マガジンのカバー画像

法学部の講義

8
法学部の学部紹介シリーズではネガティブなことばかり話している気がするので、ここでは実際に法学部で学べる面白い内容について紹介します。
運営しているクリエイター

#あなたの意見

法学部の講義シリーズ、始めました。

 暑い。最近ずっとこんな言葉ばかり口にしています。そして、これを口実にして勉強をさぼろうかなと思うことがあります。(私も幽霊になりそうですね笑)しかし、そんなんではいけない。事実、天罰が下ったのか夏バテになり、少し体調を崩しました。  そこで、わたくしひらめいたわけです。noteに法学部の授業で学んだことを投稿すればよいと。そうすれば、noteも更新できつつ、自分の勉強もはかどることに気づいたのです。ゆえに、「法学部の講義」シリーズと題し、不定期更新でこれからは法学部の講義

【法学部の講義】裁判所なのに審査却下!?

 裁判所は、裁判を行い判決を下す機関です。ですから、基本的に法律上の争訟について審査をしてくれるはずです。しかし、裁判所が審査をしなくてもよいという理論がなんと憲法学上存在します。それが「統治行為論」です。  統治行為論とは、いかなることを指すのでしょうか。統治行為論は、高度な政治性を有する行為については、裁判所が合憲/違憲の判断を示すことができるのにも関わらず、あえて審査しないことをいいます。簡単に申し上げますと、政治の問題には裁判所は関与しないということです。  統治