スキー合宿のことまだ許してない

知り合いの方が北海道に一泊二日で旅行に行ったらしい。小樽と札幌。

私は高校生のスキー合宿で行ったっきり北海道に行けてないですが、北海道の食べ物も、小樽の景色も大好きなので記憶は鮮明で「また北海道行きたいなあ」とずっと言っているくらい北海道が好きです。百貨店の北海道フェアも、友達に駄々こねて閉店ギリギリに連れて行ってもらったことがあるくらいだし、フェアには毎回行ってしまう。それくらい、北海道が好きです。(2回目)

高校生の頃、空港までのバスの中でみんなが寝てるというのに、私と親友はアナ雪のLet it goの北海道バージョン替え歌を作って先生に見せたりしたもんです。これは余談。

ただ、その、何日も大好きな土地にいるというのにその殆どがスキー合宿でした。これにはまだ怒りを覚えています。

スキー"合宿"って、何…?

プールとか山登りって大嫌いだけどまだ理解は出来ます。いざという時泳げた方がいいですし、戦争が起こって街が火の海になって山に逃げようもんなら、山でのライフハック的なの知っておいた方が生存率が上がりますもんね。授業に入っているのも頷けます。中3のプールの授業、全部嘘ついてサボったので1回も出てませんが、必要項目としてある理由はわかるってもんです。

ただスキーを習ったところで、あれスキーの板と靴と道具が必要ですし、雪崩が起きた時には普通に死にますよね。知らんけど死ぬと思う、逃げ切れないと思う。

スキーを批判している訳ではありません。
あれは完全に"娯楽"なのでは?と感じている訳です。高校生当時から考えは変わっていません。アレは完全に"スキーをしたい"という人達が楽しむ為に行うものであって、学校という教育の中で、しかも金を出して、しなければならないものなのか?と

久しぶりに北海道旅行の話を聞いてその当時の悔しさを思い出した訳です。専門のクラスにいてクラス替えがずっとなかったのに急に全学年シャッフルで班にされて、面識のない女の子たちの中で漢気ジャンケンで一人勝ちしてしまい、うっかり班長になってしまったあの時。

斜面で縮こまってしゃがんでいたら、コーチのおじいちゃんから「班長何やってんだァ!!!皆滑れてんだから班長も出来るはずだろ!!!!!!」と何度も怒鳴られて「これが金銭を払って北海道に来た私への対価か…?」と震えながら考えた、あの時を…

全然敬意を示すべき年上の方でしたが、こちらも恐怖を抱きながら斜面にいますので「ふざけるな、出来たらやってる」と怒鳴り散らかしました。他クラスの子、引いてました。

クソ、この金で、マグロが食えたんじゃないのか、クソ、この時間、小樽を堪能出来たんじゃないのか、ソフトクリームを食べて、生キャラメルを食べて、海鮮丼を食べて、このスキー靴が、味噌ラーメンに、なったんじゃないのか?山岡家に、なったんじゃ、そう思うと悔しくて、好きな土地にいるのに大嫌いなスキーをしているこの時間、スキーなんかやりたい奴だけやってろ、要するにデカ滑り台だろこんなの、バカにしやがって、平地に戻せ、私を、なぜ私は斜面にいるんだ、斜面に人間を連れてくるな

と思いついただけの暴言を心の中で何度もリピートしました。両手を雪の斜面につけて、私の指先は冷たくなっていくばかりです。ああ、北海道、ごめん、もっと北海道の美味しいところを沢山食べて帰るつもりだったのに。私は雪のデカい滑り台でブチギレているだけ。意味が分からなかった。

いるんか?スキーって必須か?必須だと思う方いたら教えてください。私の知識が浅いだけかもしれませんから。

まだ許せてない、だって私はまだスキー合宿のない北海道旅行に行けてないから。つまり、私があの頃の気持ちを成仏させる為にも私は北海道に行かねばならない。と、思っているのであります。

死ぬほど美味しい食べ物沢山食べて、船乗って、シャチを見て、心をうるうるさせたい。

インドアなので出来る限り家にいたいけど、北海道の為だったら私、家を出ます。そんな気持ちです。

久しぶりに思い出したから書いた。

さよなら

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