見出し画像

モュンリー(モダン春麗)の良さ

キャラクターをコロコロしてた故にやや出遅れたが、ひとまずモュンリーでマスターに到達したので、後回しにしていたモュンリーの良さまとめをする。

※過去の記事


そもそも春麗は何が強いのか

まず、操作タイプに関わらず、春麗の良さをざっくり上げてみる

・発生、判定、タッチ後の状況全てが優れた多くの通常技
・気功拳による地上制圧
・歩きが速い
 特に後退が速く、距離調整や差し返しに優れる
・ケンに次ぐ運び能力
・構えなど、技の多さによる対応されづらさ=択の通しやすさ
SA2の圧倒的なゲージ回転能力

私も春麗に触る前は、スト6春麗の新要素である「構え(行雲流水)」に目を取られていた。しかし、これは立ち回りに使える要素ではなく、あくまで最適なコンボを分岐させるためのギミックとしての用途がほとんどだと考えている。今後開発が進めば、もしかしたら構え中P(這蛇突)が使われたりするのかもしれないが。

そしてコンボを分岐させると、ダウン後の状況がそれぞれ変わる。起き上がりの攻防に幅を出すことができ、良ければ分からん殺しに。そうでなくとも敵が正解を出すことは難しくなり、守勢に回らせやすくするがあるのではないかと思う。

春麗は何が弱い?

また、参考までに共通の弱みも上げておくと…

・ジャンプが遅い
 ダルシムは別論だが、春麗のみジャンプが4f長い
・ラッシュが遅い
 極端に遅いわけではないが、平均よりやや遅い
難しい
 コンボミスだけでなく、タメキャラならではの暴発なども
>特に難しさについては、初心者帯で大きな枷になる。
 コンボの難しさにとどまらず、
 弱~中の通常技の強さを活かした立ち回りが初心者には難しく、
 近距離の細かい攻防を理解する努力が早期から求められるだろう。
 パーツは確実に揃っているのだが、
 雑に振り回せるのは立ち弱Pくらい。
 マリーザやマノンのような大きく強い通常技を持っているわけではない

こんなところだろうと思う。それ以外は平均以上の能力を持っているのはないかな。

モュンリーならではの個性は何か?

では、モュンリーならではの良さは何か。
まず全体的・抽象的なところで言うと、春麗が持っている繊細なポテンシャルを確実に活かせること。難しいキャラを簡単に使えるということだ。春麗を使っている時は他のキャラよりも神経を使う場面が多いのだ。

「追突ヒット確認したらキャンセルラッシュしなきゃ」
「構えのルートをどうしよう」
「立ち弱連打にするか、中P挟んで有利とってみるか。
 そこからどうするか」とか。

これらは春麗らしく強力な選択肢だがリターンが大きいわけではなく、ひとたびミスれば、リターンが消滅してピンチに陥る。成功しつづけることが前提。ごまかしが効かせづらいのだ。春麗はその性質上、入力回数が多く、ミスの原因が多いということになる。そのためミスの危険が少ない選択肢を取れることは重要。

例えば、構えはワンボタン必殺技ではないが、クラシックと異なり、モュンリーの「構え」は攻撃全ボタンに対応している。構え弱Kを出したい時に、214(何でも攻撃)>弱と入力すれば構え弱が出るため、214弱・弱とすることで考えることが減る。クラシックでは214(Pのうちどれか)>弱Kとしなければならない。手癖をつけるまでの話といえばそれまでだが「格ゲーは脳のメモリーの奪い合い」とは、あるプロゲーマーの弁。行動を無意識かつ確実にすることが上達への近道と捉えると、モダンはまさに近道だ。私は他にも、ゆとりがないとき構え弱からのSA2を簡易コマンドにするなどして入力を使い分けている。

それでは、以下に具体的な「モダンならでは」を列挙していこう。

モダン奥義1:天昇脚の軌道を活かす

天昇脚は真上に近い角度で出る対空技。この軌道が良いのだ。
近距離の垂直飛びを、安心して狩ることができる。こちら有利から仕掛けた投げを飛ばれた時にも、昇龍拳や天穿輪では追い越してしまいそうな近さを確実に落とせる。降りのジャンプ攻撃から安直にデカいジャンプ攻撃を入れられてしまう理不尽とサヨナラできるのだ。
また、立ち回りで繰り出される入れ替え目的・めくり目的の飛び越すような飛び込みも狩りやすい。反応が遅れても、モダンの速さで出すことができるため、対空を間に合わせることができるのだ。同様の理由で、たまに出す生ラッシュの滑りを飛びで逃げようとする相手も、慣れると安定して狩れるようになる。

モダン全体の強みであるワンボタン対空。その中でも春麗の天昇脚は気に入っている。発売当初、テッキトーな垂直飛びに良いようにされまくっていたトラウマを払拭してくれたからである。いざ昇龍系だしても前進しすぎて追い越しちゃったりしてね。格ゲー自体は長いので、こんな安直なムーブに困らされるとは思っていなかった。もう空中属性無敵以外の対空が信じられない。体感でしか無いのだが、このゲームの通常技対空はごく一部を除いて相打ち以下になりすぎである。カプコンへトレモに当たり判定の表示を求める

6+必殺技で出るって素晴らしい。レバーでやってる人は正規コマンドで天昇脚出そうとする時、気功拳タメで1入力してるところから22入れる過程で何かミスって飛び込みからフルコン喰らいそう(勝手な想像)

モダン奥義2:SA2と覇山蹴による弾抜け

強烈。
SA2の強さを知らぬ相手は体力3割+セットプレイ付き画面端へご招待。
知っている相手は迂闊に動けなくなり、こちらの気功拳が出しやすく。あるいは春麗の地上戦に引きずり込むことができる。
モュンリーは、真空波動入力(236236)を、常に構えながら地上戦をすることができる(実質)。キャラやゲージ状況にもよるし意識配分は偏るが、やはり、構えながら立ち回れている。キャラをピクピク動かす必要がない。ワンコマンドSA2を突きつけながら自分は地上戦を続行する。これまでの格ゲーでは味わえなかった万能感に、病みつきになること間違いなし。
覇山蹴も同様で、現状のSA以外の弾抜けとして使うにはモダンの恩恵は大きいものと思われる。弾抜けが6f目からなので、適当に出して抜けれるほど猶予は大きくない。その点モダンは咄嗟に弾に合わせてチャンスを作りやすい。必殺技ボタンで出るのは中覇山蹴であり、中が嬉しかったかどうかは難しいところ。強は流石に出が遅すぎる気がするが、飛び道具アンチ技としてはリターン重視としてハッキリした性能のほうが便利だったかもしれない。

モダン奥義3:キレの良い低空百烈

春麗は歩きの速さ、及び地上戦の強さにより投げを仕掛けやすい。そこで遅らせグラップをしてくる相手にシミーを仕掛けることが重要になってくるのだが、さらに春麗には低空百裂脚という飛び道具が与えられている。
モュンリーは、距離調整で自由にヒラヒラと前後しながら、直接投げと低空百烈の二択を仕掛けることができるのだ。この動きのキレに魅せられてモュンリーを使っているプレイヤーは多い。(妄想)

一方、クラシックで低空百烈を出すということは、
地上でコマンドを作ってジャンプして出すか(2369入力)
ジャンプ後頑張って素早く入力する必要がある。(9236入力)

前者(2369入力)では、出す前にしゃがみ姿勢を見せてしまうことで余計な隙を晒し、あるいは低空百烈への準備をさせてしまう。または、立ち弱や立ち中など投げを匂わせる技をガードさせて236を入れておく手もあるが、それでは立ち回りの自由を失ってしまっているし、キャンセルで地上弱百烈を暴発させてガードされたら-8fで確反というリスクもある。

後者(9236入力)はそもそも安定して低空で出すことが難しい
低空百裂脚(弱)は、低く出すか、密着から僅かに距離を取るかいずれかの位置条件がなければ2ヒットしない。2ヒットしないと有利が少なくなり、パニッシュカウンターでも+4fの有利とならず、コンボにならないのだ。
立ち回りで投げを読ませて出すのだから、密着するに越したことはないだろう。低空で出せた方がいいに決まっている。速い展開でボッタクリもできるしね。

モダンなら垂直ジャンプからの低空百烈も安定して低く出すことでき、前ジャンプだと都合が悪い時の細かい距離調整を並行して行うことも可能だろう。クラシックで8236弱Kなんて考えたくもない。

クラシックでも練習すればできる?
俺はクラシックでもミスらない?
うるせー馬鹿

モュンリーが失っているもの、補うべきもの

失ったと思うな(この後、コイツの右腕がどうなるかは忘れろ)

チュンリーにはあってモュンリーに無いものは何か?
できないことを考えてもしょうがない。
しかし、
モダンに無いものを熟知する相手と戦う時、
あるいはモダンの立ち回りで補うべき何かを探らなければならない時……
それらは必ずやってくるだろう。
そこで、それほどクラシック春麗をやっていないなりに分かっていることを挙げてみると

SA2の異常ゲージ回転

一番は間違いなくこれだろう。3rdから反省ゼロの技、鳳翼扇。
追い打ちによるダメージ、ゲージ回収、運び、ヒット後の状況(詐欺飛び他)。全てがハイレベルにまとまっている、ベスト3に入るであろうSA2。
この強P追い打ちがモダンにはない。ので、大人しく空中百烈の安いコンボを拾うか、ジャンプ中による空中復帰でダブルアップを狙うしか無い。一応ダブルアップが通れば、クラシックに劣らぬゲージ回収を行うことは可能ではある。
モダンは異常な速度で異常な距離感から無敵技を刺せるのだから、そこと引き換えにしたのだと思って諦めよう。

構え弱P(蘭花)

一見何でも無いこの技。それほど見かけないが、これがあると近距離で立ち弱連打以外の安定距離取り択ができる。当然立ち弱連打よりもDゲージを回復/破壊する。慣れてくると使いたくなる技。

立ち弱Kがアシスト弱

小技一発目がアシストボタンというのがイマイチ慣れず。一部の反撃ができていないかもしれない。といっても春麗は立ち弱Pが優秀なので、立ち弱Kでなくては絶対に困るというのはごく限定的な反撃限られるになるのではと思うのだが。
どちらかというと、立ち弱Pから立ち弱Kにつなぎづらいということに、クラシック経験者はフラストレーションを感じるかもしれない。どのモダンキャラもそうなのだが、弱の連キャン可能技は途中からアシスト弱を入れてもなかなか受け付けられず上手く目押しをするなり別強度のボタンを入れないと最速で出てくれないようなのだ。(10月のアプデで改善されたポイント)
しかし、コンボにしても立ち弱複数回で良いような気がする。有識者の方何かあればコメントください。

鶴脚落

入れ替えコンボ、あるいは咄嗟の図々しい入れ替えができない。
あと、楽しそう。

春麗のモダンクラシック二刀流

頭爆発しそうになる。
ブランカはクラシックで、春麗はモダンでとか、マリーザをクラシックとモダンでとかはできるかもしれないが、春麗の手癖を2タイプで習得するのは負荷がデカい。必要あるかって言われると無さそうだけど、いちおう。

弱みを補うために

補うべき点はまずSA2だろう。いくらモダン入力で刺しやすくなったとはいえ、代名詞的なブン回りがなくなっているのはデカイ。だからこそ、相手の理解度に合わせてダブルアップを仕掛けたり、リーサル計算をしっかりして2コンボなら勝てるなら無理にダブルアップせず妥協百烈ルートを選ぶ、差が付きすぎている時は表裏のダブルアップに賭ける、などの状況判断はシビアに行うべきかと思う。
あるいはそもそも使用を避けてみるか。キャラ相性的にSA2が使いづらい時、相手がモダン知っててダブルアップの期待値が低そうな時はSA1や3に回すなど。ダブルアップのリターン考えると、勿体な過ぎる気もするけどね。

色々書いたけど、まだまだクラシック春麗は勉強不足。というか、まだまだモダンの強みの方を伸ばせると思う。クラシック春麗からモュンリーへ変形して取り入れられることがあれば、していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?