カミングアウトで変わったこと

私は以前の記事で“歩くカミングアウト”と表現した通り、自分のセクシャリティと職業を一切隠しておりません。

池袋駅を1人で歩いていたら「あっ!!!!!レズの人だ!!!!」と大声で指を差されたことも記憶に新しいです。(どうせならレズビアン東京の人だ!!!と言われたかったな)

さて今回お話したいのは、カミングアウトの必要性についてです。

私は「カミングアウトができない」という相談をよく頂きます。

「周りの結婚ラッシュにより親に結婚を迫られる」
「孫が楽しみだという話をされると気まずい」
「同性の恋人がいるけど友達には異性の恋人という設定で話している」
職場や学校で好きな芸能人の話や恋バナになると困る

わかるよ〜!!!!あるある〜!!!!むしろそれしかない!!!そればっかりだよね!!!!

悲しいことに、こういった相談をしてくださる多くの方がまるで前科を隠しているかの如く、親族や友人、職場を騙しているような罪悪感に包まれた口振りなんです。

きっと今までセクシャリティを隠すために吐かざるを得ない嘘が沢山あったんでしょう。そしてその度に疲れてきたんでしょう。諦めた人間関係もあったかもしれない。傷つくこともあったかもしれない。

でもセクシャリティに関係する悩みを人に話せなくて1人で抱えてきた。そうしていくうちに幽体離脱して生きているような感覚になっていったんじゃないかな、なんて思いながら話を聞いています。

でもそもそもセクシャリティって個人情報じゃないですか?

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