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自分の"ダサい"部分は嫌いですか?っていう話

タイトルのまんまです。
みなさん「自分の"ダサい"部分」は嫌いですか?
ダサい部分ってのが分かりにくければ、自分の短所でも自分の弱い部分でも格好悪い部分でもいいです。

ちなみに僕は嫌いです。
やろうと決めたのに先延ばしにしちゃったりする所とか
すぐ調子に乗ってやりすぎて失敗する所とか
自分には甘くてすぐサボったりする所とか
不安がりな癖に強がる所とか
人にはわがまま言うのに自分が言われると面倒くさがっちゃう所とか

まぁ挙げたらキリがないんですけど、めっちゃあります。
それも小さなことから大きなことまで。
人間、大なり小なり「ダサい部分」ってもってて、
自分で認識してる所もあれば、自分では気が付いてなくて実はそうだったんだって所もあります。

こんな自分、見せられないよ・・・

正直な話、自分のダサい部分なんて見せたくないし、見たくもない。
当然他人にも見せたくないし、見せるなら格好いい自分を見せたい。
人には良く思われたいから良い部分を見せて、嫌われる可能性のあるダサい部分は見せずに隠す。

そういう生活をしばらく続けていた事が過去にありました。
簡単に言うと、自分と相手の間に「壁」を作るんです。
部屋と部屋を区切る壁のように、自分の心に壁を作って。
部屋の名前は「見せてもいい自分・見せたい自分」と「見せたくない自分」の2部屋。
外側には「見せてもいい自分」の部屋を、内側には「見せたくない自分」の部屋を。
いわゆる「上辺」の自分を演じていた感じです。
本音は出さずに、当たり障りなく、嫌われない様に、好かれる様に、独りにならない様に。

どんどん壁を作ってダサい部分に蓋をする

そうするとどうなるか。
当たり障りなく日々を送って、交友関係も無難にして、淡々と過ごします。
友人や同僚の輪・コミュニティがあったとしても、中心部ではなく外周部。
気持ち少し離れたところから見てるポジション。
内側で楽しそうにしている所を眺めながら、ちょこちょこと会話に入るくらいの。
本気で楽しむ事もなく、当たり障りないくらいに中途半端に楽しんで。
周りには色がついているのに、自分だけ無彩色な世界にいる様な心地で。
多分嫌われてはいない。でも本気で好かれてもいない、そんな感じなのが自分。
周りに人はいるけれど、どこか孤独。

無彩色な世界に自分だけ

それが一時期の僕でした。
なんでそんな事してんの?って思うでしょ?
色々と理由はありますが羅列するなら

「自分に自信がない」

「嫌われるのが怖い」

「独りにはなりたくない」

「ダサいって思われたくない」

とかですかね、他にも色々とありますが文章化するのが難しいのでシンプルに言うとこんな感じです。
ビビりで不器用で、でも寂しがりでって今思えばめんどくせぇなコイツって状態だったのが昔の自分。

特に「嫌われるのが怖い」って部分が大きくて、
「嫌われたいですか?好かれたいですか?」って言われたら
大半の人が「好かれたい」って言うと思います。
好かれたら嬉しいし、どこか満たされるし、安心したりするし。

だからこそ「嫌われない様に、嫌われない様に」って動くんですね。
心がビビるんです、他人から嫌われる事に。
それは誰しもが持ち合わせている感情だと思うんですけど、特に僕はそこが大きかったと思います。
だから尻尾を振るんです。嫌われまいと良い部分だけ見せていこうとする。
ダサい部分には蓋をして、心には壁を作って自分が傷つかないようにしながら。
人の顔色をうかがって、言いたいことは言わずに周りに合わせて。
自分の気持ちはぐっと抑え込んで、「嫌われない自分」を演じるんです。

結果としてどうなったかというと、ただ面白くない空虚な日々を過ごしてるだけでした。

ターニングポイントになったのは、とある先輩と久しぶりに会って話した時。
連絡はちょこちょこは取ってたんですが、会うのはすごい久しぶりで。
自分の事をめっちゃ気にかけてくれてて、優しく世話してくれた人でした。
昔話をしながら、色々と話をしてた時に先輩が僕に
『お前、あんま笑わなくなったな。昔はもっと笑ってたのに』って言うんですね。
『今は楽しんでるか?』って言われてしばらく言葉につまってから
「あんまり楽しくは、ないですね」って返したら
『嘘つけ。全然楽しくねぇだろ』って返されて。
昔から色々と話を聞いてくれて、相談に乗ってくれていた人だったので
自分のダサい部分もダメな部分も知ってくれている人だったので、話を打ち明けやすかったのもありますが、自然とポロポロと本音を吐露しはじめていました。

実はずっと不安だったこと
嫌われるのが怖くて本音が言えなかったこと
本心をずっと隠して体のいい自分を演じてたこと
本当はもっと仲良くなりたかったけど一歩踏み出せてなかったこと
寂しいけどずっと我慢してたこと

今まで言いたくなかった事とか見せたくなかった事が自然と言えて。
先輩はただただそれを『そうか』とか『辛かったんだな』とか優しい口調で相槌を打ちながら聞いてくれていて。
もう最後の方は泣きながら鼻水だして顔がぐっしゃぐしゃになってて。
先輩は『おいおい大丈夫か?鼻水でてんぞ(笑)』って笑いながらティッシュ渡してくれてたり。
人前で泣くなんて「格好悪い」と思ってた事をしたのはいつぶりだったのか。
「すいません、格好悪いとこ見せちゃって…こんな自分、嫌いになりましたよね」って言ったら先輩が言うんですね。
『そうか?俺は恰好悪いとは思わないけどね』って。
『お前の本音を聞かせてくれてありがとう』って。
『嫌いになる訳ないし、むしろもっと好きになったかな』って。
『本心をちゃんと伝えられた時のお前は格好良かったぞ』って。

訳がわからなかったし、今までの自分の考えと全然違う事言われて混乱しました。
でも、今までダサくて見せたくない自分を受け入れてくれた事が凄く嬉しくて、安心して、心が軽くなった様な気がして。
一気に気が緩んで思わず笑っちゃって。
今まで何してたんだろう、バカだなぁって。
『なんだよ、笑えるじゃん』って先輩が笑いながら頭をわしわししてくれて。
そしたらまたホッとしたのか泣き始めて、『笑うのか泣くのかどっちなんだよ(笑)』って突っ込まれて。
しばらく話した後に先輩とさよならして、心が軽くなった状態で家に帰ってぐっすり眠ったのは今でも覚えています。

心が軽くなった僕

それ以来、先輩にたまに会ってもらっては話を聞いてもらったりして、少しづつ自分と向き合って壁を取り払って本音で気持ちを言う様に心がけていきました。
「こんな自分だけど受け入れてくれてくれる人がいる」という安心感は大きくて、少しづつ本音で話せる人を増やしていって。
今では昔よりだいぶマシになってきたかな?って位にはなったと思います。
人と話すときも、格好悪い自分は隠さずにありのままの気持ちを伝える様にしています。

みんな見せたくない自分とか弱い部分とかダサい部分とか持っていると思うし、誰かに話を聞いてほしかったり本当の自分をわかってもらいたかったりって気持ちもあると思います。
そういう部分を出すこと、人に見せる事は正直怖いけど、本音を言うのは怖いけど、受け入れてくれる人は沢山いるはずです。
家族でも友人でも恋人でも。
あとは、一歩踏み出してみるだけ。

もし、独りで悩んだり抱えこんでいるなら、誰かに気持ちを聴いてもらってみて下さい。
「この人になら」って人がいれば、その人がいいと思います。
話を聞いてもらうだけでも、気持ちはぐっと楽になるはずです。

「こんな記事書いてるんだから、僕の話も聞いてくださいよー!」って人がもしいるなら、僕は喜んで話を聞きに行きます。
実際に自分がしてもらって心が楽になったので、それを自分が他の人にもしてあげたいなという思いもあるからです。
それに、ありのままの自分を受け入れてくれて、本音で話せる人が周りに沢山いれば、それは凄く幸せな事だと思うからです。

なんでこんないつものふざけた感じのキャラに合わない真面目な感じの面白くなさそうな記事を書いたのかっていうと、VRChat初めて仲良くなったり出会った人で、結構悩み抱えてたり疲れてる人が思った以上に多くて。
いきなり本音で話しましょうって言ってもそれも難しいのは僕自身がわかっているので、「僕もこんなんだったんですよ」って知ってもらうきっかけになれば、こんな駄文ですが読んだ方がもしかしたら助けになるんじゃないかなって思ったからです。
せっかく出会って楽しく遊んで関わっていくなら、浅いままより深い方がいいなって思っています。

「ダサくてもいいじゃない、それも自分の一部なんだから」

そう思って、日々を過ごしています。

やっぱり胸に挟まれるのが一番っすね!