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審査員の先生にインタビュー:武田真理先生(審査員長)

※結果発表直後のステージ裏で、審査員の先生方にインタビューを行いました。にぎやかにいろいろな方がご挨拶を交わされている中、お願いできた先生だけにお話をうかがったので、全員にはうかがえておりません。

今日審査をされてみていかがでしたか?
今日のファイナルはすごく充実していたと思います。みなさん本当に自分の音楽を表現してらっしゃって、甲乙つけがたいというか。年々、確実にレベルが上がっているように感じますね。

ご自身の中では順位をすぐ決められましたか?
そうですね、グランプリは「あ、この方」と、迷いなく決められたと思います。奏法的にもしっかりしていたし、音がきちんと飛んで来ました。そして色々な表現が描かれていた。オーケストラとの掛け合いも、考えられていたと思います。

審査員の中でも、グランプリに関してはあまり議論はありませんでした。銀賞以下に関しては、少し差があったかな。審査員の先生それぞれの、音楽の解釈によるものだと思いますが。

これから特級を目指す人たちへ、一言お願いします。
この特級で、ファイナルまで来られるのは本当に大変なことです。残念ながらここまで来られなかった方の中にも、力がある人がたくさんいらっしゃいました。特級は短い期間に、3回の予選、セミファイナル、ファイナルがあり、体力も精神力もと、ピアノ演奏上の実力だけではない、様々なことを身に付けていくことを求められます。多くのことを幅広く、しかも深く勉強して欲しいですね。

(聴き手・写真:ピティナ特級公式レポーター 柚子と蜜柑)