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中露首脳会談のポイント! 中国側が示すウクライナ和平案とは?


 プーチン5期目、習近平主席に報告へ

先日、大統領選に勝利後に内閣の人事を固めた
プーチン政権。

今回は5期目初の外交として、国賓で閣僚と共に中国を訪問します。

果たしてプーチン大統領の訪中で何が成果として得られたか?

今回のNoteにてまとめましたので、
よければぜひお願いします。

通算5期目の任期がスタートしたロシアのプーチン大統領が訪中し、習近平国家主席と会談したことについて、防衛省防衛研究所の長谷川雄之氏は、ウクライナを侵略するロシアが軍事面などでの中国依存を深めていると指摘した。

出典:2024/5/17 産経新聞 プーチン氏、中国への軍事依存深める ウクライナ長期戦見据え 防衛研究所の長谷川雄之氏

簡潔に言えば安全保障だけの成果ではなく、
経済や外交、さらにウクライナについても
今回の会談で変化があります。

【要点】
・安全保障の強化
・ウクライナに対する和平
・欧米に対する経済対策の連携等の強化

人事固めて閣僚団も訪中へ

さて人事を固めて訪中したロシア団ですが、
主なメンバーは以下の形となります。

【ロシア閣僚団】
プーチン大統領
ラブロフ外相
ベロウソフ国防相
ショイグ安全保障会議書記
etc

数多くの閣僚を引き連れ中国に訪問されました。

特に安保でベロウソフ氏が早速中国に訪問したことは、
同じく中国で国防相の董 軍氏との
会談の実現も注視しなければなりません。

プーチン大統領を迎えたある女性とは?

今回の訪中で真っ先に出迎えた女性は
習近平主席の夫人、彭 麗媛氏です。

軍歌歌手出身の夫人が大統領を迎えることは
夫人が先頭に立って外交に立つことに
なることです。

ただ奥様が中国でも存在感をより発揮されていること、
今回の出迎えで明らかになったのではないでしょうか?

ロシア・中国はウクライナ和平の意思あり

さて2022年2月24日に起きたロシアによるウクライナ侵略、ロシア側では
特別軍事作戦と呼ばれるものですが、
こちらはもう2年以上経過しました。

2年以上経過しましたが、首都の陥落に至らず、
東部で未だ軍の衝突が膠着状態を極めている状態です。

【2年以上経過したロシア・ウクライナの要点】
・欧米のロシアに対する制裁の効果が不透明であること
・ウクライナ支援疲れが起きている
・ウクライナ政府や軍幹部の汚職
・いずれの中立国の和平は機能せず

戦争するには多額の費用や人員が必須です。

ウクライナは徴兵制、
ロシアもまた今回の戦争に合わせ、
人員を確保し続けました。

果たしてこの戦争の結末はどうなるか?

我々は決して目を離してはならない。

中国の停戦案がイニシアティブ取れるか?

昨年、王毅外相がロシアを訪問し、
ロシアウクライナの和平に尽力しました。

ただ西側諸国からの懸念や反発も一部ある中で
出された和平案は以下のようなものです。

【中国が出した和平案の項目】
(1)各国の主権尊重
(2)冷戦思考の排除
(3)停戦、戦闘の終了
(4)和平対話の始動
(5)人道危機の解決
(6)民間人と捕虜の保護
(7)原子力発電所の安全確保
(8)戦略的リスクの減少
(9)食糧の国外輸送の保障
(10)一方的制裁の停止
(11)産業チェーン・サプライチェーンの安定確保
(12)戦後復興の推進

しかし今日までウクライナに戦争開始から和平を
結ばれたことはありません。

難しいのはそれぞれの主張が
相違している部分があるのです。

【ロシアウクライナそれぞれの立場】
ロシア・・・占領した領土を譲らず(緩衝地帯設置)
ウクライナ・・・クリミアを含む領土の奪還

外務・防衛・経済の協力強化へ

続いてロシアと中国の外務・防衛・経済の
協力強化です。

中露間の貿易総額は過去最高を遂げ、
ロシア経済を支えています

また安全保障では米に対する批判です。

包括的戦略パートナーシップを深化させる共同声明には
簡単に言えば米国の安全保障の拡大に対する批判を
しました。

つまり中露vs米の対立がより深まったと言えます。

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