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天狗岳④

木道を歩いて
黒百合ヒュッテへ到着
この山小屋は山ガールに
人気があるらしい

人気の秘密は
ビーフシチューにあるのか 
山ガールも山ボーイも
みんなビーフシチューを食べていた

次回はあごヒモピタ山ガールの私も
ビーフシチューを食べることを誓いつつ
お昼は梅干おにぎりとカップヌードル


梅干しは今年初めて自分で漬けたもの
とても酸っぱいけれど
自分でつくったから
ひいきして美味しく感じる

山で食べるカップヌードルも
たまらなく好き
煮玉子もいれてみたよ

Mっちが美味しいコーヒーを
いれてくれるって!

がーん

カップを車に忘れてしまった
仕方ないのでカップラーメンの器へ
いれてもらうことに

左手にカップラーメンの器コーヒー
右手にスイートポテトで食べていたら
下ちゃんに笑われた

天候がくずれてきそうなので
早めに山を降りることになり
ここからは風もないため
さとちゃんへ背中のザックへ
帽子をしまって貰うようお願いを

ザックはね、下に軽いもの
上に重いものを入れるといいんだよ

隣でタツコさんがそんな風に
教えてくれてる側から

さとちゃんが
「あ、今一番上のチャック開けたら
オヤツ入れになってた」

ハッ

私ってば一番上に軽いものをいれてる!

見ないで!(鶴の恩返し風

だってオヤツはいつでも
すぐに食べたいからっ

優先順位が高いから仕方ないねと
タツコさんもさとちゃんも頷いてくれた
アスリートは優しいのだ

それから苔と白樺、そして岩場を
アスレチックのように
降りてきたのだけれど
木道が以外と滑るので注意⚠️

つるっと滑るたび
新体操選手の着地みたいに
気合でとどまりポーズをビシッと決め
「これは技です」風に転んだ事実を
もみ消しながら下りていく

最後は日に照らされ輝いている
苔のなかを歩き無事下山することができました

photo by SHIMODA

登山口のすぐ近く
日本秘湯を守る会にもなっている
「唐沢鉱泉」へ

源泉は冷たいんだって
綺麗な色をしていて驚いたし
硫黄の匂いもしていた

photo by Mっち

湯船へ入っていると 
隣から男性チームの声が聞こえてきた

まっきーと
あ、みんなの声が聞こえる
小学生の修学旅行みたいですよね

子どもみたい(クスクス

なんて笑っていたら
帰りの車でMっちに
温泉で、さえちゃんの声が
聞こえてきたよと言われた

ちぇ
同じか

温泉からあがりくつろいでいて
ふと岩手で皆と過ごした時のことを
思い出した

岩手での復興支援で作業の帰りは
いつも水光園という大浴場へ行き
疲れをとっていた

出てきた人は
テレビを見たり飲み物を飲んだり
マッサージしたりと
くつろいでいたのだけれど

その時と重なって
懐かしくなった

そして同じ時を過ごした
皆に無性に会いたくなった

温泉を出て解散となり
それぞれの場所へ帰っていったけれど
変わらない皆に会えて
変わらず私の大好きな人たちだったことが
嬉しくて大満足の登山となりました

どうして私は山へ登るのか
ここまで書いても
答えは出なかったし
これからも分からないかもしれないけれど

すぐに記憶からこぼれ落ちてしまう
忘れたくないことや大切なことを
書き留めておきたいという
自分の気持ちだけは分かりました

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