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惑う日々2024春 #1

このGWは夫実家に捧げた日々だった。
まず前半は、夫の弟(53歳)がやって来た。
今、甥がウチの街で新入社員研修をしているのだ。
甥に夫の弟(以下義弟)、夫と私で
ごはんを食べて飲んでいろんな話をした。
私と義弟が会うのはそれこそ義祖母の葬儀以来、
実に22年ぶりだろうか。
世界を股にかける陽キャの義弟のおかげで
あまり時間の流れを感じずに
普通に話ができてよかったと思う。
(この話はまたいつか)

後半は1年ぶりに夫実家に帰省した。
愛媛の宇和海沿いにある集落までは
うちから4時間ほどかかる。
海沿いの細い道をグネグネ走って辿り着くと、
足の悪い舅(83歳)がニコニコしながら
よちよちと出てきてくれた。
つい先月震度5弱の地震があった街だが、
家の中は落ちたものなど何もなかったようで
ひと安心だ。

久しぶりの義実家。
昨年、4年ぶりに帰ってみんなで食事をした後、
(姪経由の)コロナで全滅したのだ。
その年は姑(81歳)が朝ごはんも作ってくれなかったので(自分たちは別で食べている)、
息子の朝ごはんくらい作ってくれてもいいじゃないか、と思っていたのだが、
その後過労で姑が入院したとのことで
高齢なのでいろいろ大変なんだと割り切ることにした。
なので今年は実家に宿泊せず、
近くの宿を取ろうとしたのだが、
退院してすっかり元気になった姑は
「いつでも来なさい」と言うので
不安な気持ちを抱えながらも
お言葉に甘えることになった。2泊3日だ。

到着した1日目の夜は
近所に住む義妹(50歳)家族も一緒に
焼き鳥屋で食事をした。
(夫は長男で、弟と妹がいる)
焼き鳥屋まではグネグネした細い道を
姑の愛車で行った。
姑にとっては慣れた道なので、結構スピードを出す。
ド田舎なので車がないと不便なのはよくわかるが、
いつまで運転するんだろう。

さて、食事を楽しんで帰宅し、
風呂に入ろうとすると姑が言った。
「今風呂の調子が悪いので、シャワーでいい?」

風呂の調子が悪いとはどういうことだ。
聞くと、湯船の排水ができないという。
確かにやってみるとほとんど流れない。
仕方ないのでシャワーで済ませた。
夫実家は、太陽光発電で沸かした水道もあり、
風呂場には2つのシャワーがある。
下手に蛇口をひねると、思ってたんと違う方のシャワーから水が出てくるので、慣れるまで時間がかかるのだ。
いやホンマこの風呂どーなんよ。

さて2日目。
起きるとやっぱり私たちの朝ごはんはなかったので、冷蔵庫を開けて何を作ろうか探す。
食パンはあるので、納豆を乗せて焼くか。
目の前には沢山の納豆パックがあった。
どれでもいいかとつかんだパック、

賞味期限が2月のものだった。

え。
どうなっとんね。
まさか、と思い、他のパックの賞味期限を見る。
どれも期限が切れていた。
眼の前には納豆だけじゃない。
豆腐のパックも軽く7個はあった。
まさかこれも?と思い見ると、
その全てが賞味期限切れだ。

これヤバいな。

とりあえず自分たちの食事を済ませる。
一番賞味期限が近い納豆(3日くらい前のもの)を
出して、食パンにマーガリンを塗り、
タレと辛子を混ぜた納豆を乗せて
スライスチーズを乗せてトースト。
焼き上がりに夫が海苔をちぎる。
ラー油はこの家にはないので省略。
それとは別にトマトを切って
ちりめんじゃこをかけてオリーブオイル。
野菜室に転がっていた、
しなびかけたりんごも切って食べた。

海苔少な過ぎやろ。


うむ、姑は想像以上にマズい状況なのでは。
いや確かにしなびたりんごもマズかったけど。
いつもはあったヨーグルトはなくなり、
ヤクルトを出してくれた。

(続く)














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