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説得力のある税理士でいたい

事業を運営している法人・個人事業主をサポートする税理士が経営のことを知らなくてよいはずがない。
税理士は税金計算や事務を行えばよいと経営者側も税理士側も割り切っていれば別だが、そうでない場合が多いだろう。
しかし、知っていることと、身をもってわかっていることとはまた別である。税理士である以上、会社を立ち上げたらどのような事務手続きが必要かわかるし、帳簿のつけ方もわかるし、決算の締め方もわかる。
でもそれは経営ではない。
日々、お金をどこに投下するかの知恵を絞りながら、営業を行い、ときには従業員採用や教育に頭を悩ませ、月末の支払いのためにお金が足りるかひやひやしている。

そのような経営者を前にして、同じ刺激を自分ごととして体験したことがないと、本当に寄り添っているとはいえないのではないか?
そう思って、せめてクライアントがと同様の体験を自分もすることにした。ままごとと思われるかもしれないが、この体験は自分の価値を少しばかり高めてくれたと思う。
飲食のクライアントの思いを知るために、飲食店でアルバイトをした。
イベント企画会社の思いを知るために、一人でイベントを立ち上げた。
広報の重要性を知るために、クライアントの広報活動に携わった。
たいしたことをしていないかもしれない。しかし、外から見ているだけでは、やはり寄り添い切れていないと思ったのだ。

税理士は偉そう。と私の顧問先は言わないと思う。
偉そうにはしていないし、口先ばかりでもないし、いつもお客様が得る売上のことを一番に考えている。


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