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技術ブログにはアウトプットのハードルを下げるエッセンスが詰まってる!

嶋幸夫と申します。
作曲と小説を一応趣味にしているのですが、文章に自信がなくてここ半年何も書いてません。
人間、苦手意識が一度ついちゃうとやっぱりダメですね。

そんな感じでいましたが、「これでちょっとは書けるようになるかも」と思った出来事があったので、備忘がてらまとめることにします。

それは「Qiita」「はてブ」などの技術ブログで使われている文章術です。
巷の文章本に書いてあるような、上達テクニックとは少し毛色が違います。とりあえず書いておけば機能する、超合理的なテクニックです。

ただ、あくまで記事向けということをご理解ください。小説とかまでは応用できなさそうです。もし「そんなことないよ、あるよ」という人はコメント貰えるとありがたいです。

エッセンスその1 冒頭に "要約" と "対象" を書く

見出しのとおりで、はじめに要約を書きます。
段落ひとつぶんで短くまとめるか、箇条書きで書かれていることが多いです。「はじめに」「概要」「TL;DR」などのような見出しがつきます。
なるべく読む人に時間を使わせない配慮ですね。

そして「誰に読んでほしいか」という意図も併せて書かれるパターンもあります。ここで絞っておくことで「思ってたのと違う」というガッカリを軽減できるんじゃないでしょうか。

なにより、ターゲットを推測することで自分自身の考えも整理できそうですよね。自分のために書く自己満足なのであれば、それはそれで最適なやり方をとれると思いますし。

エッセンスその2 間違っている可能性を宣言する

記事の中に主観が混ざっているかもしれないので、あくまで一意見として聞いてくださいねー、と宣言します。
これによって誤解を減らせますし、「この文章は押し付けではないな」という前提を持てます。

具体例
・誤解を招くような表現がもしありましたら、コメントでご指摘ください。
・あくまで自分の考える〇〇についてなので、マサカリは大歓迎です。
・こういう方法もあるのか、程度に見ていただければ幸いです。

マサカリとは、いわゆる「技術的に間違っているツッコミどころ」です。
小説で言えば設定が矛盾してたり、記事で言えば事実関係が間違っていたり、修正の必要があるものです。
それを「ウェルカムだぜー」と募集しているわけですから、私からは心臓に毛が生えてるように見えます。技術者の知的欲求、おそるべし……

エッセンスその3 これは "ポエム" である

"ポエム" を書いていることを自覚する。これめっちゃ大事な気がします。
しかし技術ブログの文脈において、ポエムとはなんでしょうか?
今しがたググりましたが、明確な定義はすぐには出てませんでした。

ただ、記事のメインコンテンツがあくまで技術ということを考えると、
「技術とは関係なく、自らの想いをつづる」という意味合いではないでしょうか。
ビビリなんでおもっくそ断定を避けてますが、自分語りと言い換えてもいいのかもしれません。

具体例
・この記事はだいたいポエムです。
・たまにはポエムを書いてみたりします。
・ここから先はポエムになりますが……
 ※ 単に記事のタグに「ポエム」と付けておくだけのこともある

自分語りを排除してしつこくない文章にするというのは、難しいですけどめっちゃ大事ですよね。エッセンス2にも通ずるものがあります。

逆説的に「ポエムである」と宣言すれば気負わずに自分語りできるし、ツマンネと思えば、ブラウザバックしたり読み飛ばしたりできるわけです。
「自分語りしたいが、自分語りの記事とは言われたくない」というちょっとワガママな人にはいい方法だと思います。そういう心境になるのは少なくないような気がします。

(補足)説得力との兼ね合い

以上3つのテクニックを紹介しましたが、乱用注意でもあるのかなと思います。
というのも、自分が語ることすべてに「これは〇〇なので」「個人の見解です」とエクスキューズを入れてしまうと、それはそれで説得力がなくなってしまいそうです(この記事も危険水域ですね)。
くどいと感じたら削るくらいが、個人的には良いのかなと思います。

まとめ

誤解の可能性を減らしてくれるツールとして、技術ブログの文章術を紹介しました。
こういった前置きがあることで、書く側と読む側、両方の思考が整理されますし、なによりも精神的ハードルを下げてくれるのがでかくて最高だと感じています。
私自身は技術記事を書いたことはありませんが、こういうセーフティーネットの存在は「アウトプット怖い」という私のような人にはありがたい限りです。

この先、書くのがおっくうになった時は試してみたいと思います。