余計なことを言う
「わしが使いたいと思うから使う。お前は勝つことだけ考えろ」
私が恩師から言われ、ずっと胸に留めていた言葉。
今の時代とは違い、今でいえばパワハラ、暴言が当たり前の時代、私は部活でソフトテニスに明け暮れていました。
テニスが好きで、テニスしかしたいことがなかったので、地元の強豪校に進学しました。
私は無名選手で、聞かん坊でした。
そんな私に恩師である監督は入学前の合宿で冒頭の言葉を言い、レギュラーにしてくれました。
それからは、ずっとその言葉を胸に留めてテニスに明け暮れました。
勝っても勝っても、正座で説教。いつになったら褒めてもらえるのか?
当時はそう思っていました。この人をどうすれば満足させられるのだろう?
ずっと思っていました。
今思えば、そうやって考えさせてもらっていたことが感謝です。
前置きが長くなったが、ここからが本題。
今の子供たちは1から10まで教えないと動けない。(もしかしたら、私の周りだけかもしれないし、私の伝え方が悪いのかもしれないが)
余計なことまで言わないと伝わらないとは、何とも言えない時代になったと思う。
しかし、仕方ない。それは大人になってしまっている、私たちの責任でもあるから。
私たちは、「自分で考えろ」と言われて育った。しかし、私たちの下の世代は「なんで教えてくれないんですか?」の世代。
いったい、いつからそうなったのか。
嘆くというより、そうなる思考の変化が気になる。
しかしまぁ、時代が変われば人間も変わっていく。その時代に合った生き方をしていかねば。
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