夏の恋15

思い切って「今、何してます?」
メールを送ってみた。
アドレス不明で返ってくることもない。
アドレスは変えてないみたいだ。

「青春を謳歌してるよ。ルーキーくんは?」
意外にもすぐ返信が来た。
「今、帰省してるんです。」と返信したら、私もだよ!と返って来た。

「会えませんか?舞鶴行きますよ」
「いいよ。じゃあ明日は?」

僕は次の日、親に買い与えてもらっていた車を走らせた。
待ち合わせの場所に30分も早く着いた。ワクワクしていたからか、速く走らせてしまったみたいだ。

待っていると、1年前と違い、黒髪に戻った堀井さんが歩いてきた。
やっぱり可愛い。本当に素敵だ。

西舞鶴の五老ヶ岳や、赤レンガ倉庫などをドライブして巡った。
何ら特別なことはしていないが、本当に幸せな時間だった。
1日中、堀井さんがすぐ隣にいて、笑ってくれているのだから。

お互い大学生のため、夜9時ほどまでずっと一緒だった。
最後、夏らしいことをしようとなり、海辺で花火をした。
まさに青春だった。絵に描いたような時間だった。

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