見出し画像

ビブラムファイブフィンガーズについての個人的見解

本日は五本指のベアフットシューズとして有名な、ビブラムファイブフィンガーズについて解説していきます。

ビブラム社が手がけるベアフットシューズで、五本指のシューズというのが大きな特徴といえます。

今回は普段おススメしている足袋との違いや、特に面白いと思ったビブラムファイブフィンガーズ製品いくつかを解説していきます。

ラインナップと使い方

ビブラムファイブフィンガーズについては、基本的にはベアフットシューズとしての使用が主となります。

その中でもラインナップ、用途別にて分かれているのでそのあたりを触れておこうと思います。

以下は用途別で改めて分けてますので、興味のある用途のものを選んでいただければと。

その中でモデルによってサイズ感が違う(商品ページに記載アリ)ので、その辺は加味して選ぶ必要はあります。

普段履き向け

普段履き向けモデルに関してはかなり様々な製品が展開されているのですが。

主にアッパー素材の違いや、形状によるもの、つまりファッションやデザイン的要素でいくつかラインナップが展開されています。

ただ、注意しなければいけないのが、アウトソールによる違い。

厚みや形状が違うので、接地感の違いやフィーリングの違いがでるので、そこには注意が必要だと思います。

サイズ感もモデルによってまちまちなので、その辺も加味したほうが良いラインナップです。


トレッキング、山遊び向け

山用モデルは平地モデルに比べるとラグ、アウトソール底の突起がやや強めについているのも特徴。

その辺はいわゆるトレイルランニングシューズや、登山靴でもおなじみかと思います。

ソールパターンは二種類で、ファイブフィンガーズの中ではやや厚めかつ柔らかさは保ち

内側縦アーチ部分に、鋭利なものが当たっても痛みを緩和するクッションを設けたタイプと、

突起が大き目で、やや厚めかつ、こちらはある程度硬さを持たせたソール

内側縦アーチ部分のクッションも、樹脂パーツっぽい硬めの素材で保護しているタイプの2種類です。

前者はトレッキング、山歩き向けであり、後者はトレイル、山走り向けという感じですね。

特に山歩き的なアウトソールは、少しアーチのサポートという意味で入っている可能性もあるかなと思います。

販売側的にはそういう意図は無いようですが、ビブラムファイブフィンガーズは西洋的靴から派生したベアフットシューズなので、こういう概念が入っていてもおかしくはないです。


川、マリンスポーツ向け

マリンスポーツ向けは、2パターンのタイプを用意。

排水性を高めたアクアモデルと、水の侵入をおさえたネオプレーンモデルが展開となっています。

これは水に濡れるのを前提にするアクアか、水回りで使いたいネオプレーンかで選ぶのが変わってくるモデルです。


トレーニング向け

トレーニング向けのシューズはざっくり屋内用のジム系シューズと、屋外スポーツ向けのシューズという展開になっています。

KSO EVOは屋内向けで、V-Trainは屋外にやや寄った仕様。

KMD sportsやKMD evoはどちらもいける中間モデル的な感じです。

これもどのモデルもアウトソールの厚み、そして意匠が違うので、それぞれで違う感覚を受けやすいというのが違いになっています。

細かい違いになるので、ざっくりわかりやすく伝えるのが難しいのですが、

KSO EVO→最薄、サポートなし
KMD SPORTS→サポートあり
V-Train→サポートMAX
KMD evo→クッションMAX

という感じになるかと思います。

なので、繊細な動きを感じ取ったり、軽い重量で動き作りをする、ヨガなんかならKSO EVOでしょうし。

もう少し重量のあるものを持ち上げるならKMD SPORTS、V-Train。

特に横方向へのアジリティなんかもするならV-Trainでしょう。

KMD evoはジムでランニングとかもする&初めてのファイブフィンガーズとしてもありかなと思います。


ランニング向け

ランニング向けは3つほどありますが、ランニングならV-RUNでまずは良いと思います。

アッパー全体、ソール全体もランニングに最適化されているのがV-RUNになるので。

走るのがメインならV-RUN一択で良いでしょう。

ジムでも使うならKMD EVO、歩いたりもするならV-ALPHAも候補という感じでしょうか。


リメイクなどの特別版

こちらは特に記載することなし。

今までのモデルの復刻盤的位置づけなので、ファンの方が購入するシューズという意味合いが強いかと思います。


屋内向け

こちらも基本記載することは無し。

EL-X KNITが特別室内専用という感じだったので、分けておきました。

特徴としては底がめっちゃ薄い、というのは挙げられるかなと思います。


派生シューズ

派生シューズとして風呂敷とワンクォーターがあります。

風呂敷に関しては伸縮性のアッパーが特徴で、

ファイブフィンガーズらしい薄底は残しつつ、足を包み込むテーピングのようなアッパー構造が特徴です。

普段履きとして結構面白いシューズだと思うのですが、あまり人気は高くない模様…

ワンクォーターは持ち運びができるシューズという位置づけで、手のひらサイズにまとまるのが特徴。

あえて言うなら、踏み抜き防止のインソールと一緒にしておけば、災害避難時のシューズとして活躍してくれそうな気はしますね。


ベアフットシューズと一般的な良い靴の使い分け方

足袋であったり、ワラーチといったベアフット系のシューズには、一般的な靴には無いメリットがあります。

端的に言えば、足本来の動きを阻害せず、足に本来伝わる刺激が入ることで、本来の身体の使い方を目覚めさせるようなシューズ群です。

靴に対して足を合わせる、身体を変えることが求められるシューズでしょう。

一方で、一般的な靴で良い靴と言われると、かかとがしっかりしていて、屈曲部で曲がり、フィットしている靴が良いと言われます。

こちらはより西洋的で、靴を足に合わせる、身体の無理や痛みを靴で補助するようなシューズ群です。

身体に対してサポート、補助が出来るのが一般的な良い靴や、一般的な骨格系のインソール、テーピングっぽいソックスの特徴でしょう。

この問題に関してはどちらが良いではなく、どちらも人によっては適切というのが正しいかと思います。

例えば競技中といった負荷の高い状況や、衰えが強い高齢者、既に足に痛みを抱える人には、一般的な良い靴で支えてあげる方が良いケースが多いように感じます。

一方で負荷の少ない普段履き、変化の余地が大きいこども、健脚の方には、自分の足で立つ、動くということを身につけた方が良い、ベアフットシューズが良いケースが多いように思います。

この辺はどちらにもメリット、デメリットがあるので、ケースによって履き分けたりすることができるとより良いかと思います。

例えば僕のケースでいえば、

・普段歩く際
→足袋、下駄

・5km以内の短めランニング
→足袋などのベアフットシューズ

・5km以上のランニング
→ランニングシューズ

・怪我しているとき
→歩く際は痛みの程度によって変える
走る場合はランニングシューズ

と、負荷をコントロールしています。

筋トレでもスポーツ的な練習とも同じで、負荷が高すぎたら痛みや怪我に繋がりますので、コントロールするのが大事です。

____________________

月980円 『0014 blog PROver』マガジン ご購読案内

■通常ブログより情報を先行配信、より細部まで追求します

■個別でスパイク、シューズ等の相談を無料で受けられる
(※月初めに購読中かどうかの確認を行います。LINEでやりとりします)

____________________

製品の細かい意匠による特長解説

ここから先は

2,595字 / 18画像
この記事のみ ¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?