旅を通してわかった、真の教育
みなさま、こんにちは。
GWが終わり、今日からまた日常が始まりましたね。
今回のGWですが、久しぶりに『旅』という目的で北海道を出ました。
実に5年ぶりでしょうか。
多忙な日々やコロナ禍ということが重なり、旅のために生きているというくらい旅好きの私が、5年も旅らしい旅をしていませんでした。
そして、いつの間にか、『現実から離れ、五感で感じる』というとても大切なことを忘れ去っていたように感じます。
さて、今回の行先は、
ずっと行ってみたかった沖縄の『やんばる』。
昨年に行く予定が直前に体調を崩し行くことができず、まさにリベンジ旅でした。
やんばるの小さな集落の古民家を借りて過ごす。
近くには森があり、海があり、優しく暖かい風が吹く場所。
人々が、昔ながらの暮らしや文化、仲間を大切にしながら過ごす場所。
やんばるには、今の私に必要なもの全てが詰まっていました。
亜熱帯地域特有の樹木のトンネルを抜けた先にある滞在先の古民家。
古民家に着くまでの道は、初めて観る鳥や蝶、植物であふれています。
そこで、お散歩をしたり、近くの海で泳いだり、森に入って生き物を探したり・・
夜は、ご近所に住むお母さん方に沖縄の郷土料理を教えてもらいながら、一緒に夕食を作りました。
テレビも携帯も観ず、ただひたすらその土地の空気を感じ、現地のような生活しながら家族で過ごす。
いつも忙しかった私の頭の中は完全にからっぽになり、信じられないほど癒されました。
普段、心身ともにどれだけ余計な力が入り、疲弊していたかがよくわかります。
出発の朝まで痛かった腰の痛みは完全に吹っ飛び、酷かった動悸もパタっとなくなりました。
北海道と沖縄。
日本の中で最も離れている場所ですが、不思議と共通点がたくさんあるんです。
沖縄の芭蕉布の職人さんとお話するうちに、アイヌ民族の布『アットゥシ』に原料や製作工程をはじめ、とても似ていることが分かりました。
それだけでなく、雰囲気もどこか似ているのです。
その職人さんも、昔アイヌの文化や工芸品の勉強のために北海道を訪れたことがあるそうですが、芭蕉布のことだけでなく、アイヌの方と顔立ちが似ていて驚いたそう。
文化だけでなく、やんばるの方とは価値観も似ていて、不思議とお互いに親近感が湧く展開となりました。
『なんくるないさ~』
暖かい風が肩の力を抜いてくれます。
複雑に考えず、そのままで良い。
なるようになるよ~
そんな風は、北海道のほとんどの地域では吹いていないように感じます。
そのような環境の中で過ごすと、教育や子育てについてそんなに複雑に考える必要がないように思えてきます。
学習法やカリキュラムすら無意味に思えます。
生きる上で最も必要なものが、人間の核となるようなものがそこにはないからです。
大自然の北海道に居ながら、『自然』の重要性を教えてくれたのはやんばるでした。
これまで自身の教育観や息子のホームスクーリングについての記事をあげてきました。
そして、自分の教育観がやっと形になってきたと思っていましたが、また振り出しに戻りました。
振り出しなのではなく、ゴールなのかもしれませんが。
『教育』という言葉自体に、今は決定的に違和感を感じます。
本来必要のないものが今の社会にはあふれていて、
本来必要なものが今の社会にはない。
それを五感を通じて気づかせてくれた旅となりました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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