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なぜ私は地元を離れたのか? 東京こそ故郷が輝く場所


故郷愛は東京こそ芽生える

私は宮城県出身で18年間、宮城に住んでいました。

しかし、大学を機に上京する際に多摩の方に
住むことで、都心部へのアクセスが良くなり
気軽に中心に出ることができました。

仙台にはアエルもパルコも、
エスパルもありますが、
東京には数えきれないほどの
ショッピングモールがあります。

そして流行は全て東京に集中しているのです。

ただし流行を生むのは大体は東京ですが、
それは東京人とは一概にはいえません。

東京という街は地方出身者の塊です。

地方と東京都の対立が日本政治を停滞させる

現在、地方の過疎化は近年、急速に進行しています。

このNoteを読んでいる10代の宮城県出身の方は、
東京に出たい気持ちは嫌だというほど分かります!

東京はどこでも電車で移動できるし、
原宿や新大久保には最新のスイーツがありますし、
芸能人を見かけることもあります。

【東京の地方の違い】
・電車本数が多いこと
・有名人がいっぱい
・雇用や賃金が優遇されている

仕事も大学も何もかも東京に集中しています。

私の住んでいた宮城県ですと、
東北大学、東北学院大学、東北福祉大学、東北工業大学など
東京と比べ極めて限られた大学しか
選択肢がありません。

日東駒専もGMARCHもないのです。

そんな中で地方が輝くには、リソースが限られていて、
東京の税収を地方に持っていくことが
より求められます。

政治の原点こそ地方にあり

さて少しだけ選挙のボランティアや政治勉強会の受付
をしていた私ですが、政治の原点は結局は地方にあると感じます。

これはどの地域でも言えることです。

そもそも選挙には二つの属性があって、
そのバランスが政治家にとって不可欠と
色々選挙や政治の分析をしていると感じました。

【政治の属性】-貧富の差
①富裕層(選挙区内の自営業・社長etc):人数は少数だが政治活動の資金をもらえる
→金持ち優遇のリスクも
②地元民:人数は大衆だが政治活動の資金は集まりにくい
→政治活動の範囲を狭くするリスク

これは共産党や公明党を除く、
自民・国民・立憲が大小はあれど該当するものです。

例え企業団体献金を禁止したとしても、
パー券を買ってくれる地元民は
小選挙区内で一定数います。

だからこそバランスは大事なのです。

地方間でも県庁所在地と町で格差がある。

さらに県庁所在地と地方でも格差があります。

例えば世田谷区は90万人以上の人口がいて、
三鷹市は18万人ほどの人口です。

神奈川県の場合、横浜は約380万人もの人口がおり、
静岡寄りだともっと都内にアクセスがしにくく、
人口が集まりません。

近年、地方ですと兵庫県の芦屋市長や広島県の安芸高田市長といった
次世代ルーキーの市長が誕生し、
市政を奮っています。

東京でも現在、女性都知事と女性区長が増え、
政界では女性・若者は増えてきているといえます。

【東京の女性知事】
知事:小池百合子氏
【東京の女性首長】
豊島区:高際みゆき氏
北区:山田加奈子氏
江東区:大久保朋果氏
足立区:近藤弥生氏
杉並区:岸本聡子氏
品川区:森沢恭子氏

こんな感じです。

女性の区長が増えている東京都ですが、
地方の場合はどうでしょうか?

【女性知事】
山形県:吉村 美栄子氏
東京都:小池百合子氏

なんとまだ2名のみです。47都道府県中、2名のみの結果は
もちろんさまざまな事情や要因があるかもしれませんが、
それを鑑みたとしても、女性の知事を増やす機会は
会ってもいいのではないか?と
ここは議論が必須な場所ですね。

続いて45歳以下の知事についてです。

果たしてどのくらい若い知事がいるのか?

【45歳以下の知事】
北海道:鈴木 直道氏
青森県:宮下 宗一郎氏
長崎県:大石 賢吾氏

全国47都道府県中、3名という結果になりました。

ただここは年齢という要素よりも
県政についてどれほど理解があるのか?

またどのようなキャリアを歩んできたのか?
といった具合で異なりますので。
ここは一概にはいえないでしょう。

地方の源こそ東京にあり

今回、お伝えしたいのは日本の政治が
いかに地方と東京の格差を招いたか?

これは与党の責任のみとは決して言えません。

しかし今日の10増10減により、国会では東京選出の議員が増え、
地方選出の国会議員がますます減ってしまうことで、
地方の声を拾い上げることも難しくなったと言えます。

野田元総理の島根1区での応援演説をYouTubeでたまたまご覧になったのですが、
島根県全体の人口は船橋市と同じ人口だそうです。

【島根と船橋の人口 令和5年12月】
島根県:648,249人
千葉県船橋市:648,591人

なんとほぼ一緒です。

島根県は東京から飛行機で1時間20分、新幹線だと6時間40分かかります。

私が以前行った山口県も4時間30分近くはかかりました。

では質問ですが、大体の観光客がこの島根に降りようとしますか?

東京からさらに飛行機で1時間20分かけて、
寄り道をして島根に行こうとしますか?

答えは外国人にとっては非現実的でしょう。

もちろん日本旅行が好きなヘビーユーザーならば、まだ別ですが
移動の距離と費用を鑑みますと、
やっぱり観光は限られた都心部でしか旨味を享受できず、
現状のままだと地方にお金を落としてもらう方法は
ないに等しいのです。

ならばこそ私たちは地方にお金を落とす方法を
知らなければならないのです。

そうでなければ、自治体のバスや小学校、公民館が
消えてますます地元を離れます。

地方の過疎化は決して無視できない課題なのです。

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