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Xで話題の安芸高田市長、都知事選へ出馬 なぜ地方の首長は都政を目指すのか?


安芸高田市長、都知事選に挑戦

昨日、衝撃的なニュースを目にしました。

なんと安芸高田市長の石丸市長が都知事選に挑戦するとのこと。

自治体のチャンネル登録者がトップであり、
議会での対立を発信してきた石丸氏が
都知事選に出馬されるのは衝撃的です。

【広島県安芸高田市長選挙結果 2020年】
石丸伸二 8,076票 (当選)
竹本みねあき 5,344票

まさかの石丸氏ですが、
実はこの選挙の背景には広島県における
自民党の逆風がありました。

今の裏金事件とはレベルは違いますが、
それでも影響は大きいと言える事件は
河合事件です。

この事件について詳細を述べるのは控えますが、
簡単に言えば夫の河井法務大臣が、
妻の新人候補である河井案里氏を当選させるために
起きた巨額買収事件です。

結果的に両者は議員辞職し、
刑事罰を受ける結果となりました。

さらに自民党は翌年、広島の参議院再選挙でも敗れ、
河井事件の逆風を実感することとなります。

なおその当時の県連会長は岸田文雄氏で、
岸田総理自身も今回の裏金問題と広島の河井事件の
逆風に重なる部分があるのではないか?

そう胸の内にあるかもしれません。

【広島3区】
河井克行(自民)→斉藤鉄夫(公明)
【参議院広島再選挙】
河井案里(自民)→宮口治子(無所属)

【参議院広島再選挙】
宮口治子(無所属);370,860(当選)
西田 英範(自民):336,924

さて石丸氏が安芸高田市長で任期満了で去り、
都知事選に挑みますが、
今回も自民党の逆風の中で
再び台風の目となり勝利するかどうか注目です。

市長を1期務め、都知事の道へ挑戦

さて石丸伸二市長ですが、今回都知事選に出馬されることを
発表されたのは都内のイベントでした。

都内のイベントで講演した石丸氏ですが、
あの前後の部分は気になる方もいると思いますので、
簡単にまとめます。

【公演の内容】
①自身の高校入学
←いわゆる世襲でなく普通の家庭で育った石丸氏、高校に入るのを親に説得
②銀行員時代
←為替について学んで社会人生活を歩んだ日々
③市長への挑戦
←河井事件により自身が出馬を決心。当選後は議会との対立で注目を集める戦略
④都知事選出馬発表

このような流れで発表されました。

しかし広島の自治体の一人の首長が、なぜ東京都のトップを目指すのか?

名前は知られても、石丸市長には都の3盤はありません。

推薦もまだ決まっておりません。

なぜ出馬するのでしょうか?

その答えには以前に都知事選に出馬を決心した自治体の首長が関わっています。

実は過去にもあった!

実は過去にも地方自治体の首長が
都知事選に立候補する例がありました。

【過去の例】(出身のキャリアです)
2007年:吉田万三(足立区長)
2011年:東国原英夫(宮崎県知事)
2012年:松沢成文(神奈川県知事)
2014年:細川 護熙(熊本県知事・総理)
2016年:中川暢三(加西市長)
増田寛也(岩手県知事)
・・・
2024年:石丸伸二(安芸高田市長)

意外といます!
ただ他自治体の首長が都知事に当選した例は未だなく、
石原慎太郎、舛添要一、猪瀬直樹、小池百合子のいずれかに
敗北し落選しています。

だからこそ今、現職を除く有力候補がいない中で
いち早く立候補されたのは、ある意味大きな牽制でしょう。

与党と野党はどうする?

続いて与党と野党についてです。

前回の都知事選では自民党は候補者を擁立せず、
公明と都民が一体となって当選しました。

自民党は同じく都議会で議席を争う都民と組むのは
複雑なことから、むしろ自主支援に回った形です。

しかし今回の知事選もまた自民は対抗馬を擁立せず、
公明も相乗りする結果と見えます。

そのため今回も同じでしょう。

【与党】
自民→小池氏支援の方向へ
公明→小池氏支援の方向へ

この与党だけでだいぶ組織票が固められたと言えます。

野党第一党の都連、難しい決断を迫られる

一方で野党第一党の立憲民主党の都連は
報道を見るとなかなか難しい決断を果たさなければ
ならないでしょう。

対抗馬の擁立に苦戦していると言っても過言ではありません。

某週刊誌の報道によりますと、
松下政経塾出身で非政治活動をされている本間正人
も名前が出ています。

ただ知名度や政治経験を含め
小池百合子に勝てるかは難しいと言えます。

一方で同じく東京で活動される参議院議員の蓮舫氏ですが、
こちらもまた参議院議員の辞職してまで
都知事選に立候補されるかと言われたら、
なかなか難しいでしょう。

あとは前回を含め数回都知事選に挑戦されて、
次点を得る宇都宮 健児氏の選択肢もありますが、
現在77歳で小池氏よりも年齢が上になることから、
こちらも難しいでしょう。

そのほかにも立憲や市民連合は勝てる候補を模索していますが、
正直に言えばなかなか難しいと言えるでしょう。

【立憲・市民連合の候補者予想】
本間正人
宇都宮 健児
蓮舫

石丸市長と相乗りする可能性は、未知数ですが
多分ないでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

少なくとも小池百合子が自公の支持者からの票を得ている限り、
3選は現状のままだと揺らがないとの見方が多いです。

しかし石丸伸二市長は広島の市のトップから、
都知事選に挑戦するまでネームバリューを広げたこともあり、
最後まで選挙戦は分かりません。

果たして安芸高田で起きたことを
東京に持って来れるか?

都知事選、面白くなってきましたな!!!

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