カトラリー 解説
今年の島国記念日にニコ動に投稿したカトラリー(https://nico.ms/sm38194437)の解説をしたいと思います〜!
あくまで一個人の解釈なので、政治的な意味は含みません。
解釈が合わないと思われた方はブラウザバック推奨です。
サムネにもした冒頭のシーンです。
このステージには意味があるのですが、一旦置いておいて後から説明します。
ちなみに、日本がイギリスの前にいるのはこのシーンだけです。
1番のAメロです。
このシーンは文明開化をイメージしました。
年代としては1868年、明治維新ですね。
1番のBメロ、後ろに中国がいるシーンです。
このシーンは1894年の日清戦争をイメージしてます。
後ろにいる中国と振りが左右反転なのは単に見栄えを良くする為だけではなく、この2人が対立していることを表しています。
1番のサビですね!やっと同盟を組みました!1902年の今日、1月30日です。
しかし、同盟を組んでいても日本はイギリスの後ろ側にいます。真に対等な存在ではないんですね。
2番Aメロ。
ずっと出ていた日本がフェードアウトしてイギリスとアメリカの二国にスポットライトが当たります。
このシーンは何年、とは言いにくいのですが、長年の世界の覇者であったイギリスが世界の工場から世界の銀行へ、アメリカはイギリス含め欧州と関わらない孤立主義へと進んでいく19世紀末〜20世紀初頭の様子を表しているシーンです。
1番のBメロでは日本と中国、2番のAメロではイギリスとアメリカという元兄弟のような2人がサビ前に出てくる対比になってることに今気づきました。
2番のサビは1904年、日露戦争です。
同盟の1番の目的であるロシア戦です。
先程までとは違い、身内のような仲でもない"外敵"のような扱いとして、これまで出てきた2国と比べてろっさまは後ろの方にいます。
本当は最後の方にロシア側に革命の演出も入れたかったのですが、上手くする方法が思いつかなかったので断念しました……
間奏です。
日露戦争も終わり、第二次日英同盟(1905)も締結した後の頃です。
イギリスは向かいあわせのアメリカと同じ向きのモーション、日本はイギリスともアメリカとも反転しているモーションです。
このモーションの反転は、日本とアメリカのアジア(中国)を巡る対立が深まってきたことと、イギリスがアメリカに寄って行ったことの2つを表しています。
この頃から目的のロシアは倒したし、仲良くしたいアメリカと日本が対立しだしたし……ってことでイギリス的には同盟をあまり良く思えなくなってきててもおかしくないんですよね……
Cメロ。アメリカが消えたところからです。
アメリカがイギリスの方にジャンプして消えます。これは、孤立主義が本格化してきたとと捉えれますが、私は第三次日英同盟(1911)でアメリカが仮想敵国から外れたからだと考えて作りました。
アメリカを巡っての同盟解消の危機は消えたものの、何処か危なげな雰囲気ですね。
特に意味はありませんが、これは手を繋いでるように見えてお気に入りのワンカットです。
これから離れ離れになるかもしれない不安を抱えながら目を閉じて手を繋ぐ2人……
ラスサビ突入です。イントロのステージに戻ってきました!
最初にはぐらかしたこのステージの意味なのですが、"日本の望んだ未来"がこのステージのシーンの2人の様子になります。
日本はヴェルサイユ条約で人種差別撤廃案を受け入れてもらえると思っていたからイギリスの横に立って踊っています。
しかし、横に立つと後ろにいた頃より距離が出来てしまうのが何とも皮肉ですね。
"君が終わらせてよ"の歌詞と共にワシントン会議・ワシントン体制(1921)の現実へと引き戻されます。
日米英仏の四か国条約(1921)によって日英同盟は失効が決定し、1923年8月17に失効します。
これは超個人的な偏った発想なのですが、四か国条約が日英2人を断罪する儀式のようだな、と思ったので、この手首を合わせる振り付けがどうしても手錠をかけられた罪人2人に見えて仕方ないです。
冒頭とこのシーンの直前にある、あの日本さんにとって理想の世界を表しているステージ以外でこの2人が横に並ぶのはこのシーンだけです。
同盟解消後。
日本は1人に戻り、同盟を組むことなどもうないと思われました。
しかし、そんな日本に新たな同盟国が出来ます。
その同盟は世界に与えた影響に反して、日英同盟に比べて、長くは続かなかったので動画内では後ろを向いた時だけにパッと現れてパッと消えるような演出にしてみました。
歌詞の君がいなくなる、の君はイギリスかな、と思って作りました。
敵対していたので、消えていったイギリスの物が沢山あったんじゃないかな、と思いながら。
後味が悪めですが、これから戦後の友好関係をまた築いていく所でこの動画は終わります。
この2人には国政はともかく、個人的な友好関係で、これからはいつまでも仲良しでいて欲しいですね。
長文にお付き合い頂きありがとうございました!
島国おめでとう!
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