未成年が閲覧できる状態で成人向け作品を投稿する一連のアカウントについて

 ※未成年が閲覧すべきでない性描写を含む画像が表示される可能性がありますので、問題のアカウントを表示する場合は十分ご留意くださいますようお願いいたします。

 未成年の方は、先に下記の補足をお読みいただけますと幸いです。当該アカウントが投稿したメディアを非表示にする方法を記載しています。

はじめに

 問題のアカウント(@ d_shachiku515 , @ H63345I , @ D__shachiku515、以下「当該アカウント」とします)は、Twitter上でアカウントに鍵をかけずに、露骨な性描写を含むイラストを投稿しています。
 ワンクッションの設置や閲覧パスワードの設定等を行っていないため、未成年を含め誰でも成人向け作品を閲覧できる状態が長期間継続しています。

 この記事では、過去の炎上等の経緯をご存知ない方に向けた注意喚起として、当該アカウントが投稿する内容の問題点についてまとめています。

問題点1. ガイドライン違反の可能性

 当該アカウントが投稿する内容は、ヒプノシスマイク公式のコンテンツ利用ガイドライン内、「ファン活動について」の以下の部分に違反している可能性があります。

1.公表
本ガイドラインの「公開」は「本人以外が見られる状態にすること」と定義します。
上記「使用素材について」を遵守した二次創作物のみ、公表することができます。
ただし、性的表現及び他者を不快にする表現を含む場合、未成年が閲覧可能な方法での公開を禁止します。

https://hypnosismic.com/guidelines/

 当該アカウントは、鍵のかかっていない状態で作品の投稿を行っています。そのため当該アカウントのフォロー・非フォローに関わらず、未成年のユーザーが成人向け作品を閲覧できる状態となっており、上記ガイドライン違反の可能性があると考えられます。

 また、ガイドライン「はじめに」の以下の部分についても違反の可能性があります。

3. 本ガイドラインに沿っていても、本作品の公式・公認を称することは禁止します。また、公式・公認と誤解されかねない表現(本作品の権利表記を使用する等)も同様とします。
4. 本ガイドラインに沿ったファン活動であっても、本作品のイメージを著しく損なう表現や公序良俗に反する行為は禁止します。発見した場合、公表・頒布の差し止めをする場合があります。

https://hypnosismic.com/guidelines/

 当該アカウントはキャラクターのいわゆる「なりきり」という形態で投稿を行っており、アカウントの管理者やイラストの制作者が誰であるかをプロフィール等に記載していません。二次創作であること、著作権者と無関係であることを明記していないことから、海外ユーザー等が「公式・公認と誤解」し得る状態が継続しており、上記「3.」に違反している可能性があります。
 「4.」についても、特定のキャラクターと思しき外見の人物の露骨な性描写を、誰でも見られる公開アカウントで継続して投稿していることから、「作品のイメージを著しく損なう表現」であるとみなされる可能性があります。

 ただし、一般的に二次創作作品を投稿することや著作権者と無関係であることをプロフィールに記載しないユーザーは多いため、ガイドライン「はじめに」部分に抵触する可能性については、当該アカウントに限った話ではないかと思います。

 当該アカウントの最大の問題点は、公式ガイドラインによって禁止されている「未成年が閲覧可能な方法での公開」を継続して行っていることです。またそれによって、(問題点3で述べるとおり)今後も公式関係者等の他者への攻撃に利用される可能性があることです。

問題点1の補足

 一般的に、Twitter上に成人向け作品を投稿する際は、未成年への配慮として「成人向け作品の投稿を行うことを明記し、非公開アカウントで作品の投稿を行う」「成人向け作品へのリンクであることを明記し他のツール(ポイピク・privetter等)でワンクッションをおく」といった対処が行われていることが多いと思います。

 もちろん、こういった一般的な対処方法を実施しても(特に閲覧する側が年齢を詐称した場合などにおいては)未成年の閲覧を完全に防ぐことは困難です。
 しかしガイドラインは、作品の公表を行う者に対して「未成年が閲覧可能」でない方法で公表を行うよう求めています。
 現実的には完全に未成年の閲覧を防ぐことは不可能だったとしても、作品を発表する者が「この作品は成人向けなので、未成年は閲覧しないでください」と明示することが、ガイドライン遵守のために最低限必要であると考えられます。

 また、当該アカウントはTwitterの機能「センシティブ設定」を利用しており、アカウントの管理者はこれによって未成年への対処はなされていると主張しています。
 しかしこれは、「センシティブな画像の閲覧を望まないユーザー」が、自衛のため設定する機能です。問題のアカウント群は、「センシティブな画像を閲覧しようとする未成年のユーザー」に対して、閲覧を防止する対策を何も実施していません。(成人向け作品を投稿することをプロフィールに明記したり、未成年はセンシティブな画像を非表示に設定するよう推奨したりしていません。)

 以上から、当該アカウントの投稿方法は、公式ガイドラインが求める「未成年が閲覧不可能な公開方法」としては不十分だと考えられます。

問題点2. 本人による状況の改善が見込めないこと

 当該アカウントは、問題点1を改善するよう要請する他のユーザーからのDM・リプライに回答や返信を行わず、リプライ等を送信したアカウントに対してブロックを行っています。ブロックはフォロー外・フォロワーの区別なく、要請の文言が攻撃的でない場合でも同様に行われています。

 また当該アカウントの管理者は、ガイドライン遵守を要請する意見に対し「表現の自由」「女性向け二次創作の排他性」「ローカルルールの信ぴょう性」といった問題への論点のすり替えを行い、未成年への配慮を今後も行わないことを明言しています。

 このように、ガイドラインの確認・遵守を要請しても聞き入れられない状況が長期間継続しており、現時点では未だ本人による状況の改善が見込めません。

問題点3. 当該アカウントを利用した嫌がらせ行為の発生の可能性

 2021年9月11~13日にかけて、当該アカウントが公開した成人向け作品が、(当該アカウントおよびその管理者ではないと思われる)第三者ユーザーによって、出演声優・俳優本人等のTwitterアカウントにリプライやDMで頻繁に送信されるという事態が発生しました。
 「AirDrop痴漢」と同様の、「性的な画像を同意なく他者に送り付ける痴漢行為」が、当該アカウントの炎上に乗じて行われ、声優・俳優等の公式関係者に嫌がらせが行われる事態となってしまいました。

 画像の送信を行った第三者アカウントは9月14日時点で削除されましたが、この嫌がらせ行為は、当該アカウントが成人向け作品の投稿・公開を継続することによって引き起こされたものです。

 またこの嫌がらせ行為について管理者自身は終始無反応であり、事態の発生から収束まで当該アカウントはすべて公開されたままの状態でした。今後も同様の嫌がらせ行為に利用され、公式関係者を含めた他者に迷惑をかける可能性があるにも関わらず、管理者は「自分のすべきことは何もない」として、今後も公開方法を変更する意思がないことを明らかにしています。

 当該アカウントが成人向け作品をオープンに投稿し続ける限り、同じ人物または模倣犯によって同様の嫌がらせ行為が起こり得ることからも、ガイドラインが示す「未成年が閲覧可能でない方法での公開」を行う必要があると考えられます。

まとめとお願い

 以上のとおり、当該アカウントはガイドライン違反の可能性がある内容を継続して投稿しており、他者への攻撃に利用される可能性を認識しながらも投稿を続けています。

 上述してきた問題点は、本来であれば当該アカウントの管理者本人が配慮について検討を行い、改善すべきことです。
 しかし現時点で速やかな改善が見込めないため、再度の炎上、および嫌がらせ行為の発生を防ぐために、当該アカウントをフォローするユーザー、および関係するキャラクターやカップリングのファンの方に向けて、今一度下記のご確認・ご検討をお願いし、注意喚起とさせていただきます。

・当該アカウントのフォローについて、今一度ご検討ください。
・当該アカウントのツイートをRT・いいねする際、(特に未成年のユーザーがいる場合)あなたのフォロワーに不利益がないか、ご一考ください。

 当該アカウントの凍結のために行動する場合は、Twitterの機能「スパム報告」と「ブロック」によって、当該アカウントの問題をTwitter運営にご報告ください。手順が分からない場合は、こちらの記事をご参照ください。

 また、当該アカウントの問題を知らない新規ファン等に対して、継続した注意喚起のご協力をお願いいたします。


補足事項

※各種規約、ツイートの内容については、2021年11月15日時点で確認できる内容に基づいており、変更があった場合はこの記事を修正する可能性があります。

※この記事では、一般商業誌に準じて修正が必要と思われることから、「性器が露出している」「挿入しているように見える」表現を「成人向け表現」であると想定しています。成人向け表現の定義や修正が必要な内容の基準は、公表する媒体や地方自治体の条例によって判断が異なる場合がありますのでご了承ください。

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