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作業配信で作画がファンとの特別な時間に。漫画家・末次由紀さんインタビュー

00:00 Studio

こんにちは、作業中×ライブ配信サービス「00:00 Studio」(フォーゼロスタジオ)運営です。

00:00 Studioは「クリエイティブ活動をライブ配信するサービス」です。

この記事では、00:00 Studioをご利用いただいている、漫画『ちはやふる』作者の末次由紀さんにお話を伺います。

友人の漫画家さんの影響でライブ配信サービスに興味を持つも、「自分の作業なんか見てもつまらないはず...」と考えていたという末次さん。

それでも「ファンとつながって、一人の作業時間に新しい意味を持たせたい」と作業配信を始めてみると、今までにない気づきが生まれたそうです。

ファンとの会話を通じて、思考を言語化できた

ーーまず、00:00 Studioで作業配信を始めたきっかけを教えてください。

末次:友人の漫画家さんたちが少しずつ使い始めているのを見て興味を持ったんです。最初は「自分には配信なんて絶対にできそうにない」と思っていたんですが、コミュニケーションを取りながら作業をすることも楽しそうだと感じて、挑戦してみることにしました。

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『ちはやふる』46巻の表紙イラストを描く様子を配信される末次さん。海外からの視聴者もたくさん集まり、日本語と英語を相互に翻訳してくれるユーザーさんの登場で盛り上がったようです。アーカイブはこちら

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一枚の絵を描き切る様子を、複数回に分けて最初から最後まで配信されたそうです。毎回の配信を見てくれる方も現れ、最後まで見てもらわないとという責任感が生まれたのだとか。ちなみに作業の様子は、iPhoneに三脚を付けて撮影されているそうです。アーカイブはこちら

ーー「作業の時間をより楽しくしたい」という思いがあったんですか?

末次:漫画家という職業上、一人きりで作業をする時間がとても長いので、その時間に今までなかった意味と楽しさを持たせられるのなら嬉しいなと思っていました。

00:00 Studioさんのコンセプトにもあったと思うのですが、「作業中をコンテンツ化すると喜んでくれる人がいるかも」という考えを試してみたいという思いもありました。

ファンのみなさんの中には、漫画家の末次由紀という人間に興味を持ってくれる人がいるかも、と。

ーー実際に00:00 Studioで作業配信をやってみて、どうでしたか?

末次:配信の手順がとても簡単で、準備が整っていないのに配信を始めてしまって慌てるくらいでした。配信のアーカイブが残せるところもいいですね。

00:00 Studioの運営のみなさんが配信に来て見守ってくれていて、わからないことをすぐ聞ける感じも頼もしかったです。いいところがたくさんあるなと感じました。

また、チャットで質問などを受けて言葉で返しているときに、「ああ、自分はこんなことを考えながら描いているんだな」と認識する機会が生まれました。

1人の時にはできなかった「作業の言語化」を通じて、初めて認知できた自分の思考があったんです。また、「そういう疑問が湧くんだ」という視聴者さんの視点にも出会えました。

ーー「作業の言語化」は末次さんにとって、どういう価値や意味がありますか?

末次:いつも考え事をしているつもりでいても、言語化を怠ると「印象」しか残らず、なかなかまとまったロジックとして残りません。

ふわふわした思考は、誰かに伝えるために自分の言葉として発することで、初めてうまくまとまるんです。これは一人で作業をしていた時にはできなかったことです。

また、「この思考をどう言葉にまとめて伝えればいいだろう」という問いに答えを出そうとがんばる自分の姿にも気づけました。

「自分の作業をみてくれて、話を聞いてくれている人がいる。しかもファンの人である」という状況のおかげで、思考の蛇口が開くようでした。

「見て面白い配信」じゃなくても、コミュニケーションで楽しい時間に

ーー00:00 Studioの利用以前にも、作業配信をしてみようと思ったことはありますか?

末次:いえ、自分が配信する側に回るとは考えていなかったです。「他の人が見てもつまらない作業に違いない」と思っていたので。

InstagramやYouTubeなど、作業配信できる場所はこれまでもあったと思うんですが、そもそも漫画家の先行事例にあまり出会わなかったというのもあります。

しかし2020年の秋くらいから、何かを伝えようとする配信というよりは、淡々とおしゃべりを配信するコミュニケーションのための配信を見る機会が増えてきて、時代の変化を感じたこともあり、始めてみたんです。

ーー実際に配信してみて、「自分の作業を見てもつまらないだろう」という考えは変わりましたか?

末次:絵を描く作業は本当に亀の歩みのようにノロノロ進むので、見ている人はきっと退屈だろうと今でも思います。でも、だからこそ「一枚の絵を描く大変さ」が伝わっている実感があります。

絵を描く作業だけを目で追うのは単調でつまらないかもしれませんが、チャットやリアクションでコミュニケーションを取れれば、私とみなさんの「楽しい時間」として成立するんじゃないかと思えました。

自分の心の壁を少しずつ揺らして壊しながら、オンラインの向こう側のみなさんのことを知っていきたいと考えています。

ーー配信時のファンとのコミュニケーションで大切にされている価値観を教えてください。

末次:いつも「何かあげられるものがあればいいな」「持ち帰ってもらえるものがあればいいな」と思っているので、面白い技法やエピソードを配信で見てもらえるように工夫できればと気負ってしまうところがあります。

キャラクターの面白さとかでもいいんですが、それはあまりないので…。時間がとても貴重で大事だと思ってるので、みなさんの時間も大事にしたい、という思いがものすごく強くあります。

ーー他にも配信時に意識していることは何かありますか?

末次:見てくださってる人とコミュニケーションを取るのが楽しいので、こちらからみなさんに呼びかけたり質問したりするようにしています。

あと、正直であることも大事にしています。おやつを食べたくなったら正直に「おやつタイムに焼き芋を食べます」と言って食べたり。

ーー今後はどのような配信をしていく予定ですか?

末次:気負わずに続けられることが大事だと思うので、特に見せ場のない作業の時も配信をスタートできるようなメンタリティと、ファンのみなさんとの良好な関係が大事だと感じてます。

一方で、ルーティン作業ではなく、新しい作業に挑戦する時などには「配信で人に見てもらうし、がんばろう」というモチベーションにつなげたいと思っています。

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