見出し画像

審査員の先生にインタビュー:William Grant Naboré先生

※結果発表直後のステージ裏で、審査員の先生方にインタビューを行いました。にぎやかにいろいろな方がご挨拶を交わされている中、お願いできた先生だけにお話をうかがったので、全員にはうかがえておりません。

今日の審査はいかがでしたでしょうか?
今日の審査はとても簡単でした。審査員のほとんどの皆さんが同意されたので、複雑な議論の必要もなかったのです。

グランプリの鈴木さんの演奏はいかがでしたか?
彼女は際立って芸術的な個性を持っています。また、このファイナルのステージに、ラフマニノフやプロコフィエフではなく、ベートーヴェンを選んでくださった。技巧的に難しい曲よりも、ベートーヴェンは時にとても難しい。その曲を、彼女はとても美しく弾いてくださいました。そして細部に至るまで、彼女独自の考えが感じられました。

何よりも今日の演奏を通じて、より大きいもの、より早いものを追い求めるという慣習を破ってくださいました。それはとても重要なことだと思います。

審査員一同、皆感銘を受けました。どうもありがとう。

(聴き手・写真:ピティナ特級公式レポータ 柚子と蜜柑)