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YACS in TOKAI ベスト6・ガイア獲得! 新規で超強化された【ユベル】デッキ解説

割引あり

はじめに

こんにちは〜みりおんです!

今回は2024/03/30に開催された公式大会の3人チーム戦『遊戯王OCG AREA CHAMPIONSHIP 2023 in TOKAI』、通称YACSで使用し個人5-1の戦績でベスト6入賞した【ユベル】デッキについて解説していきます!

それでは最後までどうぞよろしくお願いします!

【ユベル】デッキ構築

こちらが当日使用した【ユベル】の構築です。

《ファントム・オブ・ユベル》登場前から構築を模索していたのですが、その時は誘発受けなどの問題などから【ユベル】デッキを使用するのは店舗の公認大会などにとどめていました。
しかし《ファントム・オブ・ユベル》の登場で様々な問題が解決したので今回使用してみました。
個人5-1の好戦績を残せたので、デッキ選択は良かったと思っています。

《ファントム・オブ・ユベル》登場による強化

《ファントム・オブ・ユベル》が登場する前にも【ユベル】を使用していました。
《ファントム・オブ・ユベル》登場前の問題点が、

展開途中の誘発受けが良くない (特に初動に当てられる《増殖するG》や《サクリファイス・D・ロータス》への《灰流うらら》など)
展開途中に《原始生命態ニビル》を受けてしまう

と、大きくこの2点を抱えていました。

しかし、《ファントム・オブ・ユベル》の登場によって、この2点は解決されました。

・展開途中の誘発受けが良くない
→《増殖するG》を受けた時《ファントム・オブ・ユベル》を特殊召喚しターンを返す、その他誘発をもらっても最低限《ファントム・オブ・ユベル》を特殊召喚できる動きをすることで妨害とリソースを残せる

・展開途中に《原始生命態ニビル》を受けてしまう
→5回目までに《ファントム・オブ・ユベル》を出すことはかなり容易。
もし5回目までに《ファントム・オブ・ユベル》を出さなかったとしても墓地のモンスターを融合素材にできるので、素材をキープしておくことで仮に《原始生命態ニビル》を受けても《ファントム・オブ・ユベル》は成立し妨害がある状態でターンを返せる

また、《ファントム・オブ・ユベル》は「ユベル」ネームも持っているため、《ナイトメア・ペイン》の反射ダメージによるワンキルにも貢献してくれます。

これまで抱えていた問題を解決してくれる《ファントム・オブ・ユベル》は、まさに夢のような新規カードだったので、この【ユベル】デッキを研究しようと思い、実際にYACSにて使用しました。

各採用カード解説

メインデッキ

・各種誘発

《増殖するG》《灰流うらら》はもちろん採用するのですが、《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》《原始生命態ニビル》の採用は構築によるかと思います。
【スネークアイ】【炎王スネークアイ】デッキの《スネークアイ・エクセル》や【粛声】の《粛声の祈り手ロー》などを初めとした強力な初動、それらに対する無効系誘発が強い環境である点。
形成される盤面に対して、反射ダメージでのライフカットが強みである【ユベル】が使う捲り札が有効であるかどうか、という点。
それらを考慮して捲り札プランより手札誘発プランの方が環境に合っていると判断したため、《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》《原始生命態ニビル》を採用して誘発13枚体制でデッキを構築しました。


・《ユベル》、《ユベル-Das Abscheulich Ritter》

《ユベル》がないと《スピリット・オブ・ユベル》のリクルート効果が使えない、《サクリファイス・D・ロータス》のエンドフェイズ時の効果が使えない、《エターナル・フェイバリット》の融合召喚効果が使えない、など様々な弊害があるため、必ず1枚は採用しなければなりません。
《ユベル-Das Abscheulich Ritter》も、《ユベル》が破壊された時の効果で《ユベル-Das Abscheulich Ritter》をリクルートしないとリンク値が伸びません。
また《ナイトメア・スローン》の「ユベル」モンスターを特殊召喚する効果にレベル11として対応しているため、《ユベル-Das Abscheulich Ritter》も1枚は採用しておきたいです。
《ユベル-Das Abscheulich Ritter》は自分エンドフェイズに強制効果で他のモンスターを全て破壊してしまうため、残しておくと自分・相手問わず盤面が消えるので、先攻展開では絶対にリンク素材にしておきます。今のところ自分エンドフェイズに《ユベル-Das Abscheulich Ritter》を残しておいて相手の盤面を除去した場面は今まで存在しなかったのですが、頭の片隅に置いていてもいいかもしれません。
ちなみに《ユベル》が破壊された時に《ユベル-Das Abscheulich Ritter》をリクルートする効果は「時、できる」の効果であるためチェーン2以降で破壊されるとタイミングを逃すことには注意が必要です。


・《スピリット・オブ・ユベル》

展開の核となるカードです。
展開においては②と④の効果を主に使用します。
②のサーチ・セットする効果で《ナイトメア・ペイン》、《エターナル・フェイバリット》を供給することが可能です。フィールドにセットする選択肢も取れるため、《ドロール&ロックバード》にも引っかからずにアクセスすることができます。
④の破壊された場合に《ユベル》を特殊召喚する効果にはターン制限がないです。
《ユベル》をリンク素材にして墓地に送ることで融合素材を確保、《ファントム・オブ・ユベル》を絡め《ユベル》をデッキに戻しつつ、1ターンに複数回破壊して《ユベル》を使い回してリンク値を伸ばします。
①の相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる効果も相手のワンキル防止に強力に働きかけます。《ナイトメア・ペイン》の処理を怠った相手が、盤面で打点を8000以上作ってワンキルしようとしてきたところに《スピリット・オブ・ユベル》の相手モンスターが攻撃宣言時に特殊召喚する効果を使うことで強制戦闘をさせ、逆ワンキルすることも可能です。
素引きで弱くない「ユベル」モンスターができる限り欲しいため、《スピリット・オブ・ユベル》は3枚の採用です。


・《サクリファイス・D・ロータス》

①の効果は「ユベル」モンスターのリクルートです。主に《スピリット・オブ・ユベル》を特殊召喚し展開につなげます。
②の効果は「ユベル」モンスターが存在している場合、相手ターンに相手モンスターの効果が発動した場合にその効果を『「ユベル」モンスターを破壊する』効果に書き換えることができます。
この書き換え効果は、相手モンスターが「他の効果を受けない」という耐性を持っていたとしても有効なので《盃満ちる燦幻荘》の「自分メインフェイズ1の間、自分フィールドのドラゴン族・炎属性モンスターは相手が発動した効果を受けない」の効果が適用されている「天盃龍」モンスターに対しても効果を書き換えることができます。
③の効果は自身が墓地に存在して《ユベル》が自分フィールドに存在する場合、自分エンドフェイズに手札に加えるか特殊召喚する効果。この効果は「ユベル」モンスターではなく《ユベル》でないといけないため、自分エンドフェイズに《ユベル》をフィールドに残しておく必要があります。《ユベル》は維持コストが必要なため、《サクリファイス・D・ロータス》を蘇生しても維持コストでモンスター1体は消えることになります。
《スピリット・オブ・ユベル》を特殊召喚でアクセスできる初動のカードであるため3枚採用です。

・《ヘルグレイブ・スクワーマー》

①の効果は自分・相手ターンに悪魔族がいればフリーチェーンで手札から特殊召喚できます。その後、任意で《ユベル》か、《ユベル》のカード名が記されたモンスターを破壊できます。
①の効果で自分ターンに出して展開のリンク値を伸ばすことができるほか、《ユベル》か《スピリット・オブ・ユベル》を追加効果で破壊して、対応する「ユベル」モンスターをリクルートすることで墓地・フィールドに「ユベル」ネームを貯めて《ファントム・オブ・ユベル》の融合素材を確保する動きもよくやります。
②の効果は墓地から除外することで手札・墓地から攻守0の悪魔族モンスターを特殊召喚できます。
この効果は対象を取らないため、墓地のカードを除外する・デッキに戻すことなどによる妨害を受けにくいです。
《サクリファイス・D・ロータス》に《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》などの無効系誘発をもらったとしても、《ヘルグレイブ・スクワーマー》が手札にあれば①の自身を特殊召喚する効果で出して《サクリファイス・D・ロータス》とリンク素材にすることによって、②の攻守0の悪魔族モンスターを特殊召喚する効果を使い《サクリファイス・D・ロータス》を蘇生し、《サクリファイス・D・ロータス》への無効系誘発をケアして展開することができます。
また《スピリット・オブ・ユベル》の特殊召喚に成功した場合のサーチ・セットする効果に対して無効系誘発を当てられた時も、《ヘルグレイブ・スクワーマー》が手札にあれば①の効果をチェーンして発動することで、追加効果で《スピリット・オブ・ユベル》を破壊して対象不在になりサーチ・セット効果を通すことができます。《スピリット・オブ・ユベル》の破壊された場合の《ユベル》をリクルートする効果も発動できるため、リンク値が少なくなることはありません。
また《スピリット・オブ・ユベル》の特殊召喚に対して《増殖するG》を受けてしまった場合に《ヘルグレイブ・スクワーマー》があれば、《スピリット・オブ・ユベル》で《エターナル・フェイバリット》をサーチしておき、相手ターンに《ヘルグレイブ・スクワーマー》を自身の効果で特殊召喚して《スピリット・オブ・ユベル》を破壊、《ユベル》をリクルートすることで《エターナル・フェイバリット》の融合する効果を使用する条件を満たすことができます。
誘発の貫通になる他、展開がこのカードがあるだけでかなり伸びる、相手ターンにも効果を発動できる、以上の理由からできるだけ枚数を多く取りたいため3枚の採用です。

・《暗黒の招来神》、《七精の解門》

《暗黒の招来神》は《ユベル》の名が記されたカードではないものの、攻守0の悪魔族であるため《ナイトメア・スローン》のサーチや《ヘルグレイブ・スクワーマー》の蘇生効果にも対応しておりシナジーがあります。
《暗黒の招来神》、《七精の解門》は「ユベル」ギミックに触れられるカードではないので上振れ要素でしかないのですが、あったときに展開がかなり伸びてくれるので展開の手数に寄与してくれます。
《七精の解門》は条件付きで墓地の永続魔法を回収できるので、手札コストにした永続魔法や破壊されてしまった《ナイトメア・ペイン》の回収も可能です。
《暗黒の招来神》は無効系誘発に弱く、追加召喚する効果も永続効果のため、効果が無効化されている場合には《ヴェルズ・カストル》などのように追加召喚効果を無効化されていても貫通、とはならず追加召喚ができません。そして《七精の解門》をサーチすることすらできません。
一方《七精の解門》は《暗黒の招来神》からのスタートと違い、相手が《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》を持っていたとしても《七精の解門》がフィールドに残るため、②の攻守0の悪魔族モンスターを特殊召喚する効果も使えます。《暗黒の招来神》を《転生炎獣アルミラージ》に変換することで蘇生効果の発動条件を満たし、《スピリット・オブ・ユベル》などを捨ててそのまま出す、《暗黒の招来神》を出して永続効果を有効にして《サクリファイス・D・ロータス》などを出すことによって展開につなげることもできます。
また《暗黒の招来神》は攻守0の悪魔族モンスターであるため《ファントム・オブ・ユベル》の融合素材にもなり、デッキに戻ることができます。それによって《七精の解門》のサーチ先がないといったことも起きにくいです。
以上の理由から、《暗黒の招来神》、《七精の解門》を合計5枚採用するときには《暗黒の招来神》2枚、《七精の解門》3枚の採用と考えこの枚数配分になりました。《暗黒の招来神》3枚、《七精の解門》3枚のフル投入もありだと思います。

・《破械神シュヤーマ》

このカードに関しては採用が悩ましいところです。
「破械」モンスターは《破械神王ヤマ》の存在からメインデッキには1枚は最低でも採用しておきたく、《破械神シャバラ》は手札コストになった際に「破械」魔法・罠カードをデッキに用意していないと仕事をしてくれないため、手札コストにしても仕事をこなしてくれる《破械神シュヤーマ》を採用しました。
ですが、《破械神シャバラ》でも展開に絡めることができるほか、《破械神シャバラ》は素引きしたときに単体でも仕事をしてくれるのでどちらかを採用、または両採用でも問題ないと思います。

・《ナイトメア・スローン》、《テラ・フォーミング》

発動時の効果処理としてデッキの攻守0の悪魔族モンスターをサーチか破壊できる最強カードです。破壊する方を選べば《ドロール&ロックバード》も貫通できる大変優秀な効果です。
②の効果も強力で、「ユベル」モンスターが効果でフィールドを離れた場合にデッキ・墓地・除外状態からレベルが1つ高いか低い「ユベル」モンスターを手札に加えた後、召喚条件を無視して出せるという効果です。
自分ターンでは大体の場合は《スピリット・オブ・ユベル》が破壊された場合に《ユベル-Das Abscheulich Ritter》をリクルートし、リンク素材にすることで展開を伸ばす用途で使用します。
相手ターンでは、「ユベル」モンスターが《S:Pリトルナイト》などの除外などの手段によってフィールドを離れた場合に「ユベル」モンスターをリクルートし、フィールドに「ユベル」モンスターを維持するようにします。
ちなみに《ナイトメア・スローン》は《ユベル》のカード名が記されていないので《スピリット・オブ・ユベル》《ナイトメア・ペイン》でのサーチはできません。
《ナイトメア・スローン》は紛れもなく強力なカードなので、《テラ・フォーミング》も採用しフル枚数での採用です。

・《ナイトメア・ペイン》

フィールドか手札の闇属性モンスターを破壊することで《ユベル》のカード名が記されたカードをなんでもサーチできる永続魔法です。
この効果で《スピリット・オブ・ユベル》などを破壊してサーチし、展開へとつなげます。
②の効果で相手モンスターの攻撃を「ユベル」モンスターに誘導することが可能で、③の効果で「ユベル」モンスターの戦闘によって発生するダメージを相手に肩代わりさせます。
②の効果で、自分フィールドのモンスターによる妨害を戦闘によって処理される、といったことがなくなるため、モンスターでの妨害である《サクリファイス・D・ロータス》、《破械神ラギア》、《S:Pリトルナイト》などを相手モンスターとの戦闘から守ることができます。

・《ワン・フォー・ワン》

初動である《サクリファイス・D・ロータス》にアクセス、または貫通札である《ヘルグレイブ・スクワーマー》にアクセスすることができます。
手札コストがあるものの、《ナイトメア・ペイン》の効果を温存しつつ《サクリファイス・D・ロータス》にアクセスできるため、初動のためにも欲しかったカードです。

・《エターナル・フェイバリット》

1ターンに1度、2つの効果から1つを選んで発動できます。
1つ目が墓地・除外状態の「ユベル」モンスターを特殊召喚し、その特殊召喚成功時にはお互いに魔法・罠・モンスターの効果を発動できないというもの。
《スピリット・オブ・ユベル》を出しても特殊召喚に成功した場合の効果が発動できないように見えがちですが、チェーン2以降で《エターナル・フェイバリット》の「ユベル」モンスターを特殊召喚する効果を使い《スピリット・オブ・ユベル》を特殊召喚すれば、特殊召喚成功時というタイミングは過ぎているのでサーチ・セットする効果は発動が可能です。
2つ目の効果は《ユベル》が自分フィールドに存在する場合に、手札を1枚捨てて《エターナル・フェイバリット》を墓地に送ることで「ユベル」モンスターを含んで自分・相手フィールドのモンスターを融合素材に融合モンスターを融合召喚できるという、《超融合》に似た効果を持っています。
こちらの効果は《ユベル》がいないと効果を発動できないため注意が必要です。

エクストラデッキ

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