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【インタビュー】価格や技術の違いではなく「コミュニケーション」で選ばれるクリエイターに!コハラモトシさんのファンづくり

00:00 Studioで作業配信をするクリエイターにインタビュー!今回は漫画家・イラストレーターのコハラモトシさんにお話をうかがいました。

コハラさんは、00:00 Studioでマンガの執筆の様子を配信したり、リクエストが来たペットのイラストを描く様子を配信してくれています。

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ーコハラさんはどんなリクエストを受け付けているんですか?

「ペット(動物)の写真をイラストにする」、「創作キャラをぼくの絵柄で描く」、「リクエスト内容でオリジナルキャラクターを描く」の3つを基本的に受け付けていますが…
それ以外のリクエストでも大丈夫です!


ー他のリクエストサービスも使われているということですが、00:00 Studioの「ライブ配信をしながらの制作」をやってみていかがでしたか?

リクエストをしてくれた方が配信を観に来てくれて、コメントをいただくのが、めちゃくちゃモチベーションになりますね。
例えば、ペットのイラストを描く時に、「似てる!」とか「かわいい!」と、素敵な感想を言ってもらえたり、差し入れ(※デジタルコンテンツが贈れる機能)をいただけたりすると、作業のモチベーションがハンパなく上がります!(笑)
ぼくは、メンタルが作品のクオリティに直結するタイプなので、こうしたコミュニケーションをしながらの作業は最高ですね!

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リクエストしてくださった方お一人お一人に理由を聞いていないので確証はないですが…
色々な目的をもってリクエストしていただけるとも感じました。

「アイコンなどのイラストが欲しい方」、「作家が自由に描く作業が見たい方」、「応援したいけど、どう応援していいか分からないので“投げ銭”としてリクエストする方」などなどおられると思います。

これは、あくまでぼくの推察ですが…
「作業配信を見ていてイラストをリクエストしてみたくなった」という方もおられると思いますので、このリクエスト機能は奥深いなと思いました。

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使ってみた感想として、ライブ配信とリクエスト機能は親和性が高いかもしれないですね。
リテイクなしやコミュニケーションがゼロだと、納品したあとに希望に合っていたか、満足してもらえたかなどが不安になるんですが…
その場で依頼者さんが観ていてくれていると、ダイレクトに反応が伝わるので、作業がしやすかったりもします。

また、配信のアーカイブも残せるので、依頼者さんのタイミングと合わなくても後から見てもらえるのはいいですよね。
こうして、依頼者さんとコミュニケーションしながらの作業や、依頼した作品が出来上がっていく作業過程を見られる事もまた、一つの“コンテンツ”(エンタメ)になるなと感じました。

リクエストでもライブ配信でも、「ぼくの使い心地よりも、依頼してくれる方や視聴者さんが一番使いやすく、満足していただけるツールを使いたい」と思っているのですが、00:00 Studioは見やすいといった声もいただいています。
作業過程を見られる事もコンテンツとするなら、この要素も重要なので、今後も色々試しながら、楽しんでいただけるような配信をしたいですね!


ーリクエスト募集のSNSのシェアやサムネイル、とても工夫されてますよね

サムネイルは基本的に、「誰も僕のことには興味がない」と思って作るようにしています。
文字だけでは読んでもらえないので、キャッチーな画像を入れたり、「今回は〇〇を描くよ!」と明記して、とにかく分かりやすさと見やすさを重視しています。

ぼくは、主にTwitterで告知するので、タイムライン上でサムネイルを見る人の視点になって作るようにしています。

ぼくが描くのでぼくのキャラクターと、何を描くのかをなるべく大きく短いテキストで補足して、元の写真があればそれも活用します。

サムネイルは、基本のフォーマットを作って、そこに文字や画像を入れているので、だいたい1つ5分くらいでできちゃいます。(笑)
毎回同じサムネイルだと、見慣れてスルーされるようになるので、なるべく変化をつけて目に留まるようにもしています。

ークリエイターが無数にいる中で、どうやってリクエストしてくれたり応援してくれるファンになってもらえばいいですか?

これに関しては、作家さんのスタイルや作風があるので、“絶対の正解”はないですが…
ぼくは、どこのSNSでも、反応や感想をくれた方や接する機会がある方お一人お一人と向かい合って地道にコミュニケーションを重ねる事も大切だと考えています。
これは、ぼくが身をもって経験している事で…
応援してくださる方の中で、“ぼくの作品”だけを好いてくださる方もいますが、“ぼく個人”を応援してくださる方も大勢います。
これに関して、本当に感謝しかありません!

ぼくを応援してくださるキッカケとなったのは、みなさんそれぞれ違うと思いますが…
SNSでお一人お一人に丁寧に対応をする事で、好いてもらえたり応援していただけるようになる事がありましたので、そうして「コミュニケーションをする中で、好感をもってくださった方が多い」とぼくは勝手に分析しています。

その時のぼくは、Twitterでいただくコメント全てに返信するのはもちろん、エゴサをしてまで、ぼくに関するツイートをしてくださる方にも返信していましたし…
その他に、個別のDMやメッセージ、pixiv、Instagram、note、ブログと他のSNSでも同じように全て返信するようにしていました。

それは、楽しんでくださる方や応援してくださる方お一人お一人に、「直接感謝の気持ちを伝えたい!」という想いでやっているので、もちろん苦ではないですし、むしろ嬉しさのあまりの行動です。

「戦略として人に好かれるような行動をしているのか?」と言われると辛いですが、今回のお話は、そうして“人柄”で選んでくださる現状から気づいた事でもあります。
かなり卑しいヤツのように思われるかもしれませんが、そこは覚悟の上で、こうして正直にお話しています。(笑)

ただ、やり方によっては、昔のぼくのように“限界”がきてしまう事があるので、コミュニケーションの仕方は、自分に合うスタイルを見つける必要があります。
ぼくも今は、時間の都合上、“できる範囲で返信させていただくスタイル”でやらせてもらっていますが…
今後も気持ちは変わらず、なるべくお一人お一人とお話していきたいです。

ーご自身のスタイルを保ちつつも、できる限りのことをしていくのが大切そうですね。他にも大切にしていることはありますか?

これは、仕事全般に言える事かもですが、「この仕事はあの人に頼もう」と、依頼する側に“思いついてもらえる事”が重要だと考えていて…
その為には、“コミュニケーション”も、その一つの手段だと思っています。

「イラストを描いて欲しいけど誰に頼もう?」と悩んだ時に、この“思いついてもらえる事”で、リクエストされやすくなるのかなと。
一度も関わった事がない人よりも、何度も会話をした事がある人の方が印象に残りやすいですし…
仮に、似たような作風と画力の絵を描く作家さんがいた場合、見ず知らずの作家さんよりも、親しい作家の方が仕事を頼みやすかったりもしますから。

「絵を描いて欲しい!」と思っても、見ず知らずの人に声をかける事は心理的ハードルが高いです。
そこが障壁となって、「依頼したいけど頼みづらい」という方もおられると思います。
そうした意味でも、この“コミュニケーション”は重要かなと思います。
もちろん、描くイラストのクオリティが一番重要で…
「“プラスαの価値”として、コミュニケーションが大事」というお話です。

「この人の作品だから見てみよう!」「この人だからリクエストしよう!」となるのは、作家の“人柄”もあるかと思います。
どんなにクオリティの高い絵を描く人だったとしても、めちゃくちゃ性格が悪かったら、絵をリクエストしたくないですからね。(笑)

ークオリティに差がないときにどうやって自分を選んでもらうか、ということですね。

これほどエンタメが溢れている現代で、自分の作品に時間を割いて見てくれる事は中々に難しいです。
しかし、「この人の作品だから見てみよう!」という流れで、お客さんを呼び込む事はできます。
100人とコミュニケーションをして1人が好いてくれる可能性があります。(そんな単純ではないですが)
それが、1万人とコミュニケーションをしたら100倍です。

単純で地道な事かもしれませんが、それゆえに実際にやる人は少ないです。
だからこそ、これをやる事はめちゃくちゃ強く、差別化する上で効果的で…
その為にも、コミュニケーションが大切だとぼくは思っています!

生意気にも長々と自分語りをしてしまって申し訳ないのですが…
「クオリティではなく、“人柄”で差別化をする」「コミュニケーションで集客する」というのも一つの作戦というお話でした。
ぼくは未熟でまだまだ勉強中ですが、こうして応援してくださる方を大切にし、その方々に喜んでいただけるような創作活動をしていきたいと思います!
ーコハラさん、どうもありがとうございました!

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