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日本にいながら海外就職を実現させる方法大全(ドイツ就職の経験から)

海外で働いてみたい!と思ったことはありますか。私は小さい頃から海外に憧れていました。日本の大学を出て、数年間働いたのち、29歳の時にドイツの現地企業に就職しました。

大学卒業後1年間は政治家の手伝い、1年は官庁で非正規職員、2年間ベンチャーで働いていたので、海外就職の際はキャリアデザイナーに「あなたに紹介できる案件はありません」と言われ、海外就職専門の人材会社に行った時には、「〇〇さんには、ヨーロッパは無理なので、東アジアで経験積んでからヨーロッパ目指しましょう」と言われましたが、なんとか自力でドイツ就職を実現時ました。

その時の経験を基に、日本にいながら海外就職を実現するためのイロハを書いていきます!

まず、行動前に目的を明確にしょう!!

英語を生かして国際社会で活躍!ヨーロッパでおしゃれに海外生活など人によって海外生活に憧れるものは、それぞれだと思います。しかし、海外に来て「こんなつもりじゃなかった」と後悔する人もいます。(私も後悔と達成感と半分半分です。)理由はさまざまあると思います。水が合わなかった、現地で友達ができなかったなどなど。

ヨーロッパにおしゃれなイメージを持っているかもしれませんが、実際はヨーロッパの街は日本と比較するとかなり汚く、パリに移住したが理想と離れすぎて鬱になる日本人がよくいます。これは、パリスシンドロームと精神病として知られています。後悔しないように、自分が海外移住で何を達成したいのかをよく考え、移住する国の気候・文化などよく調べておきましょう!

ポイント

ー目的は?
・単なる憧れ・英語をつかって仕事がしたい・より良い給料、環境で働きたいなど
ー現地社会が自分にあっているか
・気候は?・水道水は飲めるか?・雇用習慣は?・日本人に対する人種差別はあるか?

こんな人は海外で失敗する

海外に来て就職したが、生活が合わずに数ヶ月で帰ってしまう(受け入れ社会側からの拒絶)人も多いです。私の経験上こんな方が多い気がします。

・適応力がない
・過去の失敗・目の前の問題を他人のせいにしてしまう
・批判を受け入れるのがニガテ
・食事の好き嫌いが多い
・他人の話に理解・納得してないのに「はい、わかりました」という
・他人を見下している(発展途上国の人は劣っていると考えているとか、日 
 本人は世界でもっとも優秀な人々であると思っているとか)
などなど

ドイツにせっかく来たのに日本に帰ってしまった人の話にに次のようなものがあります。

「職場と家の往復だけで生活がまらない。」

日本では飲み会や仕事中におしゃべりなど、会社での人間関係がよくも悪くもたくさんあります。ドイツでは、仕事上の付き合いは非常にドライで、お互いの生活にはあまり干渉しません。逆に言うと、友達やおしゃべりする相手は会社の外で見つける必要があります。日本で会社で生活が完結している方には大きな変化です。私も日本にいるときは、同僚と友達のような関係でよく飲みにいっていました。しかし、ドイツでは、仕事と完全に分離してプライベートを充実させる必要があります。これに失敗してしまうと、ただでさえ大変な海外生活なのに、さらに孤独がのしかかってきます。このように、日本での生活習慣を変えて、個人で友達を作れるようにならないと、ドイツでの生活はなかなかしんどいです。

短期決戦か長期決戦か

何か目的を達成するためには、タイムラインを考える必要があります。海外就職の場合もどれくらいの時間軸で実現を目指すのか、考えましょう。

海外就職を実現するためには時間がかかります。私の場合、海外就職を考えて人材会社に登録してから数えると10ヶ月、勤め先が倒産して本格的に転職活動をしてから4ヶ月、内定が出るまでかかりました。会社勤めの間は、長期決戦で考えていて、仕事を失ってからは、全時間を転職に費やしましたが4ヶ月でした。

私は職歴が散らかっていたので、そもそも転職自体が難しかったのですが、大学卒業後に大手自動車企業に4年勤めた後輩でも、働きながら転職するまで1年半かかっていました。

海外企業は日本のように新卒一括採用ではなく、ポストが開いたら募集するジョブ型採用なので、求人が出てくるタイミングがまちまちです。運よく、ちょうどいいポジションが見つかる場合もありますが、自分の経歴にあう職歴がない場合は、待ちの戦法しかありません。働きながら、たまに求人を検索して、いい案件が出てくるのを待つ必要があります。

短期決戦で考えている場合、いきなり海外にいくこともできます。これは、観光ビザで入国し、その間に現地で面接などを済ませてしまい、ビザが切れる前に内定をもらうパターンです。結果が出るのが早い反面、見つからなかったら、日本帰国になるので、リスクも大きいです。

ドイツでは、就活用のビザがあり、それを取得することで観光ビザの90日より長く滞在することも可能です。

ワーホリで移住先に渡ってしまい、現地で知り合いを作って、コネで就職する、ワーホリの就職先で就労ビザを出してもらうという方法もあります。これには正攻法がありませんので、現地で個人で努力する必要があると思います。

駐在か現地採用か

海外就職する際に3パターンの会社が考えられます。1つは日本企業の駐在あり案件に応募するパターンです。

駐在案件は、圧倒的に待遇がいいです。現地スタッフとの扱いは雲泥のさです。ただし、普通に日本企業に就職する必要があるので、冒険はできませんし、ミラクルも起きにくいです。駐在先も選べないことも多いので、おすすめはしません。これを狙う方は、新卒で駐在がある企業に就職して下さい。

日系企業の現地法人。これは、海外に進出している日本企業の現地スタッフとして雇われる形です。英語や現地語ができると重宝されます。ただし駐在と同じ仕事をしているのに給料が駐在員の半分以下とか、駐在員にマウントとられて、パワハラうけるとかもよく聞きます。割と職歴とかも無視して、やる気とガッツがあれば大丈夫!なんて採用もあるので、可能性は広いですが、企業側が使い捨ての人材と見ていることもあるので気をつけましょう。

海外現地企業。一番案件も多く、狙いやすいのがここだと思います。現地企業で働くので、本当の意味で海外で仕事ができます。日系海外企業に行くと、せっかく海外に来たのにマネジメントが完全日本、、、なんてこともあります。
現地の企業に採用されるので、自分の努力次第でなんとでもなります。
ただし、労働習慣が日本と違ったりしますので気をつけましょう。例えば、ドイツといえば日本人にとっては労働環境がよいイメージがありますが、試用期間・契約期間終了で就職した人の半分近くが解雇されます(私の経験上)。ドイツでは就職してから試用期間6ヶ月間、ガッツリ試されます。日本のような形骸化された期間ではなく、仕事の成果が出なかったりすると当然解雇ですし、上司の気まぐれで解雇されることもざらにあります。私も、ドイツ1社目は試用期間で解雇されました。2社目では終身雇用をもらいましたが、同じ会社で使用期間中に解雇された日本人を2人見ました。(私は契約期間の最初の1年で日本マーケットの売り上げを2倍にしたので、終身雇用がもらえました。)

ひとまず仕事はやめない

もし皆さんが、今日本で仕事をしているのであれば、ひとまず仕事はやめずに海外就職の準備を始めましょう。働きながらでもできることはたくさんあります。また、場合よっては海外就職に必要な職歴が足らずに、日本で仕事を続けて、専門性を高める必要があることもあります。

海外就職が決まっても、内定が出てからビザ発給ー渡航までは時間が空きますので、内定後に今の会社にやめる旨を伝えても十分時間があります。

海外で就職したい場合は、今の仕事をやめて背水の陣で挑む戦略はお勧めしません。

自分の可能性を計ろう!

海外就職するにあたり今自分のいる位置を見極めるのは非常に重要なことです。それに応じて、目指すべき職種、国・地域が変わってきます。自分の現在の能力を見極めるマトリックスを作りましたので、自分がどこにいるのか見極めて、戦略的に行動しましょう。

ちなみに海外に移住した人の話に、海外の恋人がいたり現地人と結婚した人の話がよくありますが、この人たちの話は参考になりません。なぜなら彼らは、ビザ発給の際にボーナスポイントをもらっているからです。海外に居住する際に必要な就労ビザはあなたの職歴や専門性に基づいて発行されます。ドイツなど福祉国家では、法律でドイツ人の雇用を優先することが定められています。これまでの経歴と関係ない仕事の場合や、給与額が現地人と同じ程度だとビザが下りない可能性が高いです。私の知り合いでも、本来就労ビザが下りない仕事・給料でドイツの就労ビザをもらった人がいましたが、よくよく聞くと、ビザ申請の際に、恋人にパートナー証明を書いてもらったそうです。

このように現地人と結婚した人やパートナーがいる人は、ビザが下りるハードルがグッと下がります。ですので、この人たちの経験はその下駄を履いた上での話です。あまり参考にはなりません。(当然、戦略的に現地人の恋人を見つけると言うのも、いい手段だと思いますが、このブログのテーマではありません。)

専門性と語学力のマトリックス!

皆さんの経歴はどこに当てはまりますか??私の場合は、ゾーン1よりのゾーン3にいました。つまり、語学力は十分だが、専門性が足りていませんでした。職歴が散らかっていたので、キャリアコンサルの方と相談しながら、なんとかIT系の業務によせて、履歴書を書きました。英語は独学で勉強しました。私の英語力は学生時代にTOEIC910点、TOEFL85点ぐらいだったと思います。

海外では新卒採用がないので、就労経験がないと話になりません。ヨーロッパでは、大学生の間にインターンで2年間働いて卒業後の就職に繋げたりします。大学卒業しても、インターンや研修生みたいな安月給で何年も働く人もいます。またジョブ型採用なので、職種をコロコロ変ていると社会人歴が長くてもあまり意味がありません。少なくとも同じ仕事で3年程度働いていないとあなたの経歴に専門性はつきません。

語学については、現地語ができれば、ネイティブと対応に戦えます。また、英語は世界共通語なので、英語力があればどの仕事・地域でもプラスです。私のようにドイツ語が全くできなくでも、社内公用語が英語などの場合は、英語圏以外の国でも応募できます。

  • ゾーン1の人は、今すぐ海外就職出来る可能性大です。すぐに求人を探し応募するか、海外就職専門の人材会社に登録しましょう。

  • ゾーン2の人は、専門性を駆使して求職しましょう。自分の専門分野の求人しか応募できませんので、絶対数は少なくなってしまいますが、職種を選ぶことで十分就職を狙えます。
    日本で専門職と言うと、エンジニアや研究職などの理系の仕事が頭に浮かびますが、文系でも会計職やデザイナーなども専門職ですので、このような方々も、ここに当てはまります。
    日本にいる間に英語を勉強したりして、ゾーン1に近づけるように精進しましょう。

  • ゾーン3の人も海外就職の可能性があります。言語力を活かせる日系企業現地法人などに応募しましょう。また、海外企業で日本語ネイティブを探している求人も狙いどころです。人間力・未経験でも勝負できる営業職などの職種が可能性ありです。
    長期戦で考えている場合は、日本で数年間働いて専門性を身につけましょう。

  • ゾーン4の方は、なかなか海外就職が難しいです。言語力を身につけるか、日本で数年働き専門性を身につけましょう。海外では新卒の概念がないので、即戦力であることが求められますので、門前払いです。また、未経験で職につけたとしても、日本のような丁寧な研修をしてもらえず、力不足で試用期間で解雇。なんてこともありえます。
    飲食業を見下しているわけではないのですが、海外の日本系飲食での求人はかなり多いです。経験不問やビザサポートなどの案件も多いので、この辺りは狙えます。また、東南アジアの日本企業なども狙いどころです。このあたりは、ハードル低めで、ガッツだけで採用してくれたりします。ただし、低賃金でこき使われたりするので気をつけましょう。また、東南アジアが発展するにつれて、どんどんビザの要件が上がったりしてきていますので近年は狙いにくくなってきています。

プラスαポイント

マネジメント経験
マネジメント経験はプラスαと考えてください。年功序列の日本では、ある程度年数を積むと自動的に役職がつきますが、海外では、何年働いても業績がよくなければ昇進はできません。マネジメント経験は自分が仕事ができるという証明でもあります。

学歴
就労ビザに学歴はあまり関係ありませんが、これもプラス要件です。国によっては、大卒以上しかビザが出ないとかもあります。学歴と職種が繋がっている場合(大学でマーケティングを先行して、新卒で同業務を1−2年)なども有利です。イギリスなどのビザ発給がポイント制になっている国でも学歴に応じてポイントがつきます。日本では、文系の大学院に行くと市場価値が下がると言われていますが、海外では、文系の修士・博士号でもしっかりと評価されます。
(ポイント)日本国内では大学内のブランド序列がありますが、海外ではあまり関係ありません。慶應大学卒でも、成蹊大学卒でも海外の人からしたら、どっちも知らん!って感じです。

海外経験
これも大きなポイントです。日本からの応募を見た際採用側は、この人日本にいるけど、こっちの生活に馴染めるだろうかって思います。もし雇ってすぐに日本帰えっちゃったらどうしよう、なんて心配があります。せっかく海外から連れてきた人材がすぐやめてしまったら大きな損失です。

当然、就職先の滞在経験が一番用意ですが、他の国での生活経験も考慮されます。これは、他文化に適応できるという証明になります。

ちなみに私は、海外生活経験はなかったのですが、高校の時に2週間ニュージーランドに行ったことがあるのと、大学の授業で1週間グアムにいたことがあったので、これらを海外短期留学として履歴書に書きました。

地域別難易度

海外と行っても、発展途上国から、先進国まで、幅広くあります。地域や国によって、必要な要件が全く違ってきますので、自分が行きたい国・地域に応じて必要な経歴を揃えましょう。以下に、大まかな地域の特徴をまとめました。

  • 欧米
    欧米は就職ハードルがかなり高いです。高い語学力と仕事の専門性が求められます。また、福祉国家のヨーロッパでは、国民の雇用維持自体が政府の仕事と考えられているので、外国人の就職よりも現地人の就職を優先する義務があります。なので、外国人がつける仕事は、エンジニアなどの専門性が高い仕事、ネイティブレベルの外国語が必要な仕事・平均給与より高い仕事である必要があります。
    先進国の国には、より良い経済的条件を求めて、世界中の人々が応募してきますので、グローバルマーケットでの競争になります。

  • アジア圏
    アジア圏は欧米に比べるとハードルは低いです。安い労働力を求めて日本企業が多く進出しているので、その関連の就職先がたくさんあります。日本人と言うだけで、現地の人よりも良い待遇で働くことができるので、割とイージーゲームです。
    ただアジア圏も国よって、さまざま要件が違います。シンガポールなどは学歴の要件がキツかったりします。また、日本での職歴(2年以上)を証明する必要がある国もあります。
    アジア圏は、欧米ような日本人に対する人種差別も少なく、文化・食事面でも日本に近いので、初めての海外就職にはお勧めです。

  • その他
    中東はあまり求人は見かけませんが、ドバイの求人があります。商社系から金融系が多い気がします。ドバイは税金がなく、外国人が優遇される国でしたが、最近は政府が石油依存の経済からの脱却を狙っており、以前のように高級取りの仕事ばかりでは無くなったともききます。

    インドは日本の商社などが進出しているので、日本企業の就職先があります。日本人がインドに行きたがらないと言う事情もあり、自身に抵抗がなければ道はあります。

    ラテンアメリカは日本との経済的繋がりが弱くあまり求人がありません。また、スペイン語が話せることが前提条件である必要が多いです。メキシコなどに日系自動車企業が進出しているので、その関連の求人があります。

    アフリカは、私自身あまり知見がありません。

必要な書類

  • 履歴書
    履歴書を作る際は、日本用の履歴書と英語の履歴書を作っておきましょう。英語版を作る際は、日本用とは全く別のデザインにする必要があります。職歴が10年以下の方はA4一枚にまとめましょう。1枚以上の履歴書は、マネジメント層で、職歴が長い方のみ使用可能です。
    また、海外では人種差別に敏感です。アメリカでは、年齢や性別、住所も書いてはいけないと聞いたことがあります。ヨーロッパでも同じような考えが通用しますが、実際は、こういった情報は採用する側に取っては非常に重要です。ヨーロッパで応募する際は、性別は書かなくてもいいかもしれませんが、顔写真と生年月日は載せましょう。また、住所もコンタクトの欄に書いておくと良いです。

  • 職務経歴書
    海外では職経歴書は必要ありませんが、自分のキャリアの棚卸し、人材会社提出用、日系企業応募用に作っておきましょう。

  • カバーレター
    カバーレターは日本でいうエントリーシートのようなものです。A4一枚でこれまでの経歴と、なぜ求人に応募したのか、なぜ自分がそのポジションで活躍できるのか書きましょう。欧米では結構重要な書類ですので、テンプレを作っておいて、応募する求人に応じて一部書き換える方法で使用しましょう。

  • 推薦書(前職の上司・同僚、大学の教授など)
    日本では推薦状は必要ありませんが、ヨーロッパでは非常に重要です。アメリカでは、前職に電話をして、前の職場の働きぶりを確認するそうです。
    前職の上司、同僚、大学の教授などに書いてもらいましょう。一番簡単なのは、自分で英語で推薦書を書いてしまい、本人にサインだけもらう方法です。

  • 在職証明書
    一部の国では、仕事をしていた期間を証明する在職証明書が必要な場合があります。こちらも英語でテンプレを自分で作って、会社にサインしてもらうのが便利だと思います。

職を探すチャネル

海外就職を目指すに当たって、どのチャネルで職を探すのは非常に重要です。ここを間違えるとどれだけ語学力があり、専門性がある人でも仕事が見つからないことがあります。海外就職は長期戦になりがちですが、一個一個チャネルをあたっていき、最大限の可能性を利用しましょう。

チャネルを探す際は以下の分類をもとに考えましょう。求人サイトか、人材会社か。日本にいる人向けか、海外にいる人向けか。

求人サイトは掲載数が多く、誰でも応募できますが、コンバージョンレートが低いのと、応募しても直接企業とやりとりできずに、人材会社に繋がることも多いです。

人材会社は、応募すると面接があって経歴や志望動機など聞かれます。日本での就活に似てるのではないでしょうか?(新卒の就活やったことないから知らんけど。。)また、経歴に合わない仕事は紹介してくれません。採用側からするとこのスクリーニング作業が人材会社が提供しているバリューです。ただ人材会社は自分の経歴を客観的に評価してくれるので、自分の現在地を見定めるのにも非常に有用です。履歴書の書き方など色々アドバイスもくれるので、仕事を紹介してくれなくてもぜひ利用しましょう。

ぶっちゃけ言うと、応募する求人を探すのは今はもうLinkedInの一択でもいい気がします。他サイトにのっている求人はほとんどLinkedInにものっています。一部人材会社しか持っていない案件などもありますが、非公開案件以外はほとんどLinkedInにのっています。また、欧米の現地企業などは、求人出してLinkedInに載せるだけなんてこともあります。マーケットシェアも世界最大ですし、募集企業と直接繋がれるので、応募から内定までの短いです。ちなみに私はドイツで2回就職しましたが、どちらもLinkedInからの応募です。

グローバル求人サイトはロケーションを絞ることで、希望国の求人だけを日本にいながら見ることができます。ぜひ利用しましょう。

日本ー求人サイト

日本での求人サイトは、行きたい国が決まっていない人にとっては、条件や職種で探せるので便利だと思います。スカウトメールなども届くのでとりあえず登録だけして、いい案件が来るのを待つという戦法でも使えます。
サイト例
・Working Abroard
・World Post 
・カモメ転職(アジア系)

日本ー人材会社

日本の海外就職専門の人材会社の登録しましょう。リクルートなど普通の人材企業でも海外就職の希望を伝えると駐在の可能性ある仕事を紹介してくれたりします。

・JAC https://www.jac-recruitment.jp/market/global/ 
・Hays https://www.hays.co.jp/ 
・RFG https://www.rgf-hragent.asia/ 
・GJJ https://www.kaigai-shushoku.com/ 

ちなみに、国立文系大学院卒・就活してない・転職3回の私の場合、JAC、Hays、RFGあたりはまともに取り合ってもらえませんでした。大卒で大手企業で新卒後数年働いた人などしか、取り合ってないのかもしれません。

 GJJは、私が就活中に壁にぶち当たっていたときに代表の田村さんに履歴書の添削を行ってもらい、内定が出るのに大きく役立ちました。GJJはコンサル料を取られますが、海外就職した人のコミュニティに入れることができるので、十分払う価値があると思います。

海外ー人材会社

行きたい国が決まっている人は、現地の人材会社にも登録しましょう。また、先程の日本の人材会社でも希望先を伝えると同じ会社の現地法人に繋げてくれたりします。他にもたくさんありますが、ヨーロッパで私が使った会社です。日本の人材会社が持っていない現地企業の案件をたくさん持っています。
・Infinityーベルギーの人材会社 https://www.infi-r.com/?lang=en 
・Centerpeopleーヨーロッパの人材会社 https://www.centrepeople.com/jp 
・日本の大手人材会社の現地法人

海外ー求人サイト(現地日本人向け)

現地に日本人向けの掲示板にも求人があります。これは、現地の日本企業が直接応募している場合が多いです。また、応募すると現地の日本系人材会社に繋がることもあります。私が使ったドイツの掲示板を2つ載せておきます。サイト内で皆さんの希望国に変えて探してみてください。求人は飲食系が多い印象があります
・現地日本人向けサイト
 MIXB https://ger.mixb.net/
 クラシファイド https://kaigai-bbs.com/deu/

海外ー求人サイト(現地人向けの求人サイト)

これらは、現地の人が使うサイトです。ドイツでドイツ人が就職する際に使うサイトなどです。日本人は全然知らなくても、現地で有名なサイトはいくらでもありますので、行きたい国のサイトを探しましょう。ただし、英語や現地語ができないと何もできないので、ある程度海外に慣れている人が使えるチャネルです。また、現地政府の求人サイトも使えてたりします。日本でいうハローワークみたいなやつです。
・現地のローカル求人サイトの例
 Xing https://www.xing.com/ 
 Monster https://www.monster.de/ 

グローバルーな求人サイト

グローバル求人サイトは最強です。必ず登録して、プロフ完成後に求人を探しましょう。
 linkedin https://www.linkedin.com/
 Glassdoor https://www.glassdoor.com 

現在は検索機能で国・地域を選べるので、行きたい国の求人を絞って検索できます。

この現地に住所を変えて調べるのは、私が海外就職やって3ヶ月目ぐらいに気づきました。まじで役に立ちます。ぜったい利用しましょう。

コネを利用しよう!

海外では結構コネがものを言います。現地の人と仲良くなることで、仕事が紹介してもらえたりします。ヨーロッパは特にコネ社会で、有名大学に行くのもコネ作りのためだったりします。ドイツではこのコネのことをビタミンCって言います。CはConnectionのCです。

日本では、コネ入社はあまり良いこととされていませんが、コネで入る=本人の力で選ばれていないと言う考えで、不平等なイメージがあるのだと思います。ヨーロッパではコネを得るために、行いを良くして、社会的信頼を得る必要があると考えているので、コネを得るのも人格・能力の証明と考えています。

面接について

内定までの回数は

内定までの面接回数に一般的な回答をするのは難しいです。ただ、日本の就活よりは短いと思います。
大体最初は、人事の人・リクルーターと話して、経歴とポジションがマッチしているか見られます。次に入社後に直属の上司になる人と話します。その後、部長、経営幹部などランクが上がっていきます。
私の場合、日本からのドイツ就活は4回、ドイツ国内での転職は2回でした。企業や役職によって、何を持ってこの人を採用するかの要件が違ってくるので、一概にいうことはできません。
東南アジアの日系企業に内定をもらった時は、面接2回だけでした。

服装は

服装については、特に決まりはありませんが、ビジネスカジュアルで受けるのがベターだと思います。

質問内容

日本の面接では、あなたの短所長所を説明してくださいなど、人間性に関わる質問が多いですが、海外はジョブ型採用なので、こういった質問は少ないです。むしろ、プイベートなことを聞きすぎると、差別になりかねないので、この辺は控えめです。

ポジションに対する求人であり、即戦力が求めらているので、仕事関連の質問がほとんどです。エンジニアなどでは、プログラミングの問題が出るそうです。これまでの自分の仕事を、ますところなく英語で説明ができるようにしておきましょう。

また、日本であるような想定問答はありませんので、決まりきった回答をするのではなく、本質的なコミュニケーションに重きを置いてください。特定の業界でしか使われない言葉は、英語の授業では使わないので、別途勉強が必要になると思います。関連業界のYoutube動画を見て語彙を増やしましょう。

海外就職では、人格ではなくスキルが大事です。

最後に

海外で就職するのは結構難しいです。日本で就職する際はシステムがすでに完成しており、そのレールに乗るだけで就職ができてしまいます。海外で就職する場合は、道なき道を進み、内定を勝ち取ります。地図がない状況では、何をしたらいいのか分からず、踏み出すことすら難しいです。

そのような人たちのために本ブログを書きました。ぜひ私の経験・ノウハウを基に海外就職に挑戦して欲しいと思っています。海外に暮らすことで、人生経験が一気に豊かになりますし、海外の大変さ・現実を知ることで逆に日本の良さを再認識する機会にも繋がります。

 海外就職には、みんなが歩む踏み慣らされた道はありませんが、その人にあった道を探し出すことは可能です。それぞれの能力・経験に応じて道を歩んでください。


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