あ、桜。おはよう。

しばらくして、桜が目をこすりながらやってきた。

〇〇)…
桜)…

特に会話する事なく、桜は携帯を弄り、俺は朝食作りに集中する

〇〇)…できた…はい、ベーコンエッグ
桜)…ありがと…

〇〇)桜…パンだよね？
桜)うん。
〇〇)トーストで自分で焼いてくれる？

桜)〇〇は？
〇〇)…昨日で米切らしちゃったから…パンかな〜。

桜)もう…だから買っておきなって言ったじゃん…

…
〇・桜)いただきます。

普段朝食中は会話はしない。
しかし、今日は桜から話を切り出してきた

桜)ねぇ
〇〇)…ん？
桜)…昨日の事なんだけど…///
〇〇)あ…///

桜)…〇〇、初めてだったんだね///
〇〇)…まぁ…うん///
桜)初めての癖に激しかったし…
〇〇)…やりすぎたかな？///

桜)ううん、桜…とても気持ちよかったよ？…それにはじめてが〇〇でよかったかもしれない///

〇〇)ちょ、何言って…あ…///

桜はキスをしてきた。

〇〇)ん…///
桜)…ぷは…ふふふっ///

ご飯を食べて身支度を整えて学校へ登校する
登校する時は俺と桜は別々。

ｶﾞﾗ…

〇〇)おはよ
晴也)…〇〇…ちょっと

〇〇)ん？
晴也)お前…あの川﨑ちゃんと同棲とか…マジか？！

〇〇)えっ…？！

嘘…なんで知られてるの？

晴也)井上さんに問い詰められたんだよ！なんか知ってる事ないかって！

〇〇)…いや…
晴也)正直に言ってくれ。俺たち友達だろ？
〇〇)…う…うん…

晴也)…

晴也は動揺したので、とりあえず事情を話した。

晴也)…そうか親御さんが来るまで〇〇の家に…
〇〇)…まぁ、それに母さん父さんの所に行っちゃったしさ

晴也)…どこまでやった？
〇〇)え？
晴也)だから！どこまでやったんだ！？

〇〇)…えっと…

俺はすっかりクラスに溶け込んでる桜を見ながら…

〇〇)…その…
晴也)…まさかお前…！！
〇〇)…ごめん！！
晴也)うわぁぁぁぁぁぁ…！！

晴也の叫びが教室に響く
〇〇)…
晴也)デカいのか？
〇〇)何が？

晴也)川﨑ちゃんの！！おっp

その頃女子トイレ

美空)だから…知らないって

和)…ホント？みっくは〇〇の幼馴染なのに…あの川﨑桜って人の事も知らないの？

美空)だって…さくたんに会ったのは1回だけで…さくたんも覚えてなかったし…そんな10年前の事覚えてる訳ないよ…

和)…そうなの…？
美空)そろそろ戻るよ？
和)うん、ごめんね？

美空)…(〇〇の奴、何してんのよ…)

…そして昼。

俺と和は学校の中にある庭で昼食を食べていた

和)見て…また作ってみたんだけど///
〇〇)お、美味そう

和)…食べてみて？///
〇〇)うん。

和)ねぇ…〇〇と桜ちゃんって…従兄妹って本当なの？
〇〇)うん。そうだよ？それがどうかした？

和)実はね…昨日、〇〇と桜ちゃんが同じ家に入った所を見ちゃったの///

〇〇)えっ…///
和)ごめんね…悪気はなかったの///
〇〇)…まぁ…従兄妹同士だから特にそう言うのはないけど…

和)ごめんね…ほんとに！
〇〇)いやいや気にしないで。まぁ誤解されるのは仕方ないよね。

和)ごめんね…こんなの事聞いちゃって
〇〇)ううん、大丈夫だよ

桜)…あっ…

偶々近くを通りかかった桜は柱の裏に隠れる

桜)…(〇〇に、井上和…)

そしてそこに美空もやってきた

美空)あ、さくたん
桜)…
美空)あぁ？あれ？告白したんだって、〇〇に。
桜)え？！

美空)でもまだ返事もらってないみたいだよ？
桜)…そうなんだ。

和)今度〇〇の家に遊びに行っていい？！

〇〇)えっ…いいけど…
和)やった！それじゃ決まりだね！

桜)…〇〇…

昼食を食べ終えて、教室に戻ってくると机の中に手紙が入っていた。

〇〇)手紙？

『放課後、話があるから公園に来て』

放課後、途中まで和と帰り、ある公園の所で和と別れる

〇〇)それじゃ俺、ここで待ち合わせの予定あるから

和)そっか…じゃあね！///
〇〇)うん、また明日///

俺はその公園に入る

〇〇)…ほら、きたよ。出てきなよ。

美空)…

呼びかけと同時に遊具の影から美空が出てきた

美空)みくぅちゃんは怒っています！

〇〇)なんで怒ってんだよ…てか、話があるからって呼び出したのお前だろ？

美空)朝から和にトイレに連れ込まれて！尋問されて大変だったの！〇〇とさくたんが同棲してるとかなんとかで！

〇〇)あぁ…あれか…
美空)でも〇〇に話があるのは私だけじゃない。
〇〇)え？

美空)おいで？

桜)…

俺は頭を抱えた

美空)…ほらさくたん、言ってやりなよ。
桜)…〇〇、あれど言う事？

〇〇)いや…あれは…
桜)告白されたってほんと？
〇〇)…まぁ…うん…
桜)…昨日、言ったよね？覚えてないの？私は〇〇が好きだって。

美空)え？
〇〇)桜…これ以上は…
桜)〇〇とセックスまでしたのに！

〇〇)ば…バカっ！声でかい！
美空)え…待って…待って…

あ、美空がパニくってる。

桜)〇〇の童貞、私が卒業させてあげたんだよ？〇〇もはじめては桜でよかったって言ってたじゃん！

あぁ…多分それ賢者モードになって忘れてる…

美空)じゃあ和の話は…
〇〇)…まぁ、実質本当だよ。
美空)…は、はぁ？

テンパる美空の為に、とりあえず事情を話した

美空)つまり、さくたんのお父さんやお母さんが日本に来るまでの間って事？
〇〇)うん…実際そんなとこ…まぁ母さんが父さんのとこに行っちゃったからな…

桜)あ〜…言っちゃった…
〇〇)桜？

桜は下を向いていた

桜)ごめんね…〇〇…
〇〇)いや、いいよ…うん…
美空)〇〇も童貞卒業、さくたんも…

美空)…いいなぁ…
〇〇)ん？

美空)なんでもないよ…とりあえず、クラスの皆んなには黙っておくから！
〇〇)そうしてもらえると助かる。
桜)お願い。

美空)任せて！私口硬いから！

だが、その会話は全て和にきかれていた

和)…そういうことか…


〇〇)それじゃ桜…帰ろっか
桜)うん…買い物して行かなきゃね！
〇〇)そうだね

和)…！

次の日…

和)〇〇、ちょっと放課後残って？
〇〇)え？
和)ちょっと学級委員でやらない事あるんだ…ちょっと手伝ってもらいたいの！

〇〇)わかった。

和に手伝いを頼まれた俺は放課後、教室に残ることになった。

俺と和は2人で会計やら、黒板の清掃などをやっていた

和)…ふぅ〜終わったね
〇〇)…だな。
和)…うん

すると和はブレザーを脱いで、椅子にかけた

〇〇)…？

さらにリボンを緩め、ボタンを開ける

〇〇)…和さん？？

ん？和の奴…何してんだ…？まさか…！
いやいや…そんなことあり得ない…

和)ここ…誰もいないよね？
〇〇)…うん…

和)練習したい…
〇〇)練習？
和)うん。〇〇ともし恋人になれたら…こう言う雰囲気になるんだろうなって

〇〇)どう言う雰囲気？？

和)…それは…

和は俺の肩を掴む

〇〇)…和！
和)きゃっ！
〇〇)うわっ…

和を離そうとしたが椅子につまずいてバランスを崩してしまい、和の方へ倒れ込んでしまった。

ドサッ！

和)いたた…

ﾄﾞﾝｯ！
和)！！

床に転がる和、そして和の顔の隣に両手をついてしまった

〇〇)…だ、大丈夫！？(顔近っ…！)
和)…うん…(凄い…床ドン…)

すると和は目を閉じる。
つまりそう言う事なんだろう。

俺は和の顔に自分の顔を近づけていた
そして…

〇〇)…
和)ん…

俺と和の口がくっついた。

しかし…

ｶﾞﾗｯ！
〇〇)！
和)…！？

教室とドアが開いて、そこに立っていたのは…

〇〇)…桜！！

桜)…何してるの？2人とも。

〇〇)えっとこれは…

とりあえず和から離れると、和は起き上がる

和)…
桜)…〇〇…どう言う事？

〇〇)えっと…

なんですかこの修羅場